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(「ト」「ソ」など)は円唇と同時に軟口蓋化が見られるそうですが、私は知りませんでした。

トやソが軟口蓋化されるというのは国語教育者にとっては常識なのでしょうか?

A 回答 (1件)

なに?と思って、城田俊「日本語の音 ―音声学と音韻論― 」(1993年10月、ひつじ書房、36ページ)を見ましたところ、こんなことが書いてありました。

以下その要約です。

1、唇音化はよく軟口蓋化をともなって現れる。
2、軟口蓋化は奥舌面が後ろにややひかれるかたちで、軟口蓋に向かって盛り上がることをいい、音色を「くらく」「こもった」感じにさせる効果を持つ。
3、たとえば「カルテット」をやや外国語めいて「クワルテット」と発音したとき、語頭のkは微弱ながら唇音化する。ただしこのような場合も唇音化の程度は、uの前でみとめられる(通常の)唇音化の程度とさほど異なるものではなく、軟口蓋化も特にみとめられない。

というわけで、「ト」「ソ」が軟口蓋化するというのは、たぶん、口をややすぼめて「トワイライトゾーン」「そわそわ」などと言ったときの特殊な、そしてそれほど重要でもない現象で、少なくとも「国語教育者にとっては常識」的な現象ではないと思います。
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