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カマキリのオスがメスに食べられてしまうのは有名です。
(必ずではないそうですが)
種存続のための自己犠牲の本能でしょうか。

人間にも、我が子のため、愛する者のため、人類全体のための
自己犠牲はあります。博愛に寄ればそれは種存続というよりも
精神的な何かに殉じたという感が強いですが。

ところで、他の種のために自己犠牲で死ぬ種はあるのでしょうか?

そんな説明のつかない行動をとる種があるとは思えないのですが
(あったとしてもとうに滅んでる?)、世の中なにがあるか分からない
ので質問してみました。よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

 アリとアブラムシのような共生関係にある動物が、相手の種を外敵から守るために戦う例などがご質問の件に相当するでしょうか。


 ところで、リチャード・ドーキンスは、著書「利己的な遺伝子」の中で、あらゆる生物個体は「利己的遺伝子」の乗り物にすぎない、という有名な考え方を示しています。つまり、「個体」は、「種」のためでも「自己」のためでもなく、「遺伝子」を次の世代に引き継ぐために生きている、というのです。この考えを敷衍しますと、書かれているカマキリの例でも、メスはオスを食べることで栄養を確保し、より丈夫な卵を産もうと行動するし、オスは自分の精子が受精することを確実にするため生き残ろうとしている(昆虫の受精はメスが産卵するときに行われますから)と説明されるわけで、どちらも「種」の保存のためではなく、自己の「遺伝子」を残すための行動だというわけです。まあ、生き残る確率の高い遺伝子を持った生物が次の世代に生き残っていく、という当たり前のことを、動物の行動サイドからではなく、遺伝子の次世代に生き残る確率(=包括適応度)から説明する考え方です。
 この考え方によると、利他的二見える行動も、確率の問題として説明されます。
 特に社会性昆虫の利他的行動に関しては様々な興味深い考察がなされています(働き蜂、働き蟻は多くの場合、未受精卵から生まれるので遺伝的に特殊な例なのです)。
 あと、人類を含めた高等生物のばあい、遺伝されるのは物質DNAだけではなく、「文化」があります。コチラの方が「自己犠牲」という言葉のニュアンスに当てはまる例が多いでしょう。ただし、鳥やほ乳類の行動をあまりに「擬人化」しすぎて見るのは危険ですが。
 たとえば、雛をなくしたツバメが池の鯉に餌をやる様になった「美談」が新聞に載ったことがありますが、これなど勝手に美談にしてしまった例。ツバメの親には大きな口を開けるものに餌を与える習性があるので、この習性が誤動作しているだけ、と考えるのが妥当でしょう。
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この回答へのお礼

回答をありがとうございます。

> 共生関係にある動物が、相手の種を外敵から守るために戦う例

イソギンチャクを守るため、サメほどの大きさであろう人間へも
敢然と立ち向かうクマノミを見れば、敵との力関係を一切考慮しない
その行動には尋常でないものを感じますが、死を恐れない行動と
自ら死を受け入れる行動とは区別したいと思いました。

でもよく考えてみると、動物は戦って勝てる相手とそうでない相手
を本能的に知っている場合が多く、それを無視して行動に走るのは
自己犠牲と扱ってもよいような気がしてきました。
私が探していた条件も、あらためて整理しなおしてみれば、
 個体の生死よりも優先すべき使命があって、
 それは自分と違う種を守ることである
ということになり、提示の例は条件を満たしていますね。
関連する識見も添えていただき参考になりました。

お礼日時:2005/03/12 02:03

カッコウの托卵とかは、命を落とすまでは行かないけど


そうかなー。
オナガとかがそうなのかな?

数年前のNHKで見ましたが、卵のシミがオナガに
年々似てきているそうです。
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この回答へのお礼

回答をありがとうございます。

しかし、托卵の関係のどこに自己犠牲があるのかがわかりません。

お礼日時:2005/03/12 00:58

質問者さんが考えている事とは意味合いが違うかもしれませんが、


イヌは飼い主(ヒト)を助けるために身を犠牲にする場合がありますよね。

参考URL:http://www.toyama-smenet.or.jp/~fuga/essay/taiga …
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この回答へのお礼

回答をありがとうございます。

生態系の特殊ケースのようなものを探っていたので、
おっしゃるとおり、犬の例はちょっと違うかなと思いますが、
最近『犬のいる暮し』(中野孝次著)を読んだばかりの私は、
飼い主と不壊の信頼関係を築いている犬ならば、精神的な何ものか
に殉じる人間よりも、理屈抜きのいっそう尊い何ものかに動かされて……
というのも、生物学とは別方面の感覚であり得るなぁと感じました。

お礼日時:2005/03/12 00:58

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