イギリス産業革命での労働者の生活について

産業時代のイギリスの労働者は、お金を払ってロープに寄りかかったり、棺桶の中で寝る。しかも、それが1日15時間働いて得られるマシな生活という事を小耳に挟みました。

労働者の平均寿命が15才とか言う嘘のような事も。

なぜ、産業が発達するのに、そんな貧困状態になるのでしょうか？

田舎で農業するほうが遥かにマシだと思うんですが
なぜ、そんなところにいるのでしょうか。。

No.2 回答者： 春閑 回答日時： 2022/05/22 10:47

農地は限りがあり、子供が多ければ全員が農業で食えるはずもない。

そして、工業が発展していた都会は慢性的な労働者不足だった。明治維新以降の殖産興業政策で農村から都会に人が吸い寄せられた日本も同じ状況だった。

質問文のみじめな労働者たちの末路は、華やかな表通りを少し入った裏道に積み上げられた死骸の山だった。

カール・マルクスがドイツからイギリスに渡り、ロンドンに居を構えたのはその頃だった。
彼がエンゲルスとともに共産党宣言を出したのは、そのような悲惨な労働者を生み出す資本主義システムに驚き、絶望し、社会を変えなければならないという想いを強く抱いたからだ。

王侯貴族の時代から資本家の時代に移ったが、その後には必ず労働者の時代が来ることは歴史的必然だと説き、その具体策として共産党宣言を出したわけだ。

その流れは、資本家たちに労働者と共存共栄を目指す社会への道と、ダイレクトに共産主義社会を目指す道の両方を20世紀に出現させ、両者がせめぎ合うことになった。

どちらも民主主義を唱えたが、現実の共産主義はレーニンとスターリン、毛沢東の登場によって独裁的政権が民衆・労働者を抑圧する社会に変質させてしまった。
マルクスが説いた共産主義社会の理想は実現しなかった。似非共産主義の実体化には、マルクスも草場の陰で泣いているだろう。

マルクスの理想は、どちらかと云えば、資本家寄りであっても、資本家が労働者と共存共栄を努力する社会に近かったのかもしれない。

結局、ソ連は崩壊したが、ロシアがその残滓として、その独裁的犯罪性が健在であることを今も世界に知らしめている。
中国も、毛沢東以後は経済の資本主義化によって経済的復興を成功させたが、思想と行動の自由を奪う独裁的犯罪性は依然として維持されている。

No.1 回答者： tanzou2 回答日時： 2022/05/22 09:19

なぜ、産業が発達するのに、

そんな貧困状態になるのでしょうか？
　↑
１，資本家も儲けを増やすためです。
　人件費は削減すればするほど
　儲ります。

２，企業は競争しています。
　安く作った方が競争に勝ちます。
　そのために、人件費を削るだけ削ろうと
　します。

３，かくて、資本家と労働者の格差が極端に
　なり、社会主義思想が登場するわけです。




田舎で農業するほうが遥かにマシだと思うんですが
なぜ、そんなところにいるのでしょうか。。
　↑
農業革命が興り、農業が効率化され
人手が余ったからです。

１８世紀を通じて、地主が農場経営を
大規模化していきます。
大規模化すると効率化され、農業生産が増える。

農業生産が増えたことで人口が増え、
都会に労働者が流れ込んだのです。