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丹田力というと何か胡散臭いものと思うかもしれませんが、私は丹田力があることの効果が切実に知りたいです。どなたかご説明頂けませんか?

A 回答 (5件)

丹田は東洋武術や東洋医学では


とても重要な役割をする物ですが
意外と専門家にも
これを正しく認識できている方は
少ない様に思います。

理由は恐らく
最初にどういうイメージで
丹田を認識したか?
ではないかと思われます。

質問者さんが

>丹田力というと何か胡散臭いもの
>と思うかもしれませんが、

と言っているのも
この専門家でも
正しい認識をしたいない人がいる事に
端を発している気がします。

これは例えば
自転車に乗れる人でも
何故自転車が転ばないで
進めるかを説明できる人は
かなり少ないですよね。

そういう
「理屈はわかっていないけど乗れる」
というのと同じで
丹田力が使える(=気功の専門家や武術家)人も
その多くは実は丹田って何かを
人に説明できる方は
あまりいないんだと思われます。

でも武術や気功の先生が
生徒や弟子に「説明できません」
とは言えないですから

彼らは各々でもつ
曖昧なイメージとして
「気を集中させる場所!」
とか説明してしまっていて、

それを弟子がまた
自分の後輩などに
よくわからないま
説明する・・・という伝言ゲームを繰り返してきた結果

特に現代科学や西洋的な考えをする人に
「丹田とか気、何てものは
迷信かまやかしで胡散臭い」
と思われてしまう事になったのでしょう。


こういった専門家でも
曖昧なイメージしかない理由の一つに
「丹田」には複数の考え方があり

例えば
体術(人の肉体で行う物理的な技術)としての丹田と
気功術(東洋医術の技術)としての丹田を
区別せずに説明しようとする事で
説明が難しくなったり
混乱や曖昧さを生んでしまっている様です。

確かにこの2つで言う
丹田は同じ場所にあるので
これを関連付けて
説明したくなる気持ちはわかります。

特に東洋武術では
必ず技や術の作用や効果を
「気」というキーワードを混ぜ込んで
説明する傾向がありますので

これを曖昧で具体的な説明が難しい時に
都合よく利用して説明する指導者が
意外と多いようですからね。

ただ「丹田から気を出して敵を倒すのだ!」
というような説明は
「自転車が倒れず進めるのは
気で自転車が動いているからだ!」
という説明・・・というか
説明できない部分を
「気」という曖昧なキーワードで
はぐらかしている
だけなんですよね。

そういう丹田が使えるけど
説明できない専門家が
「説明できない」と言えずに
曖昧な表現で不正確な説明をした結果が
丹田や気を現代科学的な考え方では
胡散臭い物という印象にしてしまったのでしょう。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さていよいよ本論ですが
先に記したように
まず体術としての「丹田」と
東洋医学で考える(気功術での)「丹田」は
ハッキリ区別しましょう。

具体的にいえば
体術的な「丹田」は
人体における"重心"の事です。

これは打撃術においては
打撃に体重を乗せる際や

投げ技においては
相手の丹田=重心の位置を
把握して、それを崩す事を
意識する際に
「丹田」に対する理解と利用法が
必要になります。

「体重を乗せたパンチ」
なんて言い方をしまうよね。

これを東洋武術的にいうと
「下半身の力を上半身に
スムーズにリレーして
エネルギーロスのない
しなやかな動きでパンチを突き出す」
とい言い方になり

この時に下半身から
上半身へのスムーズなエネルギー移動が出来る
腹部や腰の使い方(エネルギー伝達の要)
と考えた時に「丹田」は重要であり
それを正しく使いこなせた時に
生まれる「体重が乗ったパンチ」は
「丹田力によるパンチである!」
という言い方ができる訳です。

また柔道やレスリングなどでは
自分の重心(=丹田)と
相手の重心(=丹田)の位置関係や
動きを意識して
それを把握し利用できれば
投げや崩しといった技では
確実に相手を制する事ができます。

(実はこういった競技で才能がある人は
この丹田の把握という事を
誰にも教えられなくても
自然にできるようになっている人なんです。
ただ彼らはそれが東洋武術でいう
丹田力による作用であるという
理解はしたいないので
ある種の才能としか感じていないと思われます)

