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経済学を学びたくて書店で売れ筋の良い「現代経済学の直観的方法」を購入したのですが、著者がなんと理工系出身の方でした。
理工系専門で経済学の専門教育を受けてない方がこのように大々的に経済学の専門書を執筆するというのはその世界の掟としてアリなのでしょうか?
確かに経済学は数学的素養が必須の学問なので、理工系と親和性が深いのかもしれませんが、ど素人の読者側からすると文学者が物理学について語っている様な違和感を感じました。

A 回答 (6件)

文系/理系、陽性/陰性、明暗、男女・・・の様に単純にAかBか、と括って考える悪習があります。

確かに単純化した方が話が簡単で理解し易くなりますが、何でもかんでも単純化すれば良いと言う訳ではありません。
単純化して、文系だから・・・理系だから・・・と決め付けるのは如何なものでしょう?
文学者でも物理学を良く勉強されておられ詳しい方もいらっしゃるでしょう。
物理学者でも湯川秀樹の様に和歌を得意とし、知魚楽で知られる随筆を書く方もいます。
「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」の著者のルイス・キャロルは、本職は数学者で、数学に関する本も出版しています。
ジュラシックパーク、ER緊急救命室、アンドロメダ病原体など世界的に大ヒットした映画やTVドラマシリーズの原作を書いた世界的な大ベストセラー作家のマイケル・クライトン(Michael Crichton)は、英文学から自然人類学に転向し、1965年にはケンブリッジ大学で人類学の客員講師を務めたこともあり、1969年に医学博士号を取得してハーバードを卒業しています。
才能の豊かな人は、文系/理系の単純な枠では括れません。文系も理系もクロスオーバーして、どちらの分野でも豊かな才能を発揮しています。
まったく別件ですが下記のブログを御覧戴ければ幸いです。
http://blog.livedoor.jp/satou_hiroshi_4649/archi …
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日本の受験コース的発想に縛らていますね。

そもそも、専門に、文系も理系もありませんよ。数学と経済なんて表裏一体だし、現代の経済理論は、むし
ろ高度な数学やシミュレーションによって成り立っているようなもの。

教養学部やリベラルアーツという言葉があるように、専門を極めるには、相互的な知の力も必須ですし、専門教育も、日本で言えば文系、理系にまたがって幅広く受けるのもあたりまえですからね。
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件の本の事を知らないので断言できませんが、その著者は本当に経済の専門教育を受けていないのでしょうか。

政治学者の小室直樹氏は数学科出身ながら大学院では経済を専攻したそうですから「理工系出身=経済は素人」とは限らないと思います。それに池上彰氏は本来専門外のはずの科学や政治にも詳しかったりするわけですから「経済を専攻してなければ経済の事は語れない」とは限らないと思います。
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No.1ですが、回答で挙げた本の題名に抜けている言葉がありましたので、訂正します。


Recursive Methods in Economic Dynamics
が正しい題名。
なお、John Nashについて書いておられる方がいますが、彼は経済学のノーベル賞をもらっていますが、経済学者ではありません。彼自身はあくまでも数学者です(数学にはノーベル賞はありません。)彼が発展させたゲーム理論が経済学で広く使われ(ナッシュ均衡とかナッシュ交渉解)、これらの概念なしには現代経済学が成り立たないくらいの重要性があるので、経済学の分野でノーベル賞を受賞したのです。
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ジョン・ナッシュ という数学者を御存知


でしょうか。

ビューティフルマインドという映画にも
なった人物です。

彼は、数学者でありながら、ノーベル経済学賞を
受賞しています。


このように、欧米では、数学者が経済学をやる
というのはそれほど奇異ではありません。

哲学者なども、数学者出身の人が多いです。
デカルトなどはその代表格です。




ど素人の読者側からすると文学者が物理学について
語っている様な違和感を感じました。
 ↑
日本だけだそうです。
理系だ文系だ、と区分して考えるのは。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
異分野とは言っても数学という共通言語を多分に駆使している点で、ある意味理学系の人にアドバンテージがあるのかもしれませんね。

お礼日時:2020/12/11 20:03

別に違和感を感じる必要はないのでしょうか。

この著者は序文のところで、「筆者はそれまで経済数学については、基本的にせいぜい高等数学レベルより多少上の程度のもの、というぐらいの認識しかもっていなかっただが、ひと昔前とは次元が違うほどに高度なものとなっているのである。」と述べていますが、その「高度の数学」を理系出身の立場から解説しようとしているのでしょう。著者のいう「ひと昔前」というのが、いつごろを指しているのわかりませんが、ずいぶん以前から、経済学の最先端では理系の学生でも困難を感じるだろうほどに高度になっている。たとえば、マクロ経済学の最先端で使われている方法を説明したNancy L. Stokey ,Robert E. Lucas, Edward PrescottのRecursive Methods in Economics (Harvard University Press, 1989)という本のページをめくってごらんなさい。数学のmeasure theory(測度論)を駆使した、どこが経済学の本なのかと思われるような、難解な数学が使われています。ちなみに、著者のLucasとPrescottはのちにノーベル経済学賞を受賞した経済学者です。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。数学に通じてるという点で「理工系出身者でも経済学を語っても良い」という風潮があるようですね。
それ程経済学には難解な数学が必要なのですね。
参考になりました。

お礼日時:2020/12/11 20:01

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