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1.下記の表現の中で、日常でよく使うのはどれらなのでしょうか。【「カギ」と「錠」のどちらが常用なのか、「下ろす」と「あける」のどちらが常用なのか、「かける」と「はずす」のどちらが常用なのか良く分かりませんので、教えていただけないでしょうか。】

錠を下ろす、錠をあける
錠をかける、錠をはずす

カギを下ろす、カギをあける
カギをかける、カギをはずす

2.カギは錠から抜けない情況に突き当たる時に、どのように言うのでしょうか。以下の言い方でよろしいでしょうか。日常で使う言い方も教えていただければ幸いです。

「あっ、しまった。引っかかってる。」
「あっ、しまった。抜けない。」

3.2の場合で、その上、相手が一生懸命力を入れて回す様子を見たら、カギが折れる恐れがあるので、どのように勧めるのでしょうか。以下の言い方でいかがでしょうか。日常で使う言い方も教えていただければ幸いです。

「気をつけてね。折れそう。」
「軽くしてね。折れそう。」

 日本語を何年間も勉強していますが、まだまだ文章がうまく書けません。【 】でくくられた部分を下記のように書き直したら、正しいのでしょうか。

1.「カギ」と「錠」、「下ろす」と「あける」、「かける」と「はずす」、それぞれどちらが常用なのか良く分かりませんので、教えていただけないでしょうか。

2.「カギ」と「錠」、「下ろす」と「あける」、「かける」と「はずす」、それづづどちらが常用なのか良く分かりませんので、教えていただけないでしょうか。

 ほかに質問文の中で不自然な表現がありましたら、それも併せて指摘していただければ助かります。質問が多すぎて、申し訳ありません。よろしくお願いします。

A 回答 (5件)

■■■「カギ」と「錠」■■■■



正確には、「鍵」(かぎ)とは、「キー」のことです。「錠」に挿す物(普通は、平たい、やや長細い金属)です。
特別区別しなければならないような場合でない限り、区別せずに「鍵」(かぎ)と言います。
(「カギ」と片仮名で書くことも少なくありません。恐らく、漢字で「鍵」と書くと、「けん」と読まれる可能性が高いからでしょう。)
特に日常会話で「錠」(じょう)という言葉を使うことはほとんどありません。
話し言葉で、「ジョー」という発音を聞いて「錠」を思い浮かべることはほとんどありません。

仮に、物置きや動物の小屋の扉に「錠」が欲しいなあという場合に、金物屋や雑貨屋や家庭用品取扱店(大きいものは、「ホームセンター」ということが多いです。)に「錠」を買いに行くとします。
「錠」がどこにあるかわからないとき、店員に「錠」がどこにあるのか聞かなければならないですね。そういうときは、「錠はどこにありますか?」と質問しても、まず伝わらないと思います。こういうときは、
「錠前」という言葉を使って「錠前はどこにありますか?」と聞くとか
「ナンキン錠みたいのはどこにありますか?」とか
「えーと、扉に付けるカギ、どこにありますか?」とか、
そういう感じに聞くでしょう。

「キー」が要らなくて、数字を合わせるものも、「錠前」です。ただ、こういうものは「錠前」というより、「数字を合わせるカギ」と言ったほうが伝わりやすいですね。キーがないから、もともと錠前とキーとを区別する必要がないので、「カギ」と表現するほうが伝わりやすいです。
やはり「錠前」と聞いてすぐに思い浮かぶものは、キーを挿す物で、金属で出来ていて、小屋のようなものの扉に付けるもので、扉から外せるものですね。

そういうものでなくて、家の玄関の扉に付いているもの(扉と一体化しているもの)も、錠前とも「カギ」とも言います。ただし、こういうものは「錠前」という言葉とは少しイメージが違います。確かに「錠前」という言葉でサイトを検索するとこういうものも「錠前」と表現しているようなので、「錠前」なのですが、少しイメージが違います。私なら、「家のドアのカギ」などと言うでしょう。
自転車に付いているものも、「錠前」には違いないですが、イメージが更に食い違います。単語で言うのは難しいので、「自転車に付いているカギ」と言うでしょう。

窓に付いていて、キーを使わずに、外側から開かないように内側から締める物も、「窓のカギ」ですね。「錠前」の一種には違いないですが、やはり「錠前」とはイメージが違いますね。


