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ミクロ経済学やマクロ経済学はどれだけ深い学問なのですか?私は大学の経済学部に通う学生です。当然のように、ミクロ経済学やマクロ経済学を学びます。また、それに関連した本も何冊が読みました。
能力がない私でも分かるようにと、「超入門」などを謳っている本を選んでいます。しかし、そういった初学者向けの本ですら、「うん?これはどういうことだろう?」と思うことがあります。もちろん、初学者向けの本なので平易な言葉で書かれていて分からないと思うところは少数です。しかし、分からないと思っているところが存在するのも事実です。初学者向けの本でつまづいていたら、中級や上級レベルの本だとどれだけ高度なのか見当もつかないです。

A 回答 (3件)

要するに人間に関する理論です。

「人の行動の原理」を探り、それに基づく演繹によって多数の人の行動を予測し、さらにはコントロールしよう、って発想なんです。「人は損得だけに基づいて合理的に動く」という単純な模型(あるいは「人の行動の原理」の部分を「多数の人の行動の統計的分布」ぐらいに緩めたもの)を仮定した古典経済学に対して、いやそれじゃ現実に観察される事と乖離してる、社会科学として、実験や観察をやって「人の行動の原理」を丁寧に考え裏付けるべきだ、というのが「行動経済学」という潮流です。ICTとやらのおかげで人の行動のデータが簡単に取れるようになってきたという追い風が吹いている。
 いくらデータが取れたって、人の行動なんてそうそう簡単な一般法則だけで説明できる訳がないじゃん、と思う(のが真っ当なセンスだと思うが、だとする)と、経済学が難しいのは当たりまえ。一体どういう模型なり仮定なりに基づいた話なのか、ということをしっかり抑えてないと訳分かんなくなる。ことに、模型なり仮定なりの(いわば)「強度」に応じて、どこまで敷衍して演繹できるか、という有効範囲の見極めが難しいんで、これを誤ればデタラメな結論を出してしまう。たとえばノーベル賞を取ったブラック・ショールズ方程式は、「多数の人の行動の統計的分布」をそんなの正規分布に決まってんじゃん、と天下りで仮定した上で、難しい確率積分方程式の理論を適用する。地盤が怪しいところに高層ビルを建てるようなもんです。
 全く逆のアプローチとして、「人の行動の原理」なんて大それた話はとりあえず忘れ、経済現象(為替レートの変動とか)を一種の「自然現象」と捉えて、虚心坦懐に膨大な観測データだけに基づいて法則性をコツコツ探ろうという発想が「経済物理学」で、その最初の成果は「正規分布に決まってんじゃん」が全くの誤りであることを(リーマンショックよりだいぶ前に)発見したことかな。これは物理学の一分野と位置づけられている。使う方法論も用語の体系も全然違うからです。実際、物理学と比べると、経済学には不必要な用語が多過ぎる気がするなあ。
  一番原理的な部分を概観しただけでもこのありさまで、「知の体系」としての完成度はまだまだ。いろんな考え方がごたごた入っているんで、多様な価値観・発想を理解できる幅の広さが重要だと思う。とは言っても、「経済学理論が出したいろんな結論を、結論だけ丸暗記して、自分が主張したい都合に合わせて適宜取捨選択して利用する」ってのは一番ダメ。そうじゃなくて、たとえば「市場の神の手」の理屈がどういう仮定に基づいているのか、きっちり論理を積み上げてみる、というような勉強をしないとね。
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社会科学の分野では唯一ノーベル賞が与えられているほどに深い分野です。

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大学で一番役に立たない学問が経済学


http://toyokeizai.net/articles/-/59972
http://diamond.jp/articles/-/25086
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