プロが教えるわが家の防犯対策術!

致死遺伝子に関して質問です。
参考書には致死遺伝子について
A突然変異によって生じた遺伝子が個体に死をもたらす場合、これを致死遺伝子という。
B致死遺伝子はふつう劣性で、同型接合体になったとき致死作用を表す。
例としてハツカネズミの致死遺伝子とあげてあります。YY:死、Yy:黄色、yy:灰色です。

そこで質問なのですが
A…突然変異によて生じた遺伝子という意味がよくわかりません。突然変異によらずに生じた遺伝子とはどう区別するのですか?また、ハツカネズミの遺伝子はすべてYYで致死遺伝子とはならないということでしょうか?YYでも突然変異から生じたものは死に、突然変異から生じていない遺伝子はたとえYYでも死なないということでしょうか?
B…「致死遺伝子はふつう劣性で」というのですが、このハツカネズミの例の場合致死遺伝子はYですよね?そしてYは優性ですよね?ということはこのハツカネズミは「致死遺伝子は優性」となりますから、これは例外ということですか?

以上二点についてどなたかご存知の方にアドバイスをいただければと思います。思い違いなどしていましたらどうかご指摘ください。補足が必要であれば、させていただきますのでどうぞよろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

優性、劣性の定義に立ち返ってみましょう。


ある対立遺伝子をヘテロ接合に組み合わされたとき、表現型が現れるのが優性、現れないのが劣性です。

Yyの場合、「毛色に関して」は黄色になるのでYが優性です。
しかし生存しますので、yの表現型(致死でない)が現れたことになり、「致死性に関して」はYは劣性です。

表現型のカテゴリーが違う「毛色」と「致死性」は、分けて考えなければなりません。一緒くたにして、優性・劣性の区別がないなんてとんでもない。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

度々の御回答ありがとうございます。

そうですね。表現型があるということは劣性と優性の区別があるということですね。でも、中間雑種というのもありましたが…今、調べてみるとこれは優劣がないのではなくて、優劣が弱い場合、と書いていました。

毛色と致死性は異なる形質なのですね。よくわかりました。ありがとうございました。

お礼日時:2005/11/16 19:20

A.生物が本来持っている正常な遺伝子を野生型遺伝子といいます。

野生型遺伝子がいろいろな構造上の変化を起こしたのが突然変異型の遺伝子です。
この場合は野生型が毛色に関して劣性でy、突然変異型が優性でYです。Y遺伝子は過去に起こった突然変異によって生じ、(ホモ接合は致死なので、ヘテロ接合体で)
維持されてきた遺伝子です。

B. Yが大文字なのは毛の色(yellow)が優性表現型だから、その遺伝子の記号として大文字をあてたからです(実はこの表記法は高校生物の中でしか通用しません。本当の表記法は違います)
Y遺伝子は毛の色に関しては優性ですが、同時に劣性表現型として致死性をもつのです。優性表現型と劣性表現型があるからといって、ひとつの遺伝子に別の記号をつけるということはしないので、Y遺伝子はY遺伝子です。

生物の中でひとつの遺伝子はいろいろな過程にかかわっているのが普通なので、毛の色と生存の両方にかかわっていると思ってください

実際は、Y遺伝子の場合はもうちょっと複雑で、隣り合った2つの遺伝子(毛色にかかわるものと、生存にかかわるもの)が同時に変異を起こしています。高校生物の範囲を越えていますが、興味があったら参考URLをみてください。

ちなみに、優性表現型をもつ変異遺伝子が、同時に劣性致死というのは結構あります。ショウジョウバエではNotch (ノッチ、切ればね)、Minute(マイニュート、細毛)などなど、数々あります。
こういう遺伝子の多くは、遺伝子対の両方が野生型でないと遺伝子の働きが充分にまかなえなく、一方が壊れているとその影響で優性表現型があらわれるものです。両方が壊れていると死んでしまいます。

参考URL:http://www.biol.okayama-u.ac.jp/takeuchi/omake/アグチ遺伝子の突然変異.files/frame.htm#slide0262.htm
    • good
    • 0
この回答へのお礼

御回答ありがとうございました。Aに関しては理解ができましたが、Yとyの優劣に関して疑問が残りました。なぜなら、「Y遺伝子は毛の色に関しては優性、同時に劣性表現型として致死性をもつのです」と書いていただきましたが、#1さんは「YY,Yy,yyで全て表現型が違うことから、互いに優性劣勢の関係にはありません。」と書かれています。yとYに優劣関係はあるのかないのかがいまいちこんがらがってしまいました。

参照ページも興味があり見せていただきましたが、少し難しかったです。御回答ありがとうございました。

お礼日時:2005/11/15 22:48

A,遺伝子が変化若しくは発生することを突然変異するといいます。


従って、「突然変異によらずに生じた遺伝子」というものがそもそも存在しません。

B,致死遺伝子は普通劣勢です。
なぜなら、優性の致死遺伝子があれば、それを受け継いだ子は100%死に至るからです。
遺伝子の表記で大文字が優性で小文字が劣勢と決まっているわけではありません。

この、例として取り上げてあるYとyは、
YY,Yy,yyで全て表現型が違うことから、
互いに優性劣勢の関係にはありません。
Yがyに対して優性であれば、
YyはYYと同じ表現型(つまり死)を示すはずです。
逆もまた然り、yがYに対して優性であればYyはyyと同じ表現型、つまり同じ体色になるはずです。

ということで、この挙げてある例では優勢劣勢の法則は関係ないものとして考えてください。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AA%81%E7%84%B6% …
    • good
    • 0
この回答へのお礼

御回答ありがとうございました。Aに関しては理解ができましたが、Yとyの優劣に関して疑問が残りました。なぜなら、「YY,Yy,yyで全て表現型が違うことから、互いに優性劣勢の関係にはありません。」と書いていただきましたが、#2さんは「Y遺伝子は毛の色に関しては優性、同時に劣性表現型として致死性をもつのです」と書かれています。yとYに優劣関係はあるのかないのかがいまいちこんがらがってしまいました。


表現型が異なる(死も一つの表現型ということですね。)互いに優劣はないというのも

「Yがyに対して優性であれば、YyはYYと同じ表現型(つまり死)を示すはずです。」
についでは、ホモとしてもつ場合のみ死という表現型になるということではないでしょうか。重ね重ねの質問で申し訳ありませんが、御回答いただけると幸いです。

お礼日時:2005/11/15 22:51

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!