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ラジオで興味ある研究を聞きました。
イグノーベル賞を受賞したものだそうです。
鳩に、ピカソとモネの絵を見せ訓練すると、それらを見分けることができるようになった、そうです。
次に、それの絵を上下逆さまにして鳩に見せると、ピカソの絵は見分けることができたが、モネの絵はできなかった、そうです。
質問は、モネの絵を上下逆さまにすると、なぜ、鳩は見分けられなかったのでしょうか?

A 回答 (1件)

こんにちは。


イグ・ノーベル賞を受賞してしまった有名な実験ですよこね。
理由は「ピカソの絵は上下がないけれども、モネの絵は上下があったから」ではないか、だそうです。

実験を行った渡辺教授いわく、
「絵を識別するのにハトは複数の要素から判断している。
 その認知能力はヒトに近い形なのではないか。」
だそうです。論文が読めなくても、下でご紹介する本に詳しく書かれていますので、ご興味があれば。

後年のピカソの絵は抽象的で、どっちが上でどっちが下やらわからないものが多いです。美術館さえ間違えていた例もあるぐらいです。キュビズムの時代とか。
なので、上下ひっくりかえされても特に識別に困難を来すことなく「これはピカソの絵っぽい」とわかります。
一方、モネの絵は基本的に風景など上下のある絵です。なので上下をさかさまにされるとそこに何が描かれているかすぐには認知できなくなります。そうすると、誰の絵かもわかりにくくなる。
ハトも同じようにモネの絵を見ていたらしく、そのため反応が低下したのではないか…とのことです。

画風や流派まで把握してそれぞれに分別できる、というのですからすごいですね。
私は詳しくない(詳しい人から聞いた程度)なので、書籍をご紹介します。

教授本人の本
「鳥脳力―小さな頭に秘められた驚異の能力(DOJIN選書32) 」
https://www.amazon.co.jp/%E9%B3%A5%E8%84%B3%E5%8 …

鳥の能力についての本
「鳥の脳力を探る 道具を自作し持ち歩くカラス、シャガールとゴッホを見分けるハト (サイエンス・アイ新書) 」
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4797347260/r …

おまけにイグ・ノーベル賞を受賞した各研究の内容を説明した本
「笑う科学 イグ・ノーベル賞 (PHPサイエンス・ワールド新書) 」
https://www.amazon.co.jp/PHP/dp/4569774407/ref=t …
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
1.絵の側:
<「ピカソの絵は上下がないけれども、モネの絵は上下があったから」>
ですね。ピカソの絵を
<「美術館さえ間違えていた」>
はうなずけますね。
2.鳩の側: ヒトは、絵の上下の意識する場会があり、ハトは
<「その認知能力はヒトに近い形なのではないか。」>
だからこそ、上下逆さまのモネの絵には、
<反応が低下した>
のですね。 
丁寧に分析していただきました。紹介して頂いた3冊は、至急探してみます。
赤ちゃんやイヌ・ネコも、ヒトの大人に似ているというか、似てないというか、興味ある能力を持っていでしょうね。

お礼日時:2016/10/08 09:10

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