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大家族制度についておしえてください。なんとなく、歴史的に古く、大陸の人たちは、大家族で住んでいる感じがします。先進国のように一人でも生活できる基盤があれば、核家族や個人にシフトしていく印象です。それに応じて、政治や経済体制、価値観なども変化する。これって、日本だけではないですよね。一族の名誉とか恥、心中とか殉死といった暑苦しい話は、大家族制を前提にしていると思いついて、質問しました。いい本とか別の観点からの指摘があればぜひお聞かせください。

A 回答 (5件)

> 本当に最近、単身世帯が増え、老夫婦二人世帯もふえました。

これからどんなふうに変化するんですかね。

将来にどのような状況が起きるかを推定することはできないです。
仮に、「~~~となるでしょう」という主張をする人がいたら、まず、嘘だと考えていいです。 天体の運行のようなこと、地球の自転速度のようなことならば外れることは少ないですが、地震や火山活動、温暖化や寒冷化のようなこと、また来年の7月の日本列島各地の天候であれば、外れが多くなります。 人間社会の状況だと、100年、50年のスパンになると、将来推計は、まず無理です。
単純に最近30年間の日本の家族の推移を眺めれば、これから30年も経過すれば高齢者人口が増え続ける傾向はなくなり、単身生活者が増える傾向もなくなるだろうと見るのが妥当な推定になります。
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2019/ …
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id= …
しかし、将来推定というのは、人間社会では科学的な意味での予想にはなりません。

「核家族や個人にシフトしていく印象です」は、まさに印象でしかないです。

30日後の自分の住居地域の天候・天気予想ができないのと同じで、人間社会の30年後の状況など、科学的には予想できるものではないです。

フランスのついての情報です。 
https://lib.sugiyama-u.repo.nii.ac.jp/index.php? …
1960年代にアメリカの影響で始まったフェミニストの運動と5月革命のおかげで,法律上,女性が,だんだん,男性から解放されるようになる。以下に女性解放の主な出来事を記す。
1967年:経口避妊薬が(ピル)合法化される。
1975年:妊娠中絶も,条件付で(10週間以内,医者が拒否することができる),合法化される。
家族に関しては,
1970年:父権が廃止され,親権が設定される。
1975年:民法が改正され,協議離婚が認められる。
共働きが広まって,経済的に夫に依存しない女性,さらに自分で避妊をコントロールできる女性は強くなり,独立できるようになってくる。
5月革命の結果の一つとして,1970年代からは,婚姻数が減り始める。若者たちは「愛というのは根本的に個人的なことだ」と思っているので,社会の契約や書類,つまり形式的なは必要ではないと考えるようになったのだ。マルティーヌ・セガレンの言い方によれば,結婚というのは,嫌われていた社会の代表として拒絶される。
その代わりに,法的な結婚をせずに,コアビタシオン(cohabitation)つまり同居を選ぶカップルが増えてきた(ここではわざと,「同棲」という暗いイメージのある言葉を使わない。なぜかというと,フランスでは,「コアビタシオン」という言葉は悪い意味を完全になくしたからだ)。そういう関係は安定していて,同居するカップルはまるで結婚している夫婦みたいな生活を送っている。
同居は,現在では,親にも,社会にも 完全に認められている。ジェラール・メルメの2001年版「フランス白書」によれば,フランス人の57%にとっては家族になるために,結婚するのは必要なことではない。
1990年に結婚していないカップルは150万組いましたが,1998年にその数字は240万組に上った。
今日,家族とは何か?
前述の1983年のレヴィ凱ストロースの伝統的な家族の定義と現在の家族の実際のすがたは大きく異なっている。この10年,20年の間の,変化がそれほど大きいということだ。
今は,様々な家族像が同時に存在しているところに特徴がある。
1)結婚している,伝統的な家族
2) 非婚家族
3)子供と一人の親(普通,母親)でできている片親家族(離婚率が高いので,そういう家族
のタイプが増えてきた)
4)浅野が「複合家族」と呼ぶ再構成家族つまり再婚した家族というタイプがある。
新しい家族の定義を考えたら,ブリュノ・デコレの『家族』という本には,次のような様々な定義が載っている。
1)「住むところに基づいている家族」。家族というのは同じ家に住んでいる大人と子供からできている。
2)「愛情、二結ばれている家族」。家族というのは別性の大人と,その大入が育て,愛する子供からできている。
3)「経済に基づいている家族」。家族というのは消費する世帯だ。
4)「法律に基づいている家族あ家族というのは相互的に義務と権利に結ばれる親と,親が育てる子供からできている。
5)「遺伝に基づいている家族」。家族というのは女性と男性と,その二人の子孫からできている。
要するに,現在の家族像は複雑で,伝統的な家族と違って,様々な有り方があり方がある。
フランスの家族における人間関係について今まで述べたことをまとめると,最も印象的なのは,1968年からの急激な変化だ。30年の間に(70年一2000年),フランスの家族は,それまでの9000年の間よりも,たくさんの変化を受けたのである。
父親の地位も,夫の地位も,男の地位も急激に変わり,低くなった。
同時に,母親,妻,女の地位は,役割も大きく,強くなった。
昔,存在そのものが認められていなかった子供が親と社会の宝物になった。
かっての家族における人聞関係は不平等で,縦の関係であったが,それが平等で横の関係に変わった。
この30年間,権威を失ったので,一番損したのは男だと思われるけれども,怖い存在から愛され,信頼される存在に変わってきた。
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この回答へのお礼

