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田中芳樹さんの創竜伝や、高橋克彦さんの竜の棺など竜と牛の戦いを描いた小説が何作かありますが、何か元になる神話や伝承などがあるのでしょうか?

A 回答 (2件)

私もどちらの作品も読みました。



妖怪とか化け物というのは本来ないものがついていたり、なかったりしてつくられることが多いです。

蛇が妖怪化するのは手足がないこと、これは一つ目小僧などもそうですね。
一方つく方では角が代表的なもので、悪魔、鬼、龍、実在するけど牛などは角があります。

特に角がつくのは神格化されやすく、牛や龍は神格化していることが多いです。
一方鬼のように神格化ではなく、悪い方へイメージされることもあります。

東洋(日本や中国)では龍が神・聖、牛は中国のシュウウや日本における牛鬼等に見られるように邪と見られることが多いようです。

逆に西洋やイスラム圏では牛が聖で、龍が邪としてとらえられることが多く、吸血鬼ドラキュラも本来の意味は「ドラゴンの子」ということらしいです。

両作品ともこの対立をモチーフにしているように思います。

特に田中氏は中国に対する憧憬が強いようで、中国をモデルにした作品が数多くあります。このため中国を聖、それに対するものを邪ととらえて作品を構築しているように思います。

医学でも西洋医学を否定して東洋医学を上とする人も多くいるのと同じような考え方ではないでしょうか?

神話・伝承などというよりも、聖と邪の対立を、自分の属する地域(東洋)を聖と考えて、そこで神格化している龍と、それに対立する地域の牛をモデル化したように思います。

話は変わりますが、和辻哲郎氏の「風土」では、この対立を森の文化、砂漠の文化としてモデル化して、文化を比較しています。

森の文化とは水や樹木による文化で水との関わりが強く、砂漠の文化というのは森を征服する文化、農耕の文化です。

和辻氏の作品は龍や牛は関係ありませんが、龍は水に関係が深く、牛は農耕との関係が深いです。

両作者とも日本人で、和辻氏の著作は広く読まれている作品ですので、もし質問にあるように元となったものがあるとしたら、神話・伝承ではなく和辻氏の哲学・著作の影響ではないかと、個人的に思います。
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牛ではありませんが、私の住む地区では、水の神として、犀龍の伝説があります。


(私達の住む地を開拓したのは、犀龍とその子であるとされています)

犀龍は、普通の日本の龍というより、西洋のドラゴンに近い形をしており、犀のように鼻先から角が生えています。
私の家の近くの神社では、社宝として、犀の角があります。

どちらも水に住む霊獣ですから、何らかのトラブルで、戦う事が有ったかもしれません。

この回答への補足

竜のみではなく、竜と牛の話をお願いします。

補足日時:2006/07/04 17:04
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