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地球の自転は1日で4万Km動きます。つまり赤道部分で時速約1666Kmの速度で人間は常に移動しているわけですが、なぜ人間はこの超高速移動のスピードを実感することができないのでしょうか?

A 回答 (2件)

窓のない車に乗せられたら、車のスピードはわかりません。

(※エンジン音や振動でわかるというかもしれませんが、それは別の話としてください)

私たちは、外の景色を見てはじめて自分が動いていることを実感します。その場合も、外の景色と自分のどちらが動いているのかはわかりません。車に乗っていて、自分の方が動いていると実感するのは、単に「動いているのは車の方。道路が動くわけないだろ!」と常識を働かせているだけのことです。

さて、地球にとっての景色とは、他の天体ということになります。太陽や月や星が東から出て西に沈むのを見て、そして「動いているのは地球のほうだ」という常識を働かせれば、まさに自分が動いていることを実感できるはずです。

でも、この話、どこかおかしいですね。動いていることを実感するには、動いていることを知っていなければならない・・・

結局のところ、車にしても地球にしても、それらが「動くものだと知っている」から「動いていることが実感できる」のだ、ということになります。実感とはいうものの、知識の役割が大きいです。

もっと掘り下げると、私たちは物を「実感」していると思っていますが、これは誕生以来の経験の積み重ねで、脳が情報処理しているのです。神経を伝わってきた信号を、データベースと照らし合わせて、これはリンゴだ、これは車だと判断しているわけです。経験も知識もなければ、実感は生まれません。

ところで、2つの物体がそれぞれ等速直線運動をしている場合は、どちらが止まっていてどちらが動いているかを区別することは本質的にできません。しかし、地球の場合は、回転運動なので、慣性系(回転したり加速したりしていない座標系)にない力学効果(遠心力とコリオリの力)が現れます。有名なフーコーの振り子は地球上でのコリオリの力の存在を示すものです。ただ、この効果は、人が体感するには小さすぎます。自転が非常に速ければ、まっすぐ進もうとすると右に曲がってしまう<北半球の場合>とか、赤道に近寄ると体が軽くなる、という形で体感できるでしょう。
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感覚できないものを感覚できるかのように扱う事を記号化といいます。

地球が動いているというのは記号化の言い方です。感覚では太陽の方が動いているわけです。言葉が使われた場合には、まず記号化がおこっています。逆に記号化されているものを記号そのものと錯覚すると、分かったつもりになってしまいます。ガリレオの相対運動、ニュートンの運動法則、アインシュタインの理論へとつながることなのでしょう。
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