ノーベル賞候補にもなったギリシャの作家ニコン・カザンザキスの「キリストは再び十字架にかけられる」という小説があります。
平成が終わろうとしている現在、イエスが再び現れ、十字架にかけられることはあり得ることなのでしょうか?
もしあり得るのならば、どういった形でイエスは、現れてくれるのでしょうか?
目に見える姿で?
それとも目には見えない姿で?
あまりにも組織化されシステム化され、金が支配する世の中において、イエスの再来を願う人たちがいることも確かです
もしイエスの再来が、どのような形なのかおわかりの方がいましたら教えてください
とても難しい質問でしょうか?
私には、見える人には、その姿を見ることができるような気がします
No.10ベストアンサー
- 回答日時:
もしも、イエスが、生前の姿のまま現代に現れたら、どうだろうか?というのが、カラマーゾフの兄弟の主題でもあったように考えます。
多分、異端として処刑されるだろう、というふうに書かれていました。”再び十字架にかけられる”のほうは、もう一つ進んで、キリストが住んでいた当時のイスラエルと同じ状況下にあるオットーマン帝国支配下のギリシアでの、キリスト磔刑劇準備中の出来事です。そして、登場人物が過去に犯した罪を告白します。彼の罪のために、キリストは、二千年前に十字架にかけられたのです。私たち人間が、罪をおかす度、キリスト教徒は、私のために救世主が死んでくださったのだ、と感謝の祈りを捧げます。
人間一人一人の中で、キリストは、十字架にかけられ続けているといっても良いでしょう。私は、そんな風に読みました。
聖書を読んでみますと、キリストが再来するのは、この世の終わりです。彼は、生者の書をもって、墓から出てきた死者も含めて、”全ての者”に、最後の審判を下します。十字架にかけられ、従容として死んでいった人とは、全く反対の、判事としての現れ方をします。そして、ユダヤ人全員と、生者の書に名前のあるものは、神の国に迎えられるとのことです。残りの人たちが地獄に行くかどうかは、聖書には書かれていません。
神との決別は、永遠の死を意味します。
日本で、キリスト教がほぼ壊滅状態なのは、島原の乱の後、三百年の長きにわたって鎖国を敢行し、キリスト教を禁教として厳しく取り締まった、徳川幕府の方針のためではないかと、拝察します。文明開化の後は、天皇陛下が神様になりました。現在でも、日本人の中に、キリスト教に対する偏見があるのは、江戸・明治時代の名残だと考えます。
米国在住、プロテスタントのキリスト教徒です。
ご丁寧に詳しく教えていただきましてありがとうございます
聖書は読んだことがないので初めて知りました
キリストが再来するというこの世の終わりとは具体的にどういう状況のことなのでしょうか?
例えば、核戦争が起きたりする時なのでしょうか?
それとも、あまりにも物欲が激しく神を忘れてしまった時なのでしょうか?
生者の書とは、具体的に聖書のどこに書かれているのでしょうか?
さらにぜひ詳しく教えてもらえたらとても助かります
No.13
- 回答日時:
>それは最後の審判で、天国に行けるよう敬虔に信仰することを人々に促す1つの手段、方便なんでしょうですか?
イエス様が仰っていたと書かれていないので、イエス様が責任を取るわけには行かないでしょうが、私はダンテの『神曲』で描かれている天国と、恵心僧都の『往生要集』で描かれている極楽浄土だったら、極楽浄土に行きたいですね。どの民族が描く地獄でも、その想像力を全開させた描写でどれもこれも面白い。ですが、ダンテの描く天国やイスラム教の天国も含め、ほとんのどの天国の描写は、香しく綺麗だったりキャバクラのように華やかで一見興味をそそられるけど、そこに1週間もいたら退屈で、そこを逃げ出したくなってしまいそうです。でも、『往生要集』で描かれている極楽浄土は、仏様の素晴らしい講義を聴きながら何時迄もそこにいたいと思うような大変知的な浄土でした。だから、最後の審判で、天国に行けるよう敬虔に信仰しても、その後は退屈で耐えられない世界が待っていそうなんですが、どうなんでしょうか。それに、極楽浄土は悪人にも開かれた浄土なので、聖人君子でなくて、私のような罰当たりの人間でも無試験で入れてもらえる浄土です。
#7で触れたように、ポルトガルの宣教師は、お百姓さんの婆さん爺さんたちがキリスト教の存在すら知らなかったことで、キリスト教の天国にいけなかったことを同情していましたが、その宣教師は極楽浄土の存在を知らないで、退屈なキリスト教の天国にしか行けないことを、このお百姓さんは同情していたのではないかしら。
No.12
- 回答日時:
まず、最初にお知らせしたいのは、危険な”カルト宗教”の特徴として、”やたらと週末感を煽り立てる”と言うものがあります。
