米中貿易摩擦の関連で貯蓄・投資バランスについてかじり出したのですが、
S-I=X-Mの「X-M」が貿易・サービス収支なのか経常収支なのかがわからなくなりました。
色々な解説を見ていると、貿易・サービス収支と経常収支を同じように扱っているものが多いのですが、一次所得を含めるか含めないかは大きな違いです。ついては、X-Mが貿易・サービス収支なのか経常収支なのか、また、Y=・・・のYはGDPなのかGNIなのか、SやIは国内なのか海外を含むのかなど、この辺りを詳しく解説していただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。
A 回答 (5件)
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No.5
- 回答日時:
>Yを貿易・サービス収支とした時の「S」に比べ、Yを経常収支とした時の「S’」は、一次所得分が加算されていると考えてよろしいでしょうか。
この質問の意味がわかりません!。YはGDP、あるいはGNP、あるいはNDP、あるいはNNP、あるいはNI等ですよ。
このとき、これらいずれであっても、
Y=C+I+G+X-M
が成り立ち、したがって貯蓄投資バランスの式
(S-I) + (T-G) = X-M
あるいは
(S+T) - (I+G) = X-M
が成り立つ。ただし、Yが上記のどれを意味するかによって、S、I、X、Mの意味が変わってくるということです。一番わかりやすい例としては、YがGDP(国内総生産)か、NDP(国内純生産)かによって、Iはそれぞれ粗投資か、純投資を意味するし、Sは減価償却費を含む概念か、含まない概念かということになる。同様に、X-Mの意味もYがGDPか、GNPかによって異なるが、これについてはすでに述べた。
すみません。質問がおかしいですね。聞きたかったのはYがGDPの時とGNI(一次所得を含むの意)の時では、SやIはどのように違ってくるか教えていただきたかったのです。これで最後にしますので、よろしくお願いします。
No.4
- 回答日時:
「貿易摩擦」がなぜ話題になるのか。
そこがポイントではないでしょうか。http://repository.ris.ac.jp/dspace/bitstream/112 …
式そのものは、gootarohanako さんが説明されているように、GDPでもGNIでも適用は可能なのなのでしょう。
直方体の体積の計算式を、底面積×高さ 正面積×奥行き 横辺×縦辺×高さ いろいろに替えたところで、本人が何を問題にしているのががハッキリしないと あまり意味がないように思います。
ディール(取引交渉)で、何かを問題にするのは(交渉のテクニック)のためなのでしょう。
「収支が赤字」と表現する、「アンバランス」と表現すると、何か「是正」が必要な感じが生まれてくるところに、ポイントがあるような気がします。
私や私の周辺の多くの人は、個人的に見ると、
Y=所得、C=消費支出、I=投資支出、X=中古売却+獲得労賃、M=中古購入+謝礼支払
Y=C+I+X-M
S=貯蓄 とした場合 S = Y - C = C+I+X-M - C = I + X-M
S - I = X - M ですが、
C+I = Y+M - X なので
(S - I)+ C+I = (X - M)+ Y+M - X S + C = Y S = Y - C
I = Y - C + M - X
ある期間の(S貯蓄 - I投資支出)が赤字になろうが、黒字になろうが、問題ないです。
ある期間の(X(中古売却+獲得労賃) - M(中古購入+謝礼支払))が赤字になろうが、黒字になろうが、問題ないです。
貯蓄出来ないとき( S = Y - C)は貯蓄しないしか貯蓄を取り崩す。
投資出来ないとき( I = Y - C + M - X = S + M - X)には投資しないか投資を回収する。
中国から購入・輸入する金がないか気分がなければ、買わない。
中国から購入・輸入する金も気分もあるなら、買う。
中国から購入・輸入し続けながら、不公正だ!バランスが悪い!なんぞと、相手の所為にしないことです。
原材料、部品、技術を中国向けに売ったり、中国に下請け製造所を設けてそこで作っているのを続けて行こうとしているのならば、中国から買うことを不快に思うのは止めることだと思います。
びくつく・不安がる、舞い上がる・昂揚する、脅す、脅される、居丈高になる、下手に出る、親切ごかしに条件交渉するというのは、ディール(取引交渉)のテクニックであって、経済状況の分析とは別のことの感じがします。
ただ経済社会・政治状況としては、どう数字を見せるのかは大事だと思います。
ご回答ありがとうございます。ただ、私の疑問は細かなことなので、ご回答いただいた内容とはちょっと違うかなと思います。
ともあれ、ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
>そうすると、YにGDPを想定するかGNPを想定するかでSやIが変わってくるということですか?
