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高校一年生です。夏休みの宿題で学問研究というものが課されました。法学について詳しく知りたいのです。回答を急いでいてご迷惑をおかけしますが、たくさんの方からの詳しい説明を待っています。将来は法学を学びたいので宿題としてだけでなく個人的にとても興味があるのでよろしくお願いします。

A 回答 (5件)

 他の学問も同じですが、法学も非常に奥の深い学問です。


 たいていの場合、法学というと、法解釈学のことをさしていいます。たとえば、どのような行為をしたら刑法199条の殺人罪になるのかなどを考えたりするのが分かりやすいでしょうか。殺そうと思って人を包丁で刺して、死なせてしまえば殺人罪は成立しますが、それでは、殺そうとは思っていなかったのに不注意で人を死なせてしまったらこれも殺人罪になるのか。答えは、殺人罪ではなく、交通事故などで人を死なせてしまった人に適用される業務上過失致死罪やそのほか、事件のケースによって判断されます。殺されそうになったときに、加害者を突き飛ばして死なせてしまった場合などは、刑法36条の正当防衛が認められれば、罪にはなりません。
 かように、実際に起こった事件を解決するために(この場合は、犯人をどのように処罰するか)、法律に照らして判断するのが法解釈学です。いま例としたのは、犯罪に関する刑事事件に関する事柄でしたが、ものの売買や貸し借りなどのわれわれの私生活上の争いに対しても民法に照らして解決をしていきます。
 このような法解釈学が一般的に法学といわれたりしますが、これ以外に、「法とは何か」という問いを解き明かす法哲学や法学や法律の歴史を探る法史学など(これらを総じて基礎法学といいます)も広い意味では法学の中に入ってきます。
 私は、憲法を専門的に研究していますが、法解釈学をやる上でも基礎法学は大切なものであることを実感しています。将来、法学を学ぶようになったら、あまり面白くないかも知れないけれども、基礎法学はきちんと勉強しておくとよいと思います。
 説明が長くなってしまいましたが、夏休みの学問研究でやるならば、実際に起こった事件について、法律上どうなのかについてリポートするのも面白いと思います。たとえば、小泉首相の靖国参拝は憲法20条の政教分離に違反しないのかとか、選挙違反はどのような罪になって、どのような処罰がなされるのかなど調べたりすると実践的で法学がどのような学問なのか、少し分かるかもしれません(少し、難しいかもしれないけれど)。
 最後に法学に関する本についてですが、日本評論社からでている『法学入門2001』や『バージョンアップ法学入門』、有斐閣からでている『法学ナビゲーション』など面白くてよいのではないでしょうか。本屋さんの法学のコーナーにあると思うので、見てみてはいかがでしょうか。
 大変長くなって、申し訳ないです。あなたが、この夏休みの宿題でもっと法学に興味を持ってくれることを法学を学ぶ一人として期待しています。
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 私は、大学院の法学研究科に在籍しています。

修士論文の執筆中です。私の論文のテーマは、行政法で憲法92条の「地方自治の本旨」についてです。
 さて、法律の面白みはなんといっても答えが一つではない、というところではないでしょうか。一つの問題について解決するためには複数のものの見方が必要ですし、あります。これを突き詰めたものが学説となります。学説の違いは、結論の違いにつながります。
 前の方々とダブりますが、法律学は法解釈学がメインです。法律の条文はどういう意味を持ち、どういう運用がされているか、過去の判例という材料があります。 月並みですが、法律学は、1に条文、2に判例、3、4がなくて5に学説といいますからね。判例は重要です。
 ぼやけた回答ですが、参考になれば幸いです。
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夏休みの研究としての法学ですが、まず法学のどんなことについて詳しく知りたいのでしょうか?


漠然としたラインを知りたいと言うことであれば、書く出版社から法律学入門関係の図書も
でていますし、女性のための法律に絞った図書もあります。法学に限らず物事は奥深いので、
研究としてまずどんな方向性で行くかを明確にした方が良いですね。
なぜ法学が必要か・法学の歴史・生活の中の法学・法学の矛盾・法学と福祉
日本とドイツの法律の相違、福祉法と憲法・・・など、
単純に考えただけでもこれだけの切り口がでてきます。
どんなことに重きを置きたいかを補足として書いていただけるとさらに
詳しくかけます。また将来はなんのために法学を学ばれるのでしょうか?
その点も考えた上で今回のテーマをお決めになると良いと思います。
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miki6137さんの家庭内で「我が家の法律」と云う「決まり」を作って見て下さい。


第1条(目的)この法律は我が家が健康で明るい家庭を築くことを目的とする。
第2条(遵守義務)この法律は我が家の者及び泊まりにきた者も遵守いなければならない。
第3条


お母さんは会計係り、お父さんのお小遣いなどなど、
そうしますと、いくつか疑問が起こります。例えば、門限を夜10時とした場合の罰則として「げんこ3個」としてよいかどうか
また、この法律の改正はどうすればよいか
このような疑問が、即、法律の勉強になります。
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大学は法学部でした。


1.岩波新書か有斐閣(ゆうひかく)で、法学入門とか初心者向けの法学の読み物を読んでみてください。または、和久俊三という弁護士・作家が推理小説を書いてますので、それでもいいでしょう(赤カブ検事シリーズや○○事件といったもの)
2.「法律」は、おおまかにしか書かれていないので、「法律の制定目的」や「解釈」とか「判例」が大事になってきます。
3.たいていの学生は、解釈や判例を議論しますが、私は「地方自治論」という分野でした。都道府県の役所仕事に関するもので、実際に役所の人の話を聞き、施設を見たりした上で、どうすべきか自分の考えをまとめる学問でした。
4.法律の上では、上記以外には、「冤罪(えんざい)」と「詐欺(さぎ)」に私は興味ありました。冤罪は罪のない人が有罪とされることです。詐欺は人をだますことです。どれも、実例を見ると、難しいかんじの法律も、少しは興味出てくるのでは、ないでしょうか?
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