明日にも地球が滅亡するような危機感で信者を獲得してゆくやり方なので、どうか、そういうのに、興味を持たれないよう、お気を付けになってください。普通の教会では、”いつかは、終末がやってくるが、いつ来ても良いように、心の準備だけはしておこう”と言う、きわめて、のんびりしたものです。もう一つは、旧約聖書はユダヤ教の聖典をもとにした書物ですが、預言に満ち満ちています。特に、ダニエル書2,7,11:40,17:12などは、人類の終末についての預言と分析されていますが、私には、何が何だかよくわかりません。解説が必要です。ググってみると、何かわかるかもしれません。
で、新約聖書で、”神の国”のことについて言及してある箇所は、マタイ伝に多いです。四福音書の筆頭にあるのも、そのせいかもしれません。
マタイ13:24-30
イエスは、別のたとえ話もなさいました。「神の国は、自分の畑に良い種をまく農夫のようなものです。 25 ある晩、農夫が眠っているうちに敵が来て、麦の中に毒麦の種をまいていきました。 26 麦が育つと、毒麦もいっしょに伸びてきました。
27 使用人は主人のところに駆けつけ、このことを報告しました。『ご主人様、大変です! 最良の種をまいた畑に、なんと毒麦も生えてきました。』
28 『敵のしわざだな。』主人はすぐに真相を見抜きました。使用人たちが、『毒麦を引き抜きましょうか』と尋ねると、 29 主人は、『いや、だめだ。そんなことをしたら、麦まで引き抜いてしまうだろう。 30 収穫の時まで、放っておきなさい。その時がきたら、まず毒麦だけを束ねて燃やし、あとで麦はきちんと倉庫に納めればよいのだ』と答えました。」
マタイ13:37-43
イエスは、お答えになりました。「いいでしょう。良い麦の種をまく農夫とは、わたしです。 38 畑とはこの世界、良い麦の種というのは天国に属する人々、毒麦とは悪魔に属する人々のことです。 39 畑に毒麦の種をまいた者とは悪魔であり、収穫の時とはこの世の終わり、刈り入れをする人とは天使たちのことです。
40 この話では、毒麦がより分けられ、焼かれますが、この世の終わりにも同じようなことが起こります。 41 わたしは天使を送って、人をそそのかす者や悪人たちをより分け、 42 炉に投げ込んで燃やしてしまいます。悪人たちは、そこで泣いて歯ぎしりするのです。 43 その時、正しい人たちは、父の国で太陽のように輝きます。聞く耳のある人はよく聞きなさい。
マタイ4-8
そこでイエスは、彼らに説明されました。「だれにもだまされないようにしなさい。 5 そのうち、自分こそキリストだと名乗る者が大ぜい現れて、多くの人を惑わすでしょう。 6 また、あちらこちらで戦争が始まったといううわさが流れるでしょう。だがそれは、わたしがもう一度来る時の前兆ではありません。こういう現象は必ず起こりますが、それでもまだ、終わりが来たのではありません。 7 民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、至る所でききんと地震が起こります。 8 しかし、これらはみな、やがて起こる恐ろしい出来事のほんの始まりにすぎないのです。
マタイ21-22
21 その時には、歴史上、類を見ないような大迫害が起こるからです。
22 もし、このような迫害の期間が短くされないなら、一人として救われないでしょう。だが、神に選ばれた人たちのために、この期間は短くされるのです。
マタイ24:29-31
29 これらの迫害が続いたすぐあとで、太陽は暗くなり、月は光を失い、星は天から落ち、天体に異変が起こります。
30 その時、わたしが来るという前兆が天に現れるのです。地上のあらゆる国の人々は深い悲しみに包まれ、わたしが力と輝く栄光を帯びて、雲に乗って来るのを見ます。 31 ラッパが高らかに鳴り響く中で、わたしは天使たちを遣わします。天使たちは、天と地の果てから果てまで行き巡り、選ばれた者たちを集めるのです。
マタイ24:35-36
天地は消え去りますが、わたしのことばは永遠に残ります。 36 しかし、その日、その時がいつであるかは、だれも知りません。天使ばかりか、神の子さえも知らないのです。ただ父だけがご存じです。
と、言うわけで、抜粋しましたが、マタイ伝24章を全部、お読みになっても良いかと思います。
最期に、ヨハネが、ギリシアのパトマス島で観た、という、終末のビジョンが、”黙示録”に、詳細に記されています。これも、何度か読んでみましたが、難解で理解できません。実際の出来事と照らし合わせようとする、聖書学者が、欧米にはたくさんいますが、意見の一致は見ていません。
