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梶井基次郎の「桜の樹の下には」と似た物語、または影響されている作品を教えて下さい。小説でもマンガでも構いません。(映画でもOKです)
今のところ私が知っているのは、

坂口安吾の「桜の森の満開の下」

「彼氏と彼女の事情」(津田雅美)
「東京BABYLON」(CLAMP)

の3つのみです。他に「桜の樹の下には」に影響されていたり、引用がされていたりする作品がありましたら、是非教えてやって下さい。お願いします。

A 回答 (7件)

小川和祐氏はコンパクトな好著『桜の文学史』(文春新書)において、


梶井基次郎の桜は死とエロスの臭いに満ちた美の極みであることに特色があるとし、
「昭和文学のさくらはすべてこの梶井の桜観から出発している」と判断。具体的には

大岡昇平
五味康祐『薄桜記』、『秘剣・柳生連也斎』中の「桜を斬る」
宮本輝『幻の光』中の「夜桜」
村上春樹『ノルウェイの森』
を挙げてらっしゃいます。

大岡氏の作品名が挙がっていないのですが、
これはたぶん『花影』が念頭にあったのではないかと思われます。
薄幸のヒロインと桜の花かげが重ねあわされる印象的なシーンが小説の始めと終わりに出てきます。

ほかに思いつくところでは、
少なくとも吉行淳之介はある時期まで梶井基次郎をすこぶる意識していたと思います。
いずれも感性が鋭敏な、詩人の肌をもった作家でした。
短編『紫陽花』の中では「桜の樹の下には屍体が埋まっている」がほとんどそのまま出てきて、
主人公が驚く場面があります。屍体は向日葵の下に幻想されたり紫陽花の下に幻視されたりします。

また、伊藤整は長編『若い詩人の肖像』の最後のほうで、親交のあった梶井に人物ごと触れ、
お題の作品の着想と成立についても生き生きとした証言をしてくれています。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
とてもたくさん教えて下さり感謝しております。村上春樹まで梶井の桜観に影響されていたとは、驚きました。
卒論で、梶井の「桜の樹の下には」をやるつもりです。貴重な情報を有難うございました。

お礼日時:2005/11/25 21:45

漫画です。


木原敏江さんの「夢の碑」1巻の中にある「桜の森の桜の闇」が、影響されていると思います。
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この回答へのお礼

お返事が遅くなりましてすみませんでした。調べてみたら、小学館文庫からも出ているようですね(^^)面白そうなので読んでみますね、有難うございました!

お礼日時:2005/12/02 23:51

今から大分昔の漫画なんですが…


成田 美名子 「エイリアン通り(ストーリート)」の第4話「略奪された1人の花嫁」に引用されていたような覚えがあります。
コミックだと4巻に収録されています。

http://kairou.obi.ne.jp/manga/list/min.htm
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この回答へのお礼

回答有難うございました。アメリカを舞台にした話のようで、内容もスケールが大きくて面白そうですね!アメリカが舞台でも梶井の桜観が出てくるのかと驚いております。
読んでみますね、教えて頂き有難うございました。

お礼日時:2005/11/25 21:55

漫画ですが、川原泉の「暮林助教授の逆説」には、主人公が殺した死体を埋めた場所の桃の実が甘くなる、という話が出てきます

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この回答へのお礼

お礼が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。教えて頂き有難うございます。
「暮林助教授の逆説」は、白泉社の「中国の壺」の中に収録されているお話のようですね。川原泉さんのものは一度も読んだことがないので、是非読んでみますね。有難うございました。

お礼日時:2005/11/25 21:52

五木寛之短編集 『奇妙な味の物語』の中に”赤い桜の森”という話がありますが、影響を受けたのでないかと思います。



http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041294 …

あと、引用のみですが、コミックでは『栞と紙魚子』(諸星大二郎 著)のシリーズ中の”桜の花の満開の下”があります。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなりまして申し訳ありません。
小説とマンガ、両方教えてくださり有難うございます!意外にたくさん使われていてびっくりしています。教えて下さりありがとうございました!

お礼日時:2005/11/25 21:41

一部分に引用がされているだけですが。



新井素子
『ひとめあなたに…』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041600 …

この本は地球最後の日が近づいたという設定のSFで、主人公が横浜にいる恋人の元にたどり着くまでに出会ったさまざまな「狂った」人たちが、それぞれ短編小説のように描かれています。

問題の箇所は眠って夢を見ることが大好きな少女がお気に入りの毛布を引きずって公園に行くくだりです。
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この回答へのお礼

回答有難うございます。一部分の引用も大歓迎です!なるほど、そのような小説があるのですね、是非読んでみます。有難うございました!

お礼日時:2005/11/22 00:26

あがた森魚が30年くらい前に作った「春怨」という映画が、たしかそうだったと思います。

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この回答へのお礼

有難うございます!あがた森魚の「春怨」ですね。参考にさせて頂きます。有難うございました。

お礼日時:2005/11/22 00:23

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