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物理学者のディラックがそう言ったという話を読んだのですが、これはどういう意味なのでしょうか。私が解ける初等数学の方程式でも、数式がないとなかなか解けません。ディラックの言葉の意味をこのように考えてよいのでしょうか。あるいは天才独特の特別の意味があるのでしょうか。又積分の公式などは自分で導き出せなくても正しい答えが出てきますが、こういう場合も公式は私よりも賢いと思います。またガウスやオイラー、リーマンのような数学者も同じようなことを言っているのでしょうか。このことに関連したことでも何か教えていただければ幸いです。

A 回答 (1件)

 ディラックの「わたしの方程式はわたしよりも賢い」というのは,端的にはディラックが作り上げた方程式から導かれる「ディラックの想定外の解」が,実は真実を表していた,ということから発せられたことばです。



 量子力学という「ミクロの世界の物理学」の基本的な方程式として,「シュレディンガーの波動方程式」があります。ですが,これは,アインシュタインの相対性理論と照らし合わせると,何だかおかしいことが知られていました。
 そこで,ディラックは苦心して,1928 年,相対性理論にマッチするような方程式を作り上げました。これが「ディラックの波動方程式」です。
 この方程式を解くと,「変な解」が出てくることがわかりました。そして,この「変な解」は,プラスの電荷を持つ「陽電子」の存在を予言していたのです。これを知ったディラックは,「わたしの方程式はわたしよりも賢い」と言ったそうです。
 かくして,1932 年に,陽電子が観測されたのです。

 ……と,概略はこんな感じですが,読みやすいところで詳しくは,
  山田克哉:「量子力学のからくり」,講談社ブルーバックス 1415,ISBN4-06-257415-2,2003
あたりをお読みになるとよろしいと思います。

参考URL:http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b …
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この回答へのお礼

ご教示ありがとうございます。由来の知らない公式で答えが出るような場合はどうなのでしょうか。公式は私(使用者)より賢いという感じなのですが・・・

お礼日時:2005/10/05 11:30

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