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悪評高い文強勢の問題で質問があります。
今年のセンター試験第一問Bからです。

以下問題文:MSN毎日インタラクティブより
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/jyuken/ …

解答は4,3,2,4です。
問3はIが答えですが、didn'tではダメでしょうか?
問4はyoursが答えですが、getではダメでしょうか?

もちろんEverybodyと対比しているというのも分かるのですが、では「なぜチェックしなかったのか」というdid'tを強調した後悔のニュアンスでも良いのではないでしょうか。
「あなたの」と言いたい気持ちも分かりますが、よし買おう!と決心したときのgetでも良いのではないでしょうか。

いずれにせよ、本当にネイティブはこの文脈で解答通り強調するのでしょうか。文強勢の問題は極めて怪しいという気がしています。

詳しい方のご助言を頂けたらと思います。

A 回答 (6件)

回答#2への「お礼」に



「『悪評と言う評価』が正しいかも含めて、今回このような場で議論していただければと思い、投稿致しました」

とありましたので回答ではありませんが一言書かせていただきます。

(1)
今年の文強勢問題で私が興味を持ったのは問2です。正解は専門的には(3)whatでいいんでしょうけれど、聞き返し疑問文ですから文末の(4)storeで声の「高さ」(「大きさ」ではなくピッチの「高さ」です)がさらに上がります。それで我々日本語母語話者にはこの(4)が「最も強調して発音される」ように聞こえてしまいます。英語母語話者と日本語母語話者では「最も強調して発音される」ように思える要因(声の大きさ、高さ、長さ、音の明瞭さなど)が体系的に異なっているわけですから、この問い2のような場合は特に、問題の妥当性に疑問を感じます。

(2)
さらに昨年の文強勢問題(問1のB)の問1は「悪問」であると一部で批判されました。(例えば『英語教育2005年10月増刊号』のp.89、河合塾講師小林功氏論文の一部)。
その問題は次のとおり、「次の会話の下線部について、示された(1)~(4)のうちから、最も強調して発音されるものを一つ選べ」というものでした。

Maya: Here comes our train. It's not too crowded.
Jeff: Do the trains get any worse than this? 
選択肢 (1) get (2) any (3) worse (4) than 
(以上、該当箇所のみを抜粋)

私が個人的に入試センターに宛てた質問に対する回答によれば、センターは
(a)小林氏の主張どおり、下線部内で「最も強調して発音される」語は選択肢に含まれていない語thisであり、正解である(3) worseは下線部内で2番目に「強調して発音される」語である。

にもかかわらず、

(b) この設問が文強勢を問う「試験としての妥当性には影響を与えることはない」

という見解を採っています。
 センター試験の文強勢問題がほぼ現行の形式を整えた1997年度以降一貫してこの問題は、与えられた選択肢の中から下線部内で「最も強調して発音される」語を選ぶというものでした。ところがこの問題では、下線部内で「最も強調して発音される」語をわざわざ選択肢から排除して、下線部内で2番目に「強調して発音される」語を選ばせたのです。
 1つの音調群(ふつうは情報の単位と一致する)内の強勢で、話者の意図に最も大きく関わり、よって強勢の中でも音声上最も大きくピッチが変動する「音調核」(=核強勢)の位置を問うことの意義に疑いをもつ者は恐らくいないでしょう。しかし、わざとその音調核を担う語を選択肢に含めない文強勢問題に、いったいどんな意義があるのか疑問です。語レベルの強勢を問う問題にたとえるならば、比較的音節数の多い長めの単語内の強勢を問う場合に、第1強勢のある音節をわざと除いた選択肢のうちで「最も強調して発音される」音節、すなわち語の第2強勢のある音節を選ばせるようなものでしょう。
そもそも、大学入試センターがHP上で公にしている『平成17年度センター試験試験問題評価委員会報告書』の「問題作成部会の見解」の中で、この問題は「談話レベルにおいて情報の流れに沿って…音調核の変化を識別する問題」(下線は筆者による)として作問されたことが「問題作成の方針」に明記されています。この問題は明確に「音調核」、すなわち音調群内で(よって、下線部内においても)「最も強調して発音されるもの」を「識別する問題」を作成する方針の下で作問されたのです。にもかかわらず出来上がったのがこの問題であったことになります。
どうやら昨年のこの問題は「悪問」であっただけではなく、問題の作成ミスであった可能性がありそうです。
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この回答へのお礼

とても興味深く専門的なお話、ありがとうございました。
ご指摘の大学入試センターの報告書を見ました。
平成15年、16年は「音変化」と問う、と書いてありますが、平成17年では「音調核」を問う、と変化しています。
そもそもご指摘の「英語母語話者と日本語母語話者では「最も強調して発音される」ように思える要因(声の大きさ、高さ、長さ、音の明瞭さなど)が体系的に異なっている」というのは、まさにその通りで大変な問題だと思いました。
「最も強調」の定義が曖昧で、それ自体問題文として不適切だと考えます。
私は、学校英語を学んだ学生がえてして単調な発音をしてしまいがちな中で、文強勢を意識させたいというセンター側の意思は尊重しますが、問題文、問題形式、問題内容の部分で欠陥が存在し、むしろ混乱をもたらしているという意味では「悪問」だと考えています。

お礼日時:2006/01/28 21:14

1. didn'tに強勢が置かれるケースとしては、(a)のように、動詞句が削除されている場合があります。



(a) Everybody else checked the weather report but I DIDn't.

