No.3ベストアンサー
- 回答日時:
1)
アスピリン(=アセチルサリチル酸)の中和点でのpHが、フェノールフタレインの変色域(pH8.0~10.0)だからでしょう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8C%87%E7%A4%BA% …
これが強酸と強アルカリ(例:塩酸と水酸化ナトリウム)でしたら変色域がpH6.0~7.6のBTBを用いることになります。
逆に、もっと弱い酸と強アルカリでしたら、フェノールフタレインよりもアルカリ側に変色域があるアリザリンイエローRなどを使うことになります。
2)
ベンジルアルコールは無水酢酸と反応(アセチル化)可能な為、ベンジルアルコールと反応した残りの無水酢酸を加水分解し逆滴定することで、ベンジルアルコールと反応した無水酢酸の量、ひいてはベンジルアルコールの量が定量可能だから、です。
[ベンジルアルコールのモル数]=[ベンジルアルコールと反応した無水酢酸のモル数]
[ベンジルアルコールと反応した無水酢酸のモル数]=[最初に加えた無水酢酸のモル数]-[残った無水酢酸のモル数]
http://www.phar.kindai.ac.jp/SUZUKI/Grad_tit.pdf
この日本薬局方で定められた定量は、加水分解の影響を排除する為、特に手早く行う必要があります。
(もちろん、アルカリ側に中和点(定量点)がある中和滴定の場合、空気中の二酸化炭素の影響を排除する為にも手早く行う必要があるわけですが)
No.2
- 回答日時:
No.1です。
ミスを発見しました。私の回答の(1)のところで、「フェノール性の-OHと」としましたが、これは「カルボキシル基と」の間違いでした。
その後の説明はそのままでOKです。
わざわざ訂正までして下さり、大変感謝しております☆この回答を元に、再度自分の頭の中で整理し直したいと思います。ありがとうございます!!
No.1
- 回答日時:
(1)アスピリンの中和滴定を行う場合には、フェノール性の-OHとNaOHなどの塩基との反応をみることになります。
したがって、生成物は弱酸と強塩基の塩であり、その当量点は当然の事ながら塩基性になりますので、塩基性で変色するフェノールフタレインを用います。
ただ、この条件でアスピリンの加水分解を完全に無視できるかどうかは疑問です。
(2)無水酢酸との反応において、生じた酢酸ベンジルとおなじ物質量の酢酸が生成することになります。したがって、それを滴定すればベンジルアルコールの量がわかるということでしょう。
しかし、これを行うためには、無水酢酸を過剰に用いる必要があり、そのためにはベンジルアルコールのおおよその量がわかっている必要があります。また、滴定の際に、未反応の無水酢酸に影響が及ばないような実験条件が必要です。
さらにいうなら、ベンジルアルコールと無水酢酸の反応を速やかに進めるためには、酸や塩基の触媒が必要なので、その量の補正が必要です。
また、一般に無水酢酸の純度も96%程度であり、一部が酢酸になっています。そのあたりの精製や補正を適正に行えるかどうかという問題もあります。
こうしたことを考え合わせれば、机上の空論とまでは言いませんが、正確な測定は現実的にはかなり困難であるように思います。
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