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供給曲線では、価格が上がると供給量が増加し、価格が下がると供給量が減少する事になってますが、それが理解できないです・・。たとえ価格が上がったり下がったりしようと、財の所有者にとってその財は必要ないものだから、価格が下がっても全部売ろうとして、供給量は変わらない気がするのですが・・。また、生産した財を売ることによって、ごくわずかでも利益が得られるならば、いくらでも生産して供給すると思うのですが・・。誰か納得できるようにお教えくださいまし。

A 回答 (2件)

直感的に分かりやすいのは独占の場合なので、独占の場合を考えましょう。



まず、限界費用と限界収益を考えます。
簡単に言えば、限界費用とは一単位多く生産するときにかかる追加的なコストであり、限界収益とは一単位多く販売したときに得られる対価(お金)です。したがって、限界収益は価格に一致していることが分かります。

ここで利潤最大化を考えましょう。利潤とは収益から費用を引いたものですから、(限界収益-限界費用)が限界利潤になります。

在庫処分の場合、費用は既に支払い済みなので限界費用は0になりますから、全部売って供給量は変わりません。
また、限界利潤が正の場合、もう一単位生産して販売すれば利潤が増えるので、
> 生産した財を売ることによって、ごくわずかでも利益が得られるならば、いくらでも生産して供給する
は、正しいです。ただし、基本的に限界費用は逓増するので、いずれ生産は止まります。

また、
> ダンピング輸出や、低価格量販店の場合は、「価格が上がれば生産量を増やす」というのがあてはまらない気がします。
とのことですが、理由があります。
まず、ダンピング輸出は「日本国内の価格よりもアメリカ国内の価格が高いため」ダンピング輸出と「認定」されてしまいかねない価格で輸出が行われているということです。
また低価格量販店は自分で生産してませんので、限界費用=仕入れ価格になります。大量仕入れをすると仕入れ単価が下がることはよく知られた事実ですので、大量仕入れ大量販売という低価格路線も「利潤最大化行動」として理解することができます。


因みに、完全市場の場合、同じ価格でいくらでも購入・販売ができ、参入・退出が自由で、全ての企業が同質で充分に小さい、という仮定がおかれます。
もし利潤が正であれば新たに企業が参入して価格が下がるため、同質性の仮定から、企業数が増える=供給量が増える、という事になります。
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この回答へのお礼

どこのどなたか存じませんが、ていねいな回答、ありがとうございます。いやー助かりました。初歩的な需要供給曲線だけが載っている本で勉強していたので、限界費用や限界収益の事を考えずにいました。同時に、「わかりやすい」経済本の不備も実感しました。やっぱり経済はいろいろな概念を組み合わせて考えないとだめですね・・。先は長いけど、これからも勉強を続けていきます。今回は本当にありがとうございました。

お礼日時:2005/06/05 00:26

在庫を処分することを考えればそうかもしれませんが、この場合は生産量のことを考えると少しわかりやすいのではないでしょうか。



価格があがると売れた時の儲けが多くなるので、売る側はたくさん生産しますよね。

価格が下がると儲けが少ないので生産を控えますよね。

そうすると結果的に供給量が増えたり減ったりするということだと思うのですが。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。供給曲線はおっしゃるとおり、生産量の事かもしれません。今後この問題を考える際のヒントにさせていただきます。しかし、ダンピング輸出や、低価格量販店の場合は、「価格が上がれば生産量を増やす」というのがあてはまらない気がします。シェアを重視する日本企業は、価格が下がっても生産量を減らしているようには思えないんですが・・。

お礼日時:2005/06/04 14:07

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