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1.動作の表現

施錠
「カギをかける」:どのような種類の「錠」でも、最も普通の表現。
「カギをしめる」:特に家のドアや窓の場合に、使うことが多い。(「締まっている」という結果に重きがある。)
「カギをかる」:私の身近な人で使う人がいるが、その人以外、私は聞いたことがない。私自身も使わない。
「カギを下ろす」:先ず使わない。

解錠(かいじょう)
「カギをあける」:私の知る限り、これだけですね。

これらの動作の場合に、「錠を」や「錠前を」と言うことはほとんどないです。
「錠前を」という言葉の場合は、なんだかその後に「ドアに取り付ける」という言葉が来そうです。

擬音語を使っていいなら、
「カチャッとしめる」
「カチャッとあける」

その他の表現
「カギをはずす」:(扉の錠を取り代えるためなどの目的で)錠を扉から取り外す。
「カギをぬく」:鍵穴からキーを引き抜く。
「カギを挿す」:鍵穴にキーを挿入する。


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2.
>「あっ、しまった。引っかかってる。」
>「あっ、しまった。抜けない。」

両方とも、全く自然です。
他に言うとすれば、
「あっ、取れなくなっちゃった」

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3.
>「気をつけてね。折れそう。」

これも自然です。

>「軽くしてね。折れそう。」

不自然というほどでもないですが、「軽く」という言葉を使うなら、「軽く回したほうがいいよ」などのように「回す」を意味する動詞があるほうがいいでしょう。
他に言うなら、
「無理すると折れちゃうよ。ゆっくり回そうよ」。

(もし私なら、折れそうな場合は、ひとまず動作を中断することを勧めるでしょう。)
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この回答へのお礼

 いつもお世話になっております。
 ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。「なるほど!」と納得したところが多いです。私の聞かない質問までもご親切に回答してくださって、大変助かりました。「カギ」と「錠」の一連の表現について、すっきりしました。すばらしい回答文だと思います。大変いい勉強になりました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2005/05/06 14:20

No.4回答がすばらしいです。

ぜひ参考になさってください。
補足するとすれば,わたしのまわりでは,
カギをかける(施錠する)ことを,(「かる」ではなく)「カギをカウ」という人がいます。

>【「カギ」と「錠」のどちらが常用なのか、「下ろす」と「あける」のどちらが常用なのか、「かける」と「はずす」のどちらが常用なのか良く分かりませんので、教えていただけないでしょうか。】
→この質問では,「カギ」と「錠」が同義語,「下ろす」と「あける」が同義語,また「かける」と「はずす」が同義語であって,それぞれのうちどちらを常用するのかと質問している文になってしまいます。
実際は,皆さんからの回答にあるように,
カギを かける・しめる などが施錠
カギを あける・はずす などが開錠または解錠
です。

2.「~情況に突き当たる時に」は普通の日本語では聞かれない表現です。「~状況におちいった(陥った)ときに」「~状況になったときに」などが適すると思います。
また,この文では,「カギが~」と書きはじめるのがいいです。(「が」と「は」の使い分けです)
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この回答へのお礼

 いつもお世話になっております。
 私のつたない質問文をいつもご親切に添削していただき誠にありがとうございます。
 「それぞれのうちどちらを常用するのか」という書き方を勉強させていただきました。以前も「突き当たる」の使い間違いをご指摘されたことを覚えております。今回もやはり×ですね。一度だけでもいいですが、「突き当たる」を正しく使ってみたいなと思います。また練習させていただきます(^^)。「が」と「は」の件が納得できました。もう一度考え直して、確かに「が」ですね。
 本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

お礼日時:2005/05/06 15:21

1、


日常会話(口頭語)では、「鍵をかける」「鍵をあける」が一般的です。
文章語では、「施錠(せじょう)する」「開錠(かいじょう)する」なども、よく使われます。

本来、
「錠」 扉、窓、箱などに取り付けて、自由に開閉できないようにする金具。
「鍵」 錠の穴(鍵穴)に差し込んで、錠を開閉するための道具。
ですが、
最近は「錠」のことを「鍵」と呼ぶことも多くなりました。一般的に「錠」が扉に内蔵されていて外からは鍵穴しか見えず、使う側は「鍵」のほうしか意識しなくなったせいでしょう。

