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高校受験を控えた娘の母です。
娘の志望校のことで親類と話していると
「女子には女子の教育というものがあるから女子校に行かせるべき」と言われました。
しかも、公立ではなく私立でないとダメだそうです。
このかたは自身も中高一貫の女子校出身で
そのお子さんもそれぞれ中高一貫の女子校 男子校を卒業しています。
自分が中学校に入って初めてこの人の所作や言葉づかいが素敵だなと思う先生に出会ったからと言うのですが
私は小~高校まで公立共学だったためかこのかたの言う女子の教育がどのようなものなのか全くわかりません。
どなたかこのかたの言う女子の教育について解説していただけないでしょうか?
よろしくお願いいたします。

A 回答 (4件)

はい、説明します。

長くなりますけどね・・

まず日本では「女子の教育」というものが「男子への教育」とは別に行われていました。少なくとも江戸時代には様式化され、男女別教育になり「男女七歳にして席を同じうせず」という故事の通りでした。

じゃあ、何が男女で違ったのかというと、女子は「家事や裁縫、社交などの教育」と言われるのですが、もっと端的にいうと「家庭経営の教育」だったのです。

つまり「夫からお金を預かり、家事育児の諸事をこなし、近所付き合いなどの費用や夫の職務に必要な冠婚葬祭などに必要な支出などを管理して、夫を内助すること」までを含み、特にお金持ち(商家や庄屋クラス)だと、使用人の管理や出入り業者への対応も含んでいました。

日本の女学校というのは、こういう「家系を含む家庭経営学」のため、少なくとも国語・簿記に必要な数学・有力家系を理解するための歴史学・契約のための法律知識ぐらいは学んでいました。

この中に「所作や言葉使い」というものも入っていたのですが、女学校の本質ではありません。

で、重要なのは「このような教育は日本の女学校だけ」ということです。

質問者様の「私は小~高校まで公立共学だったためかこのかたの言う女子の教育がどのようなものなのか全くわかりません。」というのは《日本は男女平等の教育のはずなのに、私立の女子高だと何が違うのか?》という点にあると思います。

上記の説明は「男女平等教育を目指す前の日本的な女学校の教育スタイル」であったわけです。

次に男女平等とされる欧米の女学校です。
欧米の場合、上流階級以外は女学校はありませんでした。庶民の女子は近代になってせいぜい小学校を出る程度、その後は結婚してハウスワイフになったわけですが、欧米の女性は女性解放まで「財産権・契約権・相続権」などの諸権利がなかったのです。

だから「家計管理・家庭経営」は夫の仕事で、妻は夫からお金を預かることはなく、家事も夫の指示で実務をこなすだけの立場、ほぼ家政婦と同じ程度の立ち位置でした。

だから、上流階級の女性たちの女学校は「社交のための国語や数学などの知識、家系などを理解するための歴史学」が基本であとは所作・言葉使い・テーブルマナーなどを学ぶ程度でした。

日本との決定的な違いは「家計や家庭経営については学ばない」という点にあります。

なので、現在の欧米の「教育」というのは「男性と全く同じ」で、一部社交界があるような国は別として「女性教育」という概念は欧米にはほぼない、ほぼ廃れてしまったのです。

だから、欧米を参考にした日本の男女平等という概念には「女性教育」というお手本が無い、のです。

では、現代の日本の女子校教育はどうなっているかというと、基本的には「男性がいなくても自立して行動できる女子の育成」という目標が主軸になります。

最初に書いたように、日本では伝統的に「男は外・女は内」で分業し、女性は家庭経営を主体に権利・権力を発揮してきたので「男の領域には踏み込まない」というか「性別によって能力が違うから適材適所」という考え方が非常に強く残っている文化なのです。

この点欧米は「女にも男同様に、財産権・契約権などを付与したのだから、能力的に男と何も違いはない。あるとすれば個人差だけ」という、ある意味厳しい「平等」が求められているのですが、日本では「男女は違う」という前提がまだ社会に残っている社会なのです。

だから男女共学だと、教師を含めて無意識に「力仕事は男子・細かい仕事は女子」のような割り振りや「文化祭準備で男子は夜まで残っていいが、女子は帰れ」というようなことが起きやすいのです。

学習という点では男女はほぼ同じ(体育での差がちょっとあるぐらい)ですが、男女が同じ場にいるためどうしても「男と女の能力差(体力差)」を考慮して活動が行われてしまうのが日本の男女平等教育の至らない点なのです。

逆に女子校はそうはいきません。自分達の活動はすべて「女子だけで行う」ことになるからです。ある意味「体力ある男子に甘える」ことはできない環境になるわけです。

だから、近年の女子校は「自立した能力を持つ女性」という教育目標を掲げることになります。
 しかしそこにプラスして「女性が家庭に責任を持つこと」を志向する学校もあり、昔ながらの「女子教育」が残っている学校もあるわけです。

もしかしたら、質問者様の親類の方の女子校も、そういう認識が強い学校だったのかもしれません。

特に地方は、公立ですら男女別学が普通の時代があったりするので、地域性も大きく影響します。
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この回答へのお礼

回答いただきありがとうございます。
phjさんの解説を読ませていただき親類の言う「女子の教育」の意味が解りました。
確かにその人は「女は一人では何もできない」「女だから収入が少ない職業でも大丈夫」など
時代錯誤とも思える発言をすることがあり違和感を感じていました。
親類の出身校は旧女学校から続く女子校のようで
「良妻賢母」の考え方が残っているのが影響しているのかもしれません。(本人は良妻賢母とは言いがたい人ですが)
丁寧に説明いただきありがとうございました。

お礼日時:2022/07/13 08:33

なんだか昭和20~30年代のお話のような気がします。



そもそも思春期の時に男女別にするなんて、異性に対する思いをこじらせるだけですよ。単なる自己満足でしかありません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
確かに私も性差の大きくなる思春期に異性のいない環境で6年間も過ごすのは心の成長に影響がありそうですよね。
親類の娘さんも恋愛をこじらせてた時期がありましたから。

お礼日時:2022/07/13 08:13

女子の教育云々よりも、生徒が女子ばかりの環境だと


女の子は自由だってことはあると思う。
私は男子校育ちで、妹が女子校育ちなんだけど、
女子校ってのは女子用の男子校みたいなもんだと感じている。
けっして「女らしく」はならない。というか、全くその反対。
勉強やスポーツに打ち込みたいなら、適する環境だと思う。
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この回答へのお礼

早速の回答ありがとうございます。
確かに仰る通りかなと思います。
親類も「所作や言葉づかいが…」と言うわりには
私はその人の所作や言葉づかいに感心したことは一度もないです。

お礼日時:2022/07/12 20:31

女の子は、顔を叩いてはいけないから、お尻をペンペンします

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