No.1ベストアンサー
- 回答日時:
重合は(どの反応もそうですが)反応となる起点が無ければ反応できません。
普通、イオンは原子や分子よりも不安定で反応性に富んでいます。それと同じように重合でもイオンを作ってあげる必要があるのです。
開始材を用いて、求核剤を用いればカチオン(正電荷を持ったイオン)が引き抜かれてアニオン(負電荷を持ったイオン)になります。
すると不安定なイオンになったのでほかの化合物と反応したくなりますよね。それが繰り返されて大きな高分子になるのです。これがアニオン重合です。反応点がアニオンだからです。
逆に開始材に求電子剤をもちいれば、カチオンが生成するので、カチオンが反応点となりカチオン重合と呼ばれる重合が進行します。
No.2
- 回答日時:
両者は同じ反応メカニズムを持っていますが、違いは重合可能なモノマーと開始剤です。
開始剤については、活性種がアニオンのものをアニオン重合、活性種がカチオンのものをカチオン重合と呼びます。
具体的には、、、
1.モノマー
・アニオン重合にはニトリル、カルボキシル、フェニル、ビニルなどの電子吸引性基を持つモノマーを用いて重合します。
・カチオン重合にはアルコキシ基、フェニル基、ビニル基、1,1-ジアルキル基などの置換基を持つアルケンを用いて重合します。
2.開始剤
・アニオン重合には水酸化物,アルコキシド,シアン化物,カルバニオンなどの求核剤が開始剤として働きます。
・カチオン重合にはハロヒドリック酸(HCl,HBr,H2SO4,HClO4)などの求電子剤が使えます。
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