私の記憶では、確か、ビーストがやってきて、四騎士がやってきて、その後サタンがやってきて、終末戦争が起こり、サタンは火の中に放り込まれ、その後、ゴールデン・エイジと呼ばれる素晴らしい千年がやってきて、そののちに、最後の審判です。しかし、キリストがゴールデン・エイジの前にやってくるのか、最後の審判の直前になるのか、諸説あります。こういっちゃぁ、お終いですが、私には、どちらでも良いように思われます。
長くなりましたので、この辺にしますが、No.11さん。お説は、楽しく拝読しました。私にとっては、新しい考えを教えてくださって、ありがとうございました。
No.11
- 回答日時:
>日本で、キリスト教がほぼ壊滅状態なのは、島原の乱の後、三百年の長きにわたって鎖国を敢行し、キリスト教を禁教として厳しく取り締まった、徳川幕府の方針のためではないかと、拝察します。
文明開化の後は、天皇陛下が神様になりました。現在でも、日本人の中に、キリスト教に対する偏見があるのは、江戸・明治時代の名残だと考えます。それだけでは、現在の日本であまりにもキリスト教が受け入れられないことに関して説明がつかないと思われます。以下に述べる世界観は、上記の歴史的背景にも増して、キリスト教が受け入れられない重要な要素であると考えます。それは、
1)#7で紹介した日本のお百姓さんたちの倫理観の高さ、
2)さらに、江戸時代初期の僧侶鈴木正三によって書かれた『破切支丹』に語られている、キリスト教の教義ついての日本人の目から見た幼稚さに対する単なる揚げ足取りでない説得力のある批判
3)さらに、永遠不変な「存在」に主軸を置く一神教の神の目から見たキリスト教の決定論的な自然観(だから進化論に抵抗する自然観)とは対照的に、諸行無常の「変化」に主軸を置く多神教の神々の目から見た、成り行きに任せる非決定論的な自然観(だから進化論をすんなり受け入れる自然観)で世界を捉える日本人
です。以上は如何にキリスト教的世界観が日本人になじまず、入り込む余地がないかを示していると思われます。
ありがとうございます
とても参考になりました
聖書では、最後の審判の際に、イエスが再臨するとあるようです
となれば終末までイエスは、再び現れることはないということなんでしょうかね?
それは最後の審判で、天国に行けるよう敬虔に信仰することを人々に促す1つの手段、方便なんでしょうですか?
No.7
- 回答日時:
これだけ布教活動をして世界中の他の国々ではその信者を増やすことに成功したキリスト教なのに相変わらずそれが受け入れられない日本では、イエスの再来も、十字架も、だから何なのよってな話なんじゃないでしょうか。
ポルトガルの宣教師が日本の百姓どもに、キリストに帰依しなかった者は天国に行けず、永遠の命をもらえないと諭したとき、「何っ、じゃあ、亡くなった婆さんや爺さんやご先祖様は天国に行けなかったのか。それなのに、俺にキリストに帰依して天国に行けと言うのか。婆さん爺さんを放っておいて、天国に行って一人で良い思いをしようなんてことを俺が考えるような人間だとでも思っているのか。お前さんはなんたる悪人なんだ」
と言ったそうです。そんな日本人には、イエスの再来も、十字架も、何の説得力はないと思いますよ。だから、いつまで経ってもキリスト教は日本人には受け入れられないと思いますよ。
ありがとうございます
そうですね
日本人にはそういう風土がないようですね
でも日本に限らず、イエスの再来があるかどうかは
とても大切なことですし、関心があります
多くの小説家が、救世主を描くのは、どこかでキリストの再来を願っているのではないでしょうか?
No.6
- 回答日時:
何か勘違いをされているようです
もうお返事は結構です」←それは こっちのセリフ・・
あなたの書いてる場所は「この回答へのお礼」という欄・・
神云々 キリスト云々と 言う人が お礼の何たるかを理解しないといけません・・
それだから 再臨のキリストに巡り合わなかったのです・・・
No.4
- 回答日時:
事実の認識の違いがあるようですね」←だから それでイイのでは?
イエスの時だって12使徒もイエスを見放した・・
再臨のキリストの使徒は見放さなかった・・
だったら 十字架に架かる必要が無いのは 当たり前・・
あなたが事実を知れば 「あー この事か・・」と 思うだけ・・
それがキリストの使命だったのだから・・
すみません
言っている意味がよくわかりません
十字架に架かる必要がないとはどういうことですか?
一人一人の心の中に、イエスを認識する気持ちがあればいいということですか?
私は、多くの人が共有して認識できるイエスの再来を見たいと思っています
例えば、エンパイアステートビルから、傘をさしたまま飛び降りた男がいたとしたら、それはイエスだと思いますか?
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