すみません、教えていただけませんでしょうか。
草木が枯れると、逆にCO2の発生源となるって言われてますが、どういう原理なんでしょうか?
私の理解としては、よく聞くのが、
・植物体と土壌中に炭素が蓄積された分だけ、大気中の二酸化炭素が減少する。
・枯草は、長い年月をかけて微生物がCO2に変える。
・石炭・石油に変化しなければ、最終的に吸収・排出のバランスが均等。
・CO2吸収量は、木材等で保存利用する以外は、森林面積の増加に比例する
ってことなんでしょうが、
・枯草などを肥料とし土地が肥え、新たに植物が育つ
・「枯草を微生物がCO2に分解する」「地中に埋もれた炭素が石炭に変わる」を長い年月で考えれば、徐々に土壌にたまってくる
という考えもあると思うのですが。。。
極端な意見として、
きちんと管理された場所で「ケナフ等」を植える。
一年たったら刈り取って、一部は堆肥として再利用、残りは地中深く埋める。
これを繰り返したらCO2は削減されるのではないでしょうか??
(埋めるためのエネルギーはいったんおいといて・・・)
No.3
- 回答日時:
ケナフは収入は多くても支出が多く、資産はほとんど持たない会社。
森林は設備投資をしっかりして、多くの資産を持つ会社。炭素をより多くため込んでいるのは後者です。ケナフは環境に優しくない、無駄遣い企業です。エコロジーをエコノミーの比喩で語ってみました(お金→炭素です)が。
草も木も生えない環境にケナフを植えることには意義がありますが、森林を伐採してケナフを植えるのはナンセンス。森林の生産性が最も高い状態を維持する様に木材を利用するのが炭素の収支におけるベストポジションです。
肥料という点に関しては前の回答者さんが書かれている様に、炭素以外の窒素、リン酸、カリなどを与えるために用いられるものです。植物は炭素は空気中から得られるので、肥料成分として必要ありません。それよりも、難分解性の腐植などは土壌改良資材の意味合いが強いと考えられます。「土壌に肥料が溜まる」でなく、「土壌に腐植が溜まる」と理解するなら、炭素が土壌に溜まるプロセスとして間違いではないですね。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
>一年たったら刈り取って、一部は堆肥として再利用、残りは地中深く埋める。
まず堆肥は、有機物を発酵させて作るものですが、この過程で分解しやすい成分がCO2に戻ります。残りの成分は堆肥になったあとゆっくりとですが最終的にCO2に戻ります。
柔らかい草よりも硬い木質の方が分解しにくいので、木材の堆肥化では細かく砕いてチップにして分解を早めるようにします。
要するに堆肥化利用には分解が前提なのでこれをもって炭素固定効果を期待するのは無理でしょう。
若干の遅延効果はあるでしょうが...
地中深く埋めるのは鉱山などの深さまで考えれば理論上効果ありですが、それならケナフなどのスカスカ(?)のものでなく、密度の高い木材を使ったほうがいいのではないでしょうか。なおこれが石炭に戻るのは人類滅亡後ですね。
いずれにせよ、枯れ草などの柔らかい素材は分解しやすいので、それ自体で炭素吸収効果をねらうよりは、これをバイオマス燃料や、いろいろな素材などに活用することで間接的に化石燃料や森林資源の節約を図るというのがいいのではないでしょうか。
(活用するためのエネルギーはいったんおいといて・・というわけにはいかないんですが)
ありがとうございます!
そうですね、単純に考えて、枯れ草などは簡単に分解されそうです。
ただ、木と草それぞれの、成長と分解の時間差比率がどうちがうのかと思いまして。
やっぱ草は無理なんでしょうねぇ・・・
発掘した石油の代わりに二酸化炭素を地中に埋め戻すって聞いたことがあり、それなら植物の方がいいのではって単純に思いました。
回答ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
専門外ですが,草木中に含まれる炭素の土壌中での物質収支を調べれば分かるはずです。
下記に記述がありました参考にしてください。土中の有機物は小動物や微生物によって分解,呼吸で消費され,炭酸ガスとして大気に戻るそうで、Kikusawa's siteによると昆虫に捕食されないとき土中の炭素収支は陸稲培地で-316 [gC/m2]、トウモロコシ培地で-267 [gC/m2]と土中の炭素量は年々減少するそうです。この減少分は炭酸ガスになって大気に移行するということでしょう。分解されない炭素、あるいは化合物として固定されない限り、植物は炭酸ガス化の遅延効果にしかならぬということでしょうか?
Kikusawa's site
http://www.s.fpu.ac.jp/u-kikusawa/oldhtm/biocont …
http://www.env.go.jp/earth/cop3/kanren/kaisetu/1 …
http://www.agr.hokudai.ac.jp/env/soilscience/lec …
http://www12.ocn.ne.jp/~take03/j23co2.htm
早速の回答ありがとうございます!
とても沢山のサイトを紹介していただき、感謝しております。それぞれをじっくり読んでみたいと思います。
Kikusawa's siteさんで記されていた内容は、図がわからないのでなんともいえないのですが、農作として人間が吸収する数値も含まれているようです。。
食料や工業資材としてではなく、単純に炭素固定を目的としたら可能なのかと悩んでいました。
いろんなサイトで、草(とくにケナフ)は工業資材に向かないと書かれていたので。。
収支コスト等の比較もあるでしょうし、現実的ではないとは思うのですが。
やはり難しい問題ですね。
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