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原子力が自動車の動力に使われないのはなぜでしょうか。わかる人がいましたらできるだけ早く解答をください。お願いします。

A 回答 (6件)

 


  理由は簡単です。

  1)第一に技術的理由があります。自動車の大きさや重量と、現在実用化されている小型原子炉の大きさや重量を比べると、原子炉の方が大きさでも重量でも、圧倒的に自動車を追い抜きます。自動車は、現在のガソリン・エンジンや電気エンジンでも、できる限り小型に軽量であるのが理想です。自動車の車体や搭乗者や積載物の何十倍何百倍という重量で、大きさも何十倍という原子炉を、自動車に積み込むことは無意味なことです(原子炉に車輪などを付けて、移動式にすることは可能かも知れませんが、そんな重いものが通れる道路はありません。海の場合、そういう問題はないので、また、船や潜水艦は自動車よりも何十倍何百倍以上の大きさや重量を持つので、原子力空母や原子力潜水艦があるのです。
 
  2)第二に経費の問題があります。小型原子炉一基を製作し稼働させメンテナンスするには、巨額の金額が必要です。一台、十億円の自動車など、国家でもなければ購入できないでしょう。
 
  他にも色々理由があると思いますが、以上の二つが代表的な理由だと思います。将来、重量百キログラムの超小型原子炉などが開発され、実用化されれば、原子力自動車なども出現するかも知れません。(その場合、原子力戦車だとか、原子力装甲自動車など、軍事目的の車両に最初に使われそうな気がしますが)。
 
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この回答へのお礼

どうもありがとうございました。解答の方,参考にさせていただきます。

お礼日時:2001/10/19 01:11

starfloraさんの回答で十分ですが、さらに付け加えると…



交通事故が起こったらどうなるでしょう?もちろん原子炉自体は丈夫に作ってあると仮定しても、2次冷却水漏れなどを起こし、コントローラーも故障してしまえば、メルトダウンしかねません。原子炉が時速100kmで何百台もすっ飛ばしている高速道路なんて、考えただけでも身の毛がよだつ…。玉突き事故が起こればそこら中ウランやプルトニウムだらけとか、あちこちでメルトダウンとか…。

核分裂反応をさせるだけなら、設備、機材はきわめて簡単な物です。なんせ、臨界量以上の燃料(ウラン、プルトニウム)の塊があればいいんですから。それを電気など使いやすいエネルギーに変える設備、核反応を制御するための設備、安全対策のための設備、放射性物質が漏れないようにするための設備、地震にもびくともしない建築物、そんな物が必要になるから、どうしても核エネルギーは手軽には使えないって訳です。大きさ、重さの問題もこれが原因です。

核融合反応の方は…そういえば、一時期大変話題になった常温核融合の話はどうなったんだろ?それが出来無いんなら、やはり1億度~数億度のプラズマが必要なはずです。これが交通事故で飛び出ると、いくらエネルギー密度が低い(沸騰水程度)と言っても…。ま、放射性物質の問題は核分裂よりずいぶんましなようですが。とはいえ、核融合はまだまだ実用化が先の話ですね。

そういえば、アイソトープ電池はどうなんだろ?まだ車を動かせるほどの高出力の電池は無理かな?ちなみにこれは放射性同位元素の崩壊で発生する熱を利用した物です。ま、これも安全とは言い難いか…。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。確かに事故がおきたときのことを思うとぞっとしますね(^_^;

お礼日時:2001/10/19 01:25

昔パロディーで、単一電池にプルトニウム


入れると・・。ってのありましたが・・。
原子力燃料を搭載した。トレーラーが走るだけで、
マスコミ、反原子力団体の抗議がものすごくあります。
よって、自動車に原子力を搭載すると、
抗議の車で停滞になり、走れません。
海外に持っていくと、間違いなく襲撃されるでしょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2001/10/19 01:27

 ご質問の内容に対する回答はほぼ出揃っているようなので、無駄な豆知識を。



 昔、1950年代から60年代にかけてアメリカはなんでもかんでも原子力動力にしてみようと、いろいろと開発していたようです。
 そのなかに、原子力自動車というものもありました。
 さらに、原子力飛行機などというものあったようで、恐ろしい事に空気を取り込んで炉心で加熱・膨張させてノズルから噴出させて空を飛ぼうという、いかにもノー天気なアメリカ人の考えそうなアホなしろものだったようです。
 さすがに実現はしなかったようですが、それでも飛行機に原子炉を積んで、飛行中に原子炉を稼動させるという無茶もしたようです。

 以上、某作家の小説あとがきより。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。昔のアメリカでそんな話があったとは。興味深い話ですなぁ

お礼日時:2001/10/19 01:28

夢の話ですが、核分裂を使用した原子炉を自動車のような小型の移動体に積むことは如何に危険で無謀なことであるかは、先にお答えの方々が十分に説明されているので、今はまだ実現できていない原子力・核融合炉を使用できるとして、またそれがとても小型にできたら可能になるかもしれませんね。

核融合であれば基本的に放射能の発生はありませんから、核分裂炉のような放射能遮蔽のための大げさな設備は必要ありませんから。ただし膨大なエネルギーをごく小さなスペースに凝縮させていることには変わりは無いので、制御の利かない暴走が起こった場合はやっぱりクレーターができるかもしれません。何せそうなったら水爆ですから原爆より強力です。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。たしかに、怖いですねぇ。

お礼日時:2001/10/19 01:30

核分裂をしているウランの放射線防護には.厚さ1mの鉛が必要です。


普通これだけの鉛を移動体で輸送するのは困難であり.船でも簡単に沈んでしまいます。それで米国原子力船では.海水を使っているらしく.原子力船が入港した後では.半減期57日の政府の発表では鉄ではない(つまり候補としては鉄以外に考えられない)放射性かくしゅが生成します。

放射線防護を考えると.不可能でしょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2001/10/27 00:13

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