というわけで、文法的にはどれも間違いではありませんが、違和感のある表現・使われなくなった表現もあります。

錠をおろす … 古い言い方(現在の錠の構造に似合わない)
錠をあける … あまり言わない
錠をかける … あまり言わない(「手錠」は「かける」と言うが)
錠をはずす … 扉から「錠」そのものを取りはずすイメージ

鍵をおろす … あまり言わない
鍵をあける … 一般的
鍵をかける … 一般的
鍵をはずす … 前述の「錠をはずす」や、「ピッキング行為」のようなイメージ
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この回答へのお礼

 いつもお世話になっております。
 ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。文章語では、「施錠(せじょう)する」「開錠(かいじょう)する」などもありますね。1の中のそれぞれのフレーズの使う頻度もご親切に教えていただき大変助かりました。辞書からこれらのフレーズを見つけたのですが、どれが日常的で良く使われるのか良く分かりませんでした。いろいろと大変いい勉強になりました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2005/05/06 13:05

1.


「カギ」と「錠」では日常では「カギ」を使うことがほとんどです.「錠」は日常会話で耳にすることはほとんどありません.
また各々の表現についてですが,最も耳にするものは,
鍵を開ける
鍵をかける
だと思います.
【補足】
「鍵を下ろす」というのは,窓などについているつまみを下ろすことによって開け閉めをするものの場合には間違いではありません.
「鍵をはずす」も使われることはありますが,頻度は低いと思います.

2.
どちらも使われます.

3.
2番目の「軽くしてね。折れそう。」は「軽く力を掛けてね。鍵が折れそうだから。」という意味だと思いますが,不自然な文章だと思いますので使われない方が良いと思います.
また,1番目の文章については会話の中では不自然ではありませんが,理由を先に説明する方が日本語としては自然です。つまり,「折れそうだから気をつけて。」と言った方が良いということになります。しかし,この区別は会話の中ではあまり意識されないのでそれほど気にしなくても良いでしょう。

【】内の文章について
2.の「それずつ」は日本語として正しくありません。
1.の「それぞれ」が自然です。
さらに,これはあまり気にしなくてもいいことなのですが,「常用」という言葉は少し堅い印象を受けます。「(日常で)良く使われる」という表現の方が会話の中では自然だと思います。
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この回答へのお礼

 ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。私は吉本ばななさんの『キッチン』という本を読んでいます。その中で、「なにも考えずにドアのカギをはずしてドアを開いた。」という文を読んだので、こんな質問を出したのです。「カギをはずす」も使う頻度が低いですね。大変いい参考になりました。また、理由を先に説明する方が日本語としては自然ですね。この辺りが私の母国語の順番とちょっと違う気がします。【 】の中の文章のご指摘も感謝します。いろいろと大変勉強になりました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2005/05/06 12:50

1.本来、錠がカギの本体、カギ(鍵)はそれをかけたり、外したりする物です。


 最近はその辺りがあやふやになり、「カギ」を使っています。「錠」を使うのは、言葉にこだわりのある年寄りとかカギの専門家(鍵屋さん)くらいです。

△錠を下ろす、△錠をあける
△錠をかける、△錠をはずす
 本来は正しい使い方ですが、「錠」という言葉が使われなくなっています。

△カギを下ろす、○カギをあける
○カギをかける、○カギをはずす
 ここでの○は正しいと言うことではなく、日常的によく使われていると言う意味です。カギを下ろすに△を付けたのは、最近は下ろして掛ける簡易なタイプのカギが使われなくなったからです。

2.例文のどちらも使います。

3.「気をつけてね。折れそう。」は「折れそうだから気をつけてね。」の方が正しいです。日本語では普通「こんな状態」だから「こうしなさい」と言う言い方をします。
「軽くしてね。折れそう。」の「軽くしてね」は日本語としておかしいです。
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この回答へのお礼

 ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。「錠」という言葉はあまり使いませんね。△と〇を付けていただいて、大変いい参考になりました。日本語では普通「こんな状態」だから「こうしなさい」と言う言い方をしますね。ここが私の母国語の順番とちょっと違う気がします。いろいろと大変勉強になりました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2005/05/06 12:37

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