ありがとう

回答ありがとうございます。実は、大家族に関心があるというより、個人が所属していると感じる何かしらがあるだろう。それは、何なのかと疑問に感じたからです。極端にいえば、この所属のために、命懸けになれるものです。自分の中に自分以外のもののために、命懸けになれるものをみいだせない。ひょっとしたらナショナリズムに目覚めたりする場合もあるのでしょうが、なんとなくみえか世間体に配慮しただけで、日本が自分にとって好きな国ではあっても、命懸けには到底ならない。こうしたことは、まあいい傾向なんじゃないかと。保守的なひとには、多分非国民か嘆かわし輩なんでしょうね。

お礼日時:2022/07/23 22:40

No.3です。

 画像をつけるのを忘れたので、追加します。
大家族という言葉は、このようなときにも使います。
昭和6年だそうです。
「大家族制度についておしえてください。なん」の回答画像4
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> いい本とか



知りません。
ただ、「家族」という言葉が、日本の近現代特有の言葉ではないかと思います。 日本でも、明治になって「家庭」という言葉がhomeの翻訳語で登場したようです。 「一家」という言い方、「家」「家門」という言い方の方が多いです。 昭和でも、この下の画像のように表現します。

> なんとなく、歴史的に古く、大陸の人たちは、大家族で住んでいる感じがします。

「住んでいる」というのが、地域?のようなイメージならば、人間は社会的生き物ですから、集落を造ります。ただ、50人、100人を収容し寝泊まりさせる建造物を造るのは大変ですから、造れる家に住むのも、大昔は推定では、
https://sumika.me/contents/11332
縄文時代の暮らしと集落
竪穴住居のなかには、囲炉裏と祭壇、土器や石器などの道具類、木のお椀やざる、栗や干した魚、肉。それから、縄や衣類を編むための植物の繊維などがありました。
中2階をつくってそこに食料を置き、下で火を焚いて、乾燥させて保存していました。寝るときは、むしろや動物の毛皮を敷くんですが、縄文時代の中期になると、柱の外側に床張りの寝床をつくっていたようです。ベンチのような、板の間です。夏は壁際の涼しいところで、冬は火の近くの暖かいところで寝ていたのだと思います。
10畳ほどの広さの竪穴住居には、3〜5人が生活していたとされています。ただし、ひと家族が3〜5人というわけではなく、集落は「男性の家」「女性の家」「若者の家」の3軒で構成されていたのが特徴です。
発掘調査で何十軒も出てくることがありますが、それは何世代にもわたってそこに集落がつくられてきたという話で、同時期に建っているのは3軒なんです。どの住居にも囲炉裏がありますが、しっかりとした大きめの住居には、女性と子どもが5〜6人。隣りの住居には男性が2〜3人。さらに別の、ひとまわり小さな簡素な小屋には、まだ独り立ちをしていない若者が2〜3人。合わせると、だいたい10人くらいがひと集落のイメージです。
考えてみると、核家族が社会現象となったのはごく近年のこと。また、世界の民族学研究においても、若者の住居が別であることは珍しくないそう。
子どもは女性の家で育てられますが、男の子はやがて狩猟を覚えるために男性の家に出入りするようになる。自我が成長するにしたがって、外へ出てはまた帰ってくる、大人と子どもの境界をさまよっているような存在です。居心地のいい“どちらでもない”期間と場所がある。そこで性教育も含めて、生きる術を学んでいたのでしょうね。

「家族」って、結構やっかいです。
http://repo.kyoto-wu.ac.jp/dspace/bitstream/1117 …
人類学から家族という社会構造を分析する中根千枝は、「家族」と言ってもさまざまな類型があり、日本における類型としての「家」は本来の意味での父系制でも母系制でもないと言う。中根によれば、「日本社会では血縁関係自体が一つのシステムとして社会組織、集団構成の原理に使われていない」「家は個人とは別に存在する集団の単位であり、財産は「家」に属していて兄弟に分割されず、血縁関係にない婿養子・養子が「家」の後継者となることも可能である。
一方、家族とは「各人の権利の集合である」と考えるインド・中国では、相続であれば、同じ両親から生まれた兄弟は同等の権利を持っていると指摘する。
 
