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与党の事前審査制と、常任委員会と、どっちが国会の形骸化により大きく影響してるんでしょうか?

質問者からの補足コメント

  • 委員会ですら流れ作業なんですか?そしたら実質的な議論は政務調査会の中だけですか?

    No.1の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2022/10/05 01:02

A 回答 (1件)

それは自民党の事前審査の方が大きく影響しているでしょう。

国会の(常任)委員会は法的根拠がありますが、与党審査(事前審査ともいう)は政治的慣行に過ぎず法的根拠はありません。しかしながら、実質的な審議は事前のそれで終わってしまい、国会はいわば審議を装った儀式の場と化しています。箇条書きすると下記のような感じでしょう。

各省庁の官僚が、与党政治家・関連業界・法的整合性などに気配りしつつ、法案の下書きをする。
その下書きは自民党の事前審査を受ける。事前とは国会審議より前ということである。具体的には、「部会」に提出されて「揉まれる」。部会とは自民党政務調査会の各部会のことで、14個ある。同党議員はそれらのどれかに属している。部会では侃侃諤諤(かんかんがくがく)の議論が行われるそうだ。もっとも、事前に赤坂の料亭で幹部議員が結論を決めていて、部会はヒラ議員の「ガス抜き」の場とも言われる。
概略そのように与党審査を受けた法案は、閣議へ送られ閣議決定のうえ、内閣提出法案として国会に上程される。
国会ではまず委員会にかけられ、野党議員はここで初めて参加となる。国会は委員会中心主義である(戦前はそうではなかったが、占領時代にGHQの指導の下、そうなった)。とは言え、各委員会の与野党の議論は形骸化している。
次に本会議で正式に法律となる。本会議に至っては、もはや流れ作業のように可決することが多い。
以上。

このように、自民党は国会で実質的な話し合いに応じる気などありません。対する野党は、(内閣提出)法案を一言一句修正することも不可能に近いのが実情です。
日本の現実政治では、国会以前に自民党部会の議論で法案は実質的に決定しているわけです。私たちが国会中継として見るのは、麗々しい議場で与野党議員が居眠りしたり熱演したりする、空虚な儀式なのです。
この回答への補足あり
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この回答へのお礼

大変詳しく教えていただき、ありがとうございました!

お礼日時:2022/10/07 12:44

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