No.2ベストアンサー
- 回答日時:
1.動産の物権変動は「公信の原則」と言われています。
「公信の原則」とは、「公示されている物権変動は、公示通り存在する」と考える原則であり、例えば動産の物権変動の対抗要件は「引渡しを受ける事(占有を取得する事)」ですから、「売主に占有(と言う公示)があるから所有者であろうと信じて、その動産を買い受けた買主は、売主が実際には無権利者であっても、その動産の所有権を取得する(即時取得、民法192条)」と言う事です。この場合、「引渡し(占有)」という対抗要件に「公信力がある」と言います。2.一方、不動産の物権変動は「公示の原則」と言われています。「公示の原則」とは、「公示されていない物権変動は存在しない」と考える原則であり、例えば、不動産の物権変動の対抗要件は「登記」ですが、A所有の不動産について、BがAに無断で勝手に自己名義に登記を移転し、さらにCに売却してCに登記を移転したとしても、Cは所有権を取得できず、所有者はAのままである、と言う事です。つまり、Bの登記を信じて買ったCなのに、保護されず所有権を取得できないと言う事であり、この事を「登記に公信力が無い」と言います。
しかし、不動産の場合には、先の事例に似ていますが、A所有の不動産をBが勝手に自己名義に登記を移転したが、Aはそれを知っていたにもかかわらず、自己名義に戻さずB名義の登記をそのまま放置していた。その後Bは、この不動産を善意のCに売却して登記も移転した、と言う場合には、Aに帰責性が認められるため、民法94条2項(虚偽表示による無効は、善意の第三者に対抗出来ない)類推適用によって、AはCに自己に所有権がある事を対抗できなくなります。94条の類推適用とは、このことかと思われます。しかし、96条の類推適用とは、何の事かわかりませんでした。
No.1
- 回答日時:
物権変動については、不動産でも動産であっても、意思主義(当事者の意思の合致があれば権利が移転する)であり、両者に違いはありません。
(物権変動の対抗要件については、不動産が登記、動産が引渡し等という点で、大きな違いがありますが。)
類推適用での違いといわれても、物権変動について定めた条文は無く、そもそも物権変動自体に不動産と動産で違いがないので、回答しようがありません。
民法何条の類推適用についてなどと、具体的に条文を示して質問していただいたほうが回答が付くと思います。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 弁護士・行政書士・司法書士・社会保険労務士 ★行政書士試験の民法についての質問になります。 物権変動についての質問になります。 問 不動産の取得 1 2023/05/24 19:36
- 法学 不動産質権のみが、担保物権の中で唯一、担保権者が目的物の用法に従いその使用及び収益をすることができる 4 2023/07/15 12:47
- 法学 信託の登記 不動産に関する権利が信託財産に属する財産から受託者の固有財産に属する財産となった場合 1 2022/06/15 15:54
- 法学 不動産に関する権利が信託財産に属する財産から受託者の固有財産に属する財産となった場合信託の登記の抹消 1 2022/11/30 00:10
- 法学 登記されている建物を目的とするその建物の新築に掛る不動産工事の先取特権保存の登記の申請に 4 2022/12/28 02:22
- 相続・譲渡・売却 【不動産】家の売買 不動産の契約について ややこしくてわかりません 詳しい方 9 2022/09/18 22:32
- 賃貸マンション・賃貸アパート 大家が不動産屋さんに賃貸人をさがしていただく際に契約する書類は住宅賃貸借媒介契約書(貸主用)でOK? 1 2022/10/10 22:59
- 訴訟・裁判 担保不動産競売開始決定 2 2022/07/01 18:11
- 弁護士・行政書士・司法書士・社会保険労務士 ★行政書士試験の民法についての質問になります。 質権での問題で、分からない事があります。 問 動産の 1 2023/05/27 15:25
- 法学 信託財産に属する不動産に関する権利が受託者の固有の財産になった場合 2 2022/11/29 23:18
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
移記と転写の違いを教えてくだ...
-
抵当権が付着している土地に、...
-
不動産番号を知る方法について
-
登記事項証明書の内容って個人...
-
登記簿を持って出ていかれた場...
-
登記簿謄本と登記済権利証書の違い
-
抵当権設定ありの建物を立て替...
-
競売で抹消されない権利はあり...
-
合併にともなう抵当権移転がさ...
-
地縁団体で課税される税について
-
所有者と登記権利者が違う土地...
-
登記申請書の書き方(共有持分...
-
悪意者は横領罪の教唆または共...
-
金銭消費貸借抵当権契約書の紛失
-
不登法 併存的債務者引受 債務...
-
始期付所有権移転仮登記と競売
-
条件付所有権移転の仮登記と競...
-
民法375条1項ただし書について
-
根抵当権抹消の申請に使う委任...
-
所有権移転登記の連件について...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
登記申請書の書き方(共有持分...
-
移記と転写の違いを教えてくだ...
-
登記簿を持って出ていかれた場...
-
登記簿について
-
神社の所有権移転の方法
-
差押登記がされた土地の分筆
-
抵当権の登記の利息記載について
-
登記事項証明書の内容って個人...
-
地縁団体で課税される税について
-
抵当権設定ありの建物を立て替...
-
根抵当権のある土地の分筆、所...
-
仮登記のついた土地の分筆
-
換地処分とかあったら、抵当権...
-
登記事項要約書の見方
-
不動産番号を知る方法について
-
未登記建物に対する仮差押え...
-
錯誤の意味
-
分筆後に登記識別情報が交付さ...
-
合併にともなう抵当権移転がさ...
-
登記されていないことの証明書...
おすすめ情報