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一方、東洋医術(=気功術)での
丹田は腹式呼吸や逆腹式呼吸における
意識(=イメージ)を集中させる場所
として重要な存在となります。

気功というのは
具体的には
「自律神経を自意識で
コントロールできる様にする術」の事です。

西洋医術では
自律神経の作用は
自意識ではコントロールできない
と考えていますが

東洋医術では
それを「気」という概念と
現代で言う「イメージトレーニング」を
使ってコントロールする事を
可能にしてきました。

この時に自律神経と自意識を
シンクロさせる方法として
最初に行う
そして全ての気功術の核をなす為の
場所が「丹田(下腹部)」になるのです。

人体の作用には
自律神経が行う行為の中で
自意識でコントロールできる
行動がいくつかあります。

例えば「マバタキ」は
普通は無意識に(自律神経で)行っていますが
自分の意識で行う事もできますよね。

排便や排尿も本来は自律神経の管理する事柄で
赤ちゃんや幼い子供は
オネショやお漏らしをしますが
大人になると
洩れそう(自律神経の作用)があっても
我慢する事(自我によるコントロール)が出来ます。

こうした自律神経と自我でコントロールできる
人間の動作の中でもっとも気功術で利用する行動が
「呼吸」になります。

普段は呼吸は自律神経によって自然に
無意識で行っていますが
自意識で呼吸する事もできますよね。

この自然呼吸と自意識呼吸を
練習によってシンクロさせる事が出来るようにするのが
気功の最初の第一歩なんです。

そしてこの時に
常に意識を集中させる場所が
「丹田(下腹部)」であり
「丹田」を意識してする呼吸法を
「丹田呼吸」という訳です。

厳密にいうと
丹田呼吸は「リラックス」をする時には
呼吸を吸う際に丹田を意識する「正丹田呼吸」と
行動を活発化させる場合に行う
吐く時に丹田を意識する「逆丹田呼吸」があります。

正丹田呼吸は現代では「腹式呼吸」と呼ばれ
逆丹田呼吸は「逆腹式呼吸」とも呼ばれます。

この呼吸法を練習して
自我による自律神経のコントロールが
出来るようになると

例えば
手足の毛細血管の収縮を
自由にコントロール出来たり
興奮すると出るアドレナリンや
精神が落ち着く際に出るセロトニンといった
脳内物質を自我でコントロールできるようになる事が
最近の研究で発見されています。

アドレナリンを自由に
出すことができる作用などは
武術にも応用できるので
気功術は多くの東洋武術で
練習のカリキュラムに
取り入れられています。

しかし、この事で
武術における体術上の「丹田(重心とその利用)」と
気功術における
「丹田(呼吸法による自律神経の調整作用)」が
ごちゃごちゃに扱われてしまっている訳です。

この事で今でも
丹田の存在を胡散臭い物を感じる人は多くいますね。

何しろ
この胡散臭さは
気功丹田と体術丹田を
専門家や師匠クラス人たちが
ごちゃ混ぜに認識して
生徒や弟子に襲えた居るんですから
そりゃあ胡散臭く思われるのも
当然と言えば、まぁ当然という事なのかもしれませんね。
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丹田とはヘソの下あたりを言いますが


重い物を持ち上げる時に、腕や足に力を入れるのではなく
丹田に力を入れたほうがラクに持ち上げられます。
試してみれば分かります。

相撲の突っ張りも丹田に力を入れてやります。
その稽古が出来ていない力士は腕に力を乗せようとして体全体を前に出しますから
避けられたり叩かれたりして前に転げてしまうんです。
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単純に言うと腹式呼吸の習慣を付け、横隔膜を強化するところからはじめて下さい。

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重心移動のときに体幹がぶれず、動作の継ぎ目が少なくなる気がします。

スキが少なくなる?
後は腕の筋力は基本、腕で使い、足の筋力は足で使うものですが各筋力をリンクさせて、単純な腕力や脚力といった力より大きな力を使える気がします。
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「踏ん張り」が効くんだ。

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