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・ビル・エモットの近著"The Sun Also Rises",同名のヘミングウェイの小説はいずれも「日はまた昇る」と訳されています。タイトル中のalsoは「ふたたび」という意味で使われているように思われます。しかしalsoは「さらに」,「同様に」の意味が普通ですから,違和感があります。alsoに「ふたたび」と言う意味があるのでしょうか。
・この文章の原典「旧約聖書/伝導の書」ではOne generation goes, and another generation comes; but the earth remains forever. The sun also rises, and the sun goes down, and hurries to its place where it rises. とあります。この場合,「世は去り,世は来る…(同じように)日もまた昇り,そして沈む。」と解釈するのが自然のように感じますが,この解釈は正しいでしょうか。

A 回答 (7件)

アメリカに37年半住んでいる者です。

 私なりに書かせてくださいね。

これは昔流の日本語の言い方なんでしょうが、現代流に言えば「日も(また)昇る」としか私には理解できません。

これでいかがでしょうか。 分かりにくい点がありましたら、補足質問してください。 
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この回答へのお礼

コメントありがとうございます。
わたしも「日も(また)昇る」が正確な訳だと思います。聖書の文言は,自然は繰り返すということの例として太陽の出没を述べているからです。ヘミングウェイの小説もこの意味で使っているのでしょうね。
Bill Emmottの著書"The Sun Also Sets","The Sun Also Rises"も,(太陽と同様に)「日本経済も沈む」,「日本経済も再生する」という隠喩ではないでしょうか。

お礼日時:2006/03/01 10:05

ビル・エモットの"The Sun Also Rises"を最近読む機会があり、この質問に戻ってきてみました。



なぜなら、彼がタイトルを重ねたと思われるヘミングウェイの小説も探してみましたが、多くの翻訳家が手がけているものの、「日も昇る」「日もまた昇る」と訳されたものが(知る限りは)見つからなかったからです。
複数のプロがタイトルを揃える理由や意味が、そこにあるはずです。そして「日はまた昇る」の訳が誤りか、おかしいのか、違和感を与えるものなのかは、「also」の意味するところを考え、さらに書物の中でSunとalsoがどのように使われているか、を読まないことには、結論づけるには早いと感じたからです。
これを機に、久しぶりにヘミングウェイの"The Sun Also Rises"と、また併せてビル・エモットの旧著"The Sun Also Sets(日はまた沈む)"も読んでみました。

まず、alsoの意味ですが、
ケンブリッジおよびオックスフォード辞書:in addition, besides
ウェブスター辞書:likewise, in addition, besides, too

エモットの著の「日」ですが、これは太陽であると同時に、日本および日本経済のことを指していることは、日本人だけではなく、欧米人にも日本が"The land of the rising sun."という呼び名で知られているので、これは問題ないと思います。

訳ですが、もし「日も昇る」という訳がくるのであるなら、そこには日ではない他のもの、日に対比している別のもの、がそこに描かれているはずです。逆に他の事象に対比させず、日が周期性のある太陽をさしており、「昇った日は沈み、沈んだものは昇る」の意味であれば、「日はまた昇る(また昨日や過去と同じように昇る)」としてもおかしさはありません。

まずエモットの「日はまた昇る」ですが、内容を読んでみると90~95%は日本についてのことでした。彼が今回昇る日(日本)対比させていたのは、90年~2005年の15年に膿を出し切っていった以前の(旧い)日本でした。
戦前の経済学では、どの経済も本来好景気の反対に不景気という膿や病を経験するものでしたが、戦後の新しい経済手法や評価法などで、多くの先進国は抱えた膿を出さずに生き延びるようになりました。しかし日本だけは本来出すべき膿と病を15年で出し切った。そんなイメージの本でした。
そこでは「日本はこの15年で出すべきものを出し切った」⇒「日本はまた昇り始める」⇒「日はまた昇る」がふさわしい内容でした。

