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ゲーム理論におけるゲームの1つに「囚人のジレンマ」というものがあり
この状況の説明には囚人への司法取引という、興味深いたとえ話で理解しやすいです。

一方、この「囚人のジレンマ」のプレイヤーである囚人は悪いことをしておきながら
”自分の罪を軽くしよう”ということを正解として考えるという、
モラルとは逆の志向を前提としてます。

”罪を犯したのであれば、それに値する刑罰を受けることが正しいのでは?”という、
(数学や経済学とは別の)社会的な正論もあるので
その側面を持ち出されると混乱しかねないたとえ話とも言えると思います。

なので、「囚人のジレンマ」を説明する別のたとえ話
プレイヤーが自分のスコアの最大化を目指すことに、
なんらモラルが影響しない状況のたとえ話があったら教えて下さい。

A 回答 (5件)

No2です。

そこに書いたことを利得表(利得マトリックス)にあらわしてみましょう。
プレイヤーはAとBです。第1の例ではAは吉野家、Bは松家で、第2の例では
AはA国、B国と考えてください。AとBはそれぞれ戦略XとYがある。第1の例ではXは「価格引き下げ」、Yは「価格据え置き」。第2の例ではXは「核保有」、Yは「核保有しない」を表す。利得表は以下のようにあらわされているとする。少しでもゲーム論を勉強したとすれば見慣れている表です。
X Y
X  1,1 3,0
Y 0,3 2,2

縦プレイヤーはAで、横プレイヤーはBだとする。表の中の数字、たとえば、戦略の組(X,Y)であるとき、利得の組は(3,0)となるが、1番目のエントリーの3はAが得る利得、2番目のエントリー0はBが得る利得だ。つまり、AがXを選び、BがYを選ぶとき、利得はAが3,Bが0となることを意味している。
このゲームをプレイするとどうなるか?表からナッシュ均衡は(X,X)で、吉野家も松家も「価格引き下げ」を選び、利得(この場合は利潤と考えればよい)はそれぞれ1億円となってしまう。両社がY(価格据え置き)を選び、戦略の組が(Y,Y)だったならば、両社とも2億円の利潤が得られるのに!!
第2の例で解釈すると、A国B国とも、戦略Y「核を保有しない」を選ぶなら、利得の組は(2,2)となるのに、両国が非協力的に行動するとナッシュ均衡は(X,X)、つまり、両国とも核保有し、利得は(1,1)と核を保有しない場合にくらべて両国の厚生は悪化してしまう。
以上、「囚人のジレンマ」の典型的例をあげた。
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こういうのはどうかな?



AとBの2人ペアで参加するゲームがあった。
別々の部屋に入って時計を見ずに1分0秒ちょうどで同時にスイッチを押す。

・2人とも1分0秒ちょうどに押せたら賞金は満額(100%)もらえる。
・どちらか1人が1分経過よりも早く押したら、早く押した人だけ80%もらえる。
・2人とも早かったら20%ずつ賞金がもらえる。
・2人とも遅かったら40%ずつの賞金がもらえる。


Bが早く押した場合
Aが早く押す場合(=2人とも早い)はそれぞれ20%ずつもらえるが、Aが遅ければAだけ0%。
Aは早く押す方が得。

Bが遅く押した場合。
Aが早く押せば80%、遅く押した場合は40%ずつもらえる。
Aは早く押す方が得。

AとBにとっては、1分ちょうど(100%)か2人とも遅い(40%ずつ)方が利益があるが、自己の利益のみを追求するなら早押しするしかない。
しかし、二人とも早押ししたら最小の利益(20%)にしかならない。
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罪人である時点でモラルがないことはほぼ自明なので、そこでモラルが関わって混乱するということにあまり納得は感じませんが、まあそれは置いておくとしても、以下のようなケースであれば比較的それと近い思考実験ができるように思います。



グーで勝ったら10万
チョキなら100万
パーなら1000万
のお金がもらえる。

引き分けは0円
負けた方も0円

ただし対戦相手は完全な他人 ルールは相手もわかってる

貰った金は相手と半々などはできないし、相談も一切不可

みたいな。

しかしこれも「人は根拠のない大金を欲しがるだろうか」という疑問が起きないとも限りません。

あらゆる前提を排除した囚人のジレンマというのはなかなか難しいと思います。
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通常の経済学の応用例のほとんどはモラルとは関係ありません。

たとえば、吉野家と松家が牛丼の売り上げから得る利潤を大きくするために競争しているとする。両社の戦略は「価格を引き下げる」か、「価格を据え置く」かの2つとする。両社にとって価格を据え置くことが最適なのに競争の結果は(つまりナッシュ均衡は)価格引き下げというどちらにとっても最悪の戦略をとる結果になってしまう。
あるいは国際政治の世界で、2国(世界は2国だけからなるとする)には「核を保有する」か、「核を保有しない」かの2つの戦略があるとする。両者にとって(世界にとって)核を保有しないというのが最適であるのに、競争の結果はどちらも核保有という世界にとって望ましくない結果(ナッシュ均衡)になってしまう。
どちらも、「囚人のジレンマ」という現象で、これらの結果に導く利得表は簡単に作れるのでトライしてごらん。要するに、囚人のジレンマとは、社会的に望ましい(つまり参加しているプレイヤー全体にとって望ましい)結果はナッシュ均衡としては実現されないゲームのことです。
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その場合は金で説明する事になるでしょう


実際、多くのゲーム理論は金銭で説明されてます

結局の所ゲーム理論は
理論的に自分の利益を最大限に考えるならば~
という前提条件があるので
個人の利益追求とモラルは相性が悪い
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