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先日、子供と一緒に仏子~元加治にかけて化石探しに行きましたが、木の化石しか見つかりませんでした。

貝の化石(2枚貝)の化石は別の場所で沢山採集できたので、魚、昆虫、動物、植物などの化石を採集してみたいと思っています。

秘密の場所、ご存知でしたら是非教えていただけませんか?

A 回答 (2件)

さまざまな種類の化石をコレクションしてゆくのも良いのですが、ぜひ、採集した化石についての勉強(研究)をしていただきたいとおもいます。



私も入間市付近の入間川には、何度も化石採集に行きました。
ここの化石産地の特徴は、川底に露出した火山灰質の比較的やわらかい岩石から、植物の化石が採集できることです。

ここで特に貴重な化石は「メタセコイア」の葉と球果です。
メタセコイアは「生きている化石」と呼ばれる貴重な植物で、かつて世界各地で存在していたものがすべて絶滅してしまったと思われていたものです。
昭和41年に日本で、絶滅した化石植物として記載(学問的に研究して、学名をつけて発表すること)されました。
そして、昭和45年に中国四川省で、わずかに生き残ったメタセコイアが発見され、全世界に植樹されました。
現在では、日本でも学校や公園でよく見る木となりました。

中公新書 斎藤清明著「メタセコイア、昭和天皇の愛した木」
を読まれると、理解が深まると思います。

もう1つ特徴的な化石があります。それはクルミの堅果(実)です。
通常店頭で見かけるクルミよりずっと大きく、細長く、また表面の凹凸が入り組んでいます。
これは「オオバタグルミ」という種類です。

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のなかで「プリオシン海岸」でクルミの化石を見つけるくだりがありますが、このクルミこそが「オオバタグルミ」であるとみられます。

「おや、変なものがあるよ。」カムパネルラが、不思議そうに立ちどまって、岩から黒い細長いさきの尖《とが》ったくるみの実のようなものをひろいました。
「くるみの実だよ。そら、沢山《たくさん》ある。流れて来たんじゃない。岩の中に入ってるんだ。」
「大きいね、このくるみ、倍あるね。こいつはすこしもいたんでない。」
「早くあすこへ行って見よう。きっと何か掘ってるから。」
 二人は、ぎざぎざの黒いくるみの実を持ちながら、またさっきの方へ近よって行きました。
(青空文庫 「銀河鉄道の夜」より抜粋)

入間川で採集したメタセコイアとクルミの化石は、いまだに私の宝物です。

埼玉県飯能・秩父付近では、ずいぶん化石採集をしましたが、宅地などの開発が盛んな地域であるために、失われてしまった産地もたくさんあるようです。
私は残念ながら、現在も化石採集可能かどうか、下見に行くことができませんので、個別の産地についてここで紹介することができません。
(また、紹介したために、これを見た多数の方が殺到して、産地が荒らされ、化石採集を禁止されてしまう事態も避けたいと思います。)

そこで提案ですが、埼玉県立自然史博物館の行事に参加してはいかがでしょうか。
過去には以下のような行事が行われているようです。
http://www.kumagaya.or.jp/~sizensi/event/e_repo/ …

埼玉県立自然史博物館HP
http://www.kumagaya.or.jp/~sizensi/
イベント予定表(ページ中ほどの「野外観察会」)
http://www.kumagaya.or.jp/~sizensi/event/e_info/ …

最後に蛇足ながら付け足させてください。
この質問のカテゴリである「考古学」は人文科学の一分野で、「歴史」に近い、人間の作った遺跡や遺物を研究する学問です。
化石はを研究するのは「古生物学」といって、自然科学の一分野で、「地学」に属します。
ですから「教えて!goo > 教育 > 地学」で質問された方が、情報が集まりやすかったのではないかと思います。

参考URL:http://www.kumagaya.or.jp/~sizensi/
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この回答へのお礼

ありがとうございます。子供と一緒に埼玉県立自然史博物館に行ってみます。きっと参考となる知識が得られるでしょう。

お礼日時:2005/04/25 19:29

前の回答の間違いに気づいたので訂正します。


メタセコイアが記載されたのは、1941年(昭和16年)
生きているのは発見されたのは、1945年(昭和20年)
でした。

ついでに補足しておきます。
化石産地とは、決まった場所があるようですが、実際はそうではありません。
海、湖沼等で作られた堆積岩の分布するところは、どこでも、化石が採れる可能性があります。
どんなところにどんな地層があるのか、どんな化石が見つかっているのか、などの情報を得るためにも、博物館の利用を強くお勧めします。
また、博物館主催の行事に参加することで、化石採集のコツやマナーを学ぶこともできるでしょう。

化石は大切な教材であり、また、学問上の貴重な研究材料でもありますから、私達の子々孫々までその化石を使って勉強や研究ができるように、産地の保護には十分気をつけたいところです。

また、化石採集に出かけたら、どんな地層があるのか、地層はどこに続いているのか、どの岩石によく化石が含まれているのか、といった点を十分観察することが大切です。
もし木の葉が1枚見つかったら、その見つかった地層をたどってみることで、木の葉100枚が密集しているところがあるかもしれません。
また、木の葉が見つかる岩石を覚えておいたら、ほかの場所でも同じような岩石を探すことで、木の葉の化石を見つけることができるかもしれません。

私はこれまでに何百回も化石採集に行っていますが、その中には、めぼしいものが何も見つからずに帰ったことも何度もあります。
同じ地域に繰り返し何度も足を運んで、その地域をくまなく調べ尽くし、それまで知られていなかった新しい化石産地をいくつも見つけたこともあります。

一度行ってみて見つからなかったとあきらめないで、根気良く探してみてください。
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