 また、(b)に見るように、相手の主張を否定して、「『私が彼に会った』というのは事実ではない」と述べる場合にもdidn'tに強勢が置かれます。

(b) I DIDn't[=did NOT] see him.

 ここでは、いずれにも該当しないので、didn'tには強勢が置かれません。

2. getに強勢を置くことができるのは、談話上、他の動詞との対比が存在する場合です。例えば、getとborrowとの間に選択があって、I'll get (but not borrow)...という意図を込めて発言するときには、getに強勢を置いて発音します(したがって、この場合の強勢を「対比強勢」といいます)。
 ここのコンテクストでは、getが何か他の動詞と対比される状況にないので、強勢が置かれません。

注記
(c)は、複数の解釈を許します。

(c) I called KEN.(Kenに強勢がある)

1つは、I called Ken (but not Tom).のように、「電話をした相手が誰かというと、実は『ケン』だった」というように、Kenに対比強勢を置く解釈です。

おそらく高等学校のレベルで教えているのは、この段階までではないかと思われます(問題を見る限り、センターの出題陣が、受験生に求めている知識も、この範囲内にあるように思われます)。

もう1つは、I called Ken (but not "wrote to Mary").のように、「私が何をしたのかというと、実は『ケンに電話をかける』ことだった」と動詞句が表す情報に際立ちを与える解釈です。

もし、ここで、I CALLED Ken.とcalledに対比強勢を置いて発音した場合には、I called (but not "wrote to") Ken.のように、「私がケンに対して行った行為は何かというと、実は『電話をかける』ことだった」と解釈されます。

以上の例とその解釈は、すべて対比強勢が絡む点で、有標ですが、(c)には、もう1つ無標の解釈もあります。しかし、それは、今回の質問の範囲から外れるので、説明はここまでにとどめておきます。
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この回答へのお礼

お返事遅れて失礼しました。
確かに、「対比」という考え方は重要だと感じました。
また、動詞句の削除や主張の否定など、参考になります。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/02/07 01:27

#2です。

ミスっちゃいました。
問3は#3さんのおっしゃるとおりです。
お恥ずかしい...
一般人の自信なしに格下げ。
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いえいえ、みんな、天気予報をちゃんと調べているのに、なんで「私」ったら。

。。。 ですから、I が正解です。
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文強勢の問題が悪評高いとは存じませんでした。



もちろん文脈なしで「どの単語を一番強く発音しますか?」と問うなら悪問ですが、これだけコンテクストがはっきりしており、他の発音では不自然になる状況ではいいのではないでしょうか?

少なくともセンター試験では、作題の際、およびチェックには必ずネイティブも参加しているはずです。

閑話休題。
強勢が置かれる条件は、一般論ですが
1.動詞、名詞、形容詞、副詞であること
(代名詞や接続詞、前置詞等は、よほどの対比がない限り強勢なし)
2.新しい情報であること
3.英語では文末に近いほど強勢が置かれる
(たとえば、S-VならV、S-V-OならO、S-V-OI-ODならOD、S-V-OD- to OIなら、OI)

英語では重要な新情報ほど文末に置かれますから、上記2と3は同じことです。

問3の場合、「チェックをしなかった」ことはすでに聞き手も知っており、会話の前提となる古い情報です。したがってここでは why に第一強勢が置かれます。

問4の場合、動詞よりも目的語に強勢があります。ここでは umbrella と yours 両方に第一強勢が置かれますが、「傘を買うこと」自体はすでに話題になっている古い情報ですから、情報として重要なのは、単なる傘ではなくて、「折りたたみの」傘を買うことです。したがって、もっとも強勢が置かれるのは yours ということになります。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
確かに新情報で考えるとyourですよね、なるほど、その視点を忘れてました。
また、教えて頂いた一般的条件も大変参考になります。
ネイティブチェックも確かにあるはずですよね。
「悪評」とは、過去接した学校の英語教師、塾講師、そして自分の主観です。そこで「悪評と言う評価」が正しいかも含めて、今回このような場で議論していただければと思い、投稿致しました。

お礼日時:2006/01/28 18:29

これは私の感覚ですが、



話し手が「一番みんなに伝わって欲しい部分」を考えましょう。
3では、他の人はみんな天気予報をチェックしている、とありますよね?しかも自分だけが傘を持っていない!ということも言っています。
「チェックすればよかった!」という後悔より、「自分だけが傘を持っていない!なぜ自分だけチェックしなかったのか?」という後悔が大きいですよね?
なのでやはりIが強調べきでしょう。

また4では、話してはただ「傘を買う」だけでなく、その前に友人が言っている「いつもバックに入れて持ち歩ける折り畳み傘」がよいのです。
なので、たとえば「買う」を強調して「あなたのような」を逃してしまったら、自分が一番伝えたかった「あなたが持ってるような傘」が聞き逃されてしまう可能性があります。

一番何を伝えたいかを考えると、必然的にそこにストレスを置く理由と必要性がわかります。
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この回答へのお礼

ありがとうございます
何を伝えたいか、という所は重要ですよね。
ただ生徒は(安心できて安易なので)どうしても一般ルールを求める傾向がありまして、これを生徒に教える際どうするかが難しくなります。彼らは「こうでもどう?」「これでも良いじゃん?」と言いますから、これを論理的に説明するのは難しいんですよね。
もっとも、言語ですから、おっしゃる通り話者の気持ちに立つアナログな発想も大事だと思います。

お礼日時:2006/01/28 18:32

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