つまり、「一緒に暮らしている、共同生活をしているかどうかは、家族・一家・家門のようなのとは基本的に関係ない」という認識の社会が多いのです。

> 一族の名誉とか恥、心中とか殉死といった暑苦しい話は、大家族制を前提にしていると思いついて

一族、親子、兄弟間での「地位や財産を巡る殺し合い」は、古今東西絶え間がないです。 心中というか、「生死を共にして」というのは、戦でも多いです。心中かどうか分かりませんが、集団自決のようなのは、古今東西攻められてしまった側にはときどきあります。 名誉、恥、殉死、心理社会状況という面もあるのでしょうが、人間が持つ衝動性や攻撃性・怒りや暴力性・悲観・厭世観・絶望感・神経症傾向あるいは、「ここまでガンバッタんだから」という達成感や満足感も関係しているでしょう。
家族や利害共同・運命共同体意識もあるかもしれませんが、自分がここで死ぬんだから持ち物も同じという認識に近いのでしょう。 
名誉を守るためにというのは、かなり特別の認識を持つ人に限られるでしょう。 倫理教育?のようなので植え込まれていなければ、「名誉を守るため」とはならないでしょう。 精神?の問題で「プライドが異常に高い人」が、プライドを失っても自暴自棄のおかしな行動に走っても、自死即行とはならないです。 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/questio … 単に、うつになって、その行き先の一つに自死があるだけです。

【大家族制】という言葉は、「家族」よりももっとやっかいです。
単に、親子3代というだけでなく、兄弟姉妹、叔父叔母、甥姪まで一緒の住まいに共同生活をしているのを【大家族制】と呼べば、日本の白川郷が有名です。
http://www.jutaku-sumai.jp/town/machinami/ikamii …
日本でも、王朝の成立するころは、各地の有力者の一族が集団で力を発揮し存在意義を示していましたから、その一族と奴隷などの使用人が氏族・部族を作ってました。時代が下って貴族、公家、僧侶、武士などになっても、その基本形態は同じです。 【一族の集団の力を発揮出来る状況を常に保持すること】が大事だったのです。
https://www.jcca.or.jp/kaishi/237/237_toku7.pdf
江戸時代や明治でも、農村、漁村、林業などで生活を成り立たせるには、「命令・指揮系統のハッキリした社会集団」であることがとても大事なことだったのです。
産業革命が起きて近代産業を基盤とする経済社会が成立すると、(どこかに生産物を売れる市場はあるという前提で)、「資本を運用提供するものが労働力を雇えれば生産はできる」ので、労働力を確保できさえすれば、出稼ぎだろうが、季節労働だろうが、通い労働者であろうが、労働者寄宿舎にいようが、どれでも良いということになるので、【一族の集団の力を発揮出来ることなど、無用】となります。 
核家族でなくて、海外からの単身出稼ぎでも、未婚の40代労働者でも、何ら問題ないことになります。 
むしろ、機械化やシステム運用で労働者を使うよりも安価で確実な生産が可能になればそれで良いし、市場の状況が変わって販売する商品やサービスも切り替えるときには、労働者を長期に雇用する方式は好ましくないことになります。
http://park.saitama-u.ac.jp/~yanagisawa/het04/gr …
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この回答へのお礼

助かりました

回答ありがとうございます。情報が多くたすかります。たしかに、大家族だと何かと有利だったろうと思います。ただ、社会としては、身分制で停滞気味になりそうです。核家族が崩壊して、縄文時代みたいになる可能性もあるのかなとおもったりしました。本当に最近、単身世帯が増え、老夫婦二人世帯もふえました。これからどんなふうに変化するんですかね。

お礼日時:2022/07/23 16:23

経済社会が未発達の段階では


大家族が有利な訳です。

外敵から身を守るためにも、
餌を得るためにも
信頼出来る仲間が多ければ多いほど
有利になります。

一番信頼出来るのは、家族であり
そのため、経済未発達の社会では
どこでも大家族だったのです。

経済が発達して、金さえあれば、喰って
行ける社会になりました。

こうなると、大家族のマイナス面が大きく
なり、自然と小家族、核家族、単身世帯に
なっていくわけです。
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この回答へのお礼

つらい・・・

回答ありがとうございます。大家族に有力者がいると身びいきやコネ、賄賂、口利きとさぞ便利なんでしょうが、社会としては健全とはほど遠いですよね。家族をかばうために、なんでもするといえば聞こえはいいですが、マフィアと同じにも思えます。家族はそのうち消滅するんでしょうね。出産や子育てを外注するような技術やサービスが出来れば、それはそれでいいような気がします。家族にうらみがあるわけではないですが、なくてもいいのかなとおもいます。最近、一人ぐらしの人が多くなりました。ご時世なんでしょうね。

お礼日時:2022/07/23 16:03

指摘といっても、こんな狭い回答欄で到底語り尽くせない。



入門書としては、塩野七生氏の
『ローマ人の物語』
が良いと思う。

ローマ人の成したことを、ローマの誕生から死まで、ローマの視点から描いた大河小説。

ギリシャほどでないにしろ、ローマも時代につれ周囲の条件の変化につれ政治形態を変化させている。
「良い政治とは何なのか」についても考えさせてくれる。

小説なので読みやすい。
もちろん小説ゆえの演出もあるので、全部が事実ではないが。
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この回答へのお礼

助かりました

本を紹介していただき、ありがとうございます。ローマの話なんですね。読んでみたいとおもいます。

お礼日時:2022/07/22 19:13

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