プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

プラスミドバックボーンなどの生物学で出てくるバックボーンとはどういう意味ですか?

A 回答 (1件)

私の使用頻度は少ない語彙なので所感を書きます。



英和辞書的には「背骨・脊柱」ですが、
意味合い的には「遺伝子を載せる器としての高分子の主鎖構造」だと思います。

OEDには2005年にこの語意で登録されており、割と新しい使い方らしいです。
http://www.oed.com/view/Entry/14358?redirectedFr …
リンク先の内容によれば、初出は1915年で、筆者が専門的な内容を書く際に使われた様子です。

ただの「プラスミド」と使い分ける際は、以下のようになると思います。
「この実験では遺伝子を導入するためにプラスミドによる強制発現でなく、CRISPR-Cas9を用いた」
「遺伝子Aを載せるプラスミドバックボーンとしては、pBR322が従来から使われてきたが、
 遺伝子Bも合わせて組み込む場合はpCR IIの方がバックボーンとして使い易い」(ベクター名はてきとーです)

後者ように、「遺伝子キャリア」としてのプラスミドを意識する場合は、「バックボーン」を用いればよいです。
他に「ベクターバックボーン」も同様です。

なお、「生物学者向けのバックボーンデータベース」と使う場合は「プラスミドバックボーン」と異なり、
「情報提供の基盤となるデータベース」を指し、従来の「背骨」的な意味が強い印象です。

・・・私には分野的にあまり縁が無いとはいえ、あまり耳にしない語彙ですし、
生物学者の間でも意味が確定するほどは普及してないんじゃないでしょうか。笑
    • good
    • 1
この回答へのお礼

詳しく教えて頂きありがとうございます!

お礼日時:2018/06/24 12:00

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!