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島崎藤村の初恋という詩の「林檎畠の樹の下に」の「樹」という字は、
「こ」と読むのが妥当なのでしょうか。
別に「き」と読んでもかまわないですか。

どちらでもいいのでしたら、みなさんが朗読するときはどちらで読みますか。
それには何か理由がありますか。

質問者からの補足コメント

  • ありがとうございます。
    何か、音の調子(押韻など)の理由があるのかと思っていました。

    No.1の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2017/09/18 03:35

A 回答 (1件)

青空文庫でこの詩を確認したところ、「こ」と振り仮名がふられていました。


現代の散文ならば、「樹の下」は「きのした」と読むでしょう。しかし、これは文語詩です。さらに、「樹の下」は冗語であることにご留意ください。これを省き、「林檎畠に……細道」としても意味は通じます。「林檎畠には下道もあっておかしくない」と理解できるからです。下道とは、「山陰・森陰・花陰など、物の陰や下になって通じている道」をさします。
つまりですね、七五調の韻律を整えるため、挿入した言葉なわけです。そのように文語詩で、しかも冗語ということになれば、読み方も実用一点ばりではなくて「古語読み」なども行われるでしょう。「このした」が古語読みかどうかは分かりませんが、「木下道」(このしたみち)という言葉など、響きが美しいと思われます。
下記の「短歌の中の言葉「木下」はどう読めばよいか。」という質問の回答もご覧ください。

国立国会図書館レファレンス協同データベース 登録番号1000113480
〔引用開始〕
『短歌用語辞典』を調べたところ、「木下闇」読みは「こしたやみ」の記載があった。ほかには「きのした」「きした」「きのもと」など無し。
『日本歌語事典』を調べたところ、「木の下」の記載があり、読みは「きのもと」と「このした」の記載あり。双方とも「木下」でなく中に「の」が入る。
ほかに、「木下道(こしたみち)」「木下闇(こしたやみ)」の記載あり。
「木下道」「木下闇」などの用例があるので、「こした」と思われる。
〔引用終り〕

森鴎外『うたかたの記』
路は林の間に入りて、この国の夏の日はまだ高かるべき頃なるに、木下道(このしたみち)ほの暗うなりぬ。
この回答への補足あり
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