そうです。YがGDPでも、GNPでも、国民所得でも
Y=C+I+G+X-M
は成り立ち、したがって
(S-I) + (T-G) = X - M
は成り立ちますが、Yがどれを指すかによって、X、MはもちろんSの内容が微妙に変わるのはむろんです。
なお、国際収支統計のWiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/国際収支統計
の「三面等価と貯蓄投資バランス」という項目ではX-Mを経常収支黒字と書いていますが、もちろん、「経常収支」概念におおざっぱに対応するという意味で、第1次、第2次の所得収支を含んだ「国際収支統計」の厳密の意味の「経済収支」ではないことに注意が必要です。
Yを貿易・サービス収支とした時の「S」に比べ、Yを経常収支とした時の「S’」は、一次所得分が加算されていると考えてよろしいでしょうか。
No.2
- 回答日時:
>私の知りたいのはX-Mが貿易・サービス収支なのか経常収支なのか、別の見方をすれば、YがGDPなのかGNIなのかということです。
例えば日本の場合、貿易・サービス収支はざっくり言って「トントン」、一方、経常収支(一次所得を加えると)大幅な「黒字」となり、そうすると「X-M」自体が大きく違ってきます。如何でしょうか?わたしの回答をよく読んでください。YはGDPでもGNP(GNI)でもかまわない。YをGDPとするなら、XーMは財・サービス輸出マイナス財・サービス輸入ですから、経常収支のうち「貿易・サービス収支」に対応するであろうし、YがGNPなら経常収支のうち、第2次所得収支を除いた部分に対応するでしょう。
GDPとは国内で生産された財・サービスの価値の合計ですから、国内で生産された財・サービスが外国に輸出された部分をXと呼び、国内支出であるC+I+Gにプラスし、国内支出C+I+Gのから外国で生産された部分(Mと呼ぶ輸入)を除くためにMを差し引いているのです。
YがGNPを表す場合は国民が生産した財・サービスの価値の合計なので、XーMには第1次所得収支が加わるのです。YがGDPでも、GNPでも、第2次所得収支はX-Mには含まれません。その意味で、「国際収支統計」の意味での経常収支とは異なりますが、いずれにせよ、経常収支の大部分を占める財・サービスの輸出入を示すので「経常収支」と呼んでいるのです。
No.1
- 回答日時:
貯蓄・投資バランスがどこから来たの考えるとよい。
政府部門のない経済を考えると、GDPの恒等式(いわゆる支出アプローチ)はY=C+I+X-M (*)
となる。ただし、Y=GDPあるいは所得、C=消費支出、I=投資支出、X=財・サービスの輸出、M=財・サービスの輸入。民間貯蓄Sとは所得のうち消費されない部分、よって
S=Y - C
と定義される。(*)を書き換えると
Y - C - I = X - M
よって
S - I = X - M
が成り立つ。貯蓄バランスで用いられるYはGDPでもGNPでも国内所得でも大雑把な意味でつかわれています。X-Mは経常収支と呼んでいますが、国際収支統計での経常収支とはいわゆる移転収支ははいっていないので異なりますが、大雑把な意味では経常収支です。また、政府部門がある経済では(*)の代わりに
Y=C+I+G+X-M (**)
が成り立ち、貯蓄は可処分所得のうち消費されない部分を意味するので
S= (Y-T)-C
ただし、Gは政府支出、Tは所得税等の直接税額。
(**)を書き換えると
(Y - T - C) - I +( T - G ) = X - M
となる(確かめられたい)。よって
(S - I) + (T - G) = X - M
が成り立つ。左辺の第1項は民間部門の貯蓄・投資バランス(貯蓄超過)、第2項は政府の貯蓄・投資バランス(財政黒字)なので、合計した自国の貯蓄超過(左辺)は経常収支(右辺)に等しいということを表している。
早速のご回答ありがとうございます。しかし、私の知りたいのはX-Mが貿易・サービス収支なのか経常収支なのか、別の見方をすれば、YがGDPなのかGNIなのかということです。例えば日本の場合、貿易・サービス収支はざっくり言って「トントン」、一方、経常収支(一次所得を加えると)大幅な「黒字」となり、そうすると「X-M」自体が大きく違ってきます。如何でしょうか?
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