しかし早計に結論を出さず、多くの翻訳が行われたヘミングウェイの小説も読んでみました。
内容はヨーロッパに暮らすジェイクというアメリカ人の目線で話が進行していきます。彼が多くの友人たちと過ごすヨーロッパでの楽しい生活と波乱の繰り返しを描き、さらにブレットという愛情を感じる女性がおり、決して結婚にいたらないものの、彼女が離れては戻ってくる、そんなジェイクの彼女に対する思いと態度が描かれています。
この小説の中で「対比させる他のもの」はなく、むしろ友人たちとの楽しく波乱のある生活の繰り返しを、太陽の昇降の繰り返しに見たてていると感じます。さらにブレット自体が太陽とも見ることができ、彼女が近づいては離れ、離れてはジェイクを必要として近づく。そのような内容から、「日はまた昇る」という訳がついた理由がわかります。

ちなみに、もう1つのエモットの旧著"The Sun Also Sets"ですが、こちらも「日はまた沈む」なのか「日もまた沈む」なのかを見るために読んでみました。
私はこの本こそ多くの過去に繁栄した大国、帝国を日本に対比させているのではないか、と読む前に想像していましたが、実際にはこの本も90%は日本がまだ戦後世界経済の表舞台にでていなかった時代のこと、どのようにバブル期に超金余り国になっていったかにフォーカスが当てられていました。基本的に日本そのものの過去と現在(89~90年当時)、および未来を描いた作品でした。
ただ、新作"The Sun Also Rises"よりは、最後のほうにヨーロッパやアメリカ経済にも触れる場面があり、「日は沈む」「日も沈む」のどちらにもとれる内容もありました。
たとえば、
『日はまた沈むこと、日本の経済もまた周期的に動くことが裏づけられる』という部分は、
ここでは他国の大国興亡の周期性と比較⇒このため「日もまた沈む」としても問題ない部分はありました。
ただ著者自身が駐日経験があり、日本そのものにとても思い入れがあるようで『昇った日本の太陽はいずれ沈むという本書の見方は(後略)』と書いていますが、日本自体の浮き沈みをいろんなデータをひっぱりながら、検証していることがわかります。

本題にもどると、エモットもヘミングウェイも著者や主人公の目線から、対象そのものの「周期性」「去っては戻り、戻っては去るもの」として描いていることがわかりました。
英語で対象そのものにフォーカスを当てていて、alsoが使えるのか?という疑問が残る方がいるかもしれませんが、
The sun that rises will also set. 「昇った太陽は、また沈む」
The sun rises. It must also set. 「日は昇る。それは(必然的に)また沈む」
のように、太陽自体が昇り沈む、日が上がりその後また暮れる、ようにあらわすことは可能です。

包括的にみると、"The Sun Also Rises"の訳である「日はまた昇る」は、なんら間違っていないことがわかります。
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個人的には、その訳が直訳ではなく作品の邦題としてつけられていることと、日は毎日・地球上のどこでも繰り返し昇ることを考えると、現象の同様性を表現する意味で「また」とつけても、おかしく感じませんでした。



質問の意味は、ヘミングウェイの小説の内容からするとおかしい、ということなのでしょうか?
(私はこの小説読んだのが10代の頃で内容を忘れてしまいました。すいません)
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ご指摘のとおり初めて気がつきました。



[1131年以前. 中期英語;古期英語(e)alswa「全く(ALL)そのように(SO1)」;ALL SO「全くそのように」という意味は繰り返しを示し,それゆえ「付加的に,その上」の意味になる](ランダムハウス英和)

「ふたたび」に「繰り返す」という意味があるのかどうか、難しいところです。
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ヘミングウェイの本は大好きで何度も繰り返して読みました。

 聖書の伝道の書を冒頭で引用しています。 本のタイトルは出版社の方が付けたようです。
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Sun_Also_Rises
意味としては、前の文と同じようにということで正しいと思います。

参考URL:http://en.wikipedia.org/wiki/The_Sun_Also_Rises
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>alsoは「さらに」,「同様に」の意味が普通



なのであれば、今日も日が昇り、明日もまた昇るということで、
この場合の「また」は、「再び」ではなくて「同様に」という
意味です。
国語辞書で「また」を引けば「同様に」の意味も載っていますよ。
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質問者さんのお考えが正しいと思われます。



私事で恐縮ですが中学時代三流館で見た、記憶間違いでなければタイロン パワー、エバー ガードナー主演「日はまた昇る。」の最後の太陽が映る場面で聞こえてくる"The sun also rises"今でも耳に残っています。  「人生でどんなことが起こっても、また日は昇り沈む。」と感じたものです。
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