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和声法を勉強中です。即興演奏では和音の連結についての知識と経験は大切らしいのですが連結方法のところで第三音重複や導音重複の意味がはっきり分からず困っています。また、三和音には基本形以外に第一と第二の二つの展開形があり、どのように使い分けたらよいか教則本を読んだだけではピンときません。現在、ハ長調とイ短調で練習です。よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

こんにちは。



まず,体系的な教育はまったく受けていない素人ですので,誤解や不足があるかもしれないことははじめにお断りしておきます。

【第三音,導音の重複について】
避けたほうがよいとされる理由は,聴感上の自然さを保つためだと理解しています。
和音の響きは,大雑把には,根音と第五音が骨格をつくり第三音が表情・性格を与える,という構造になっています。
第三音の重複は,響きの土台がはっきりせず,不安定さをもたらします。
導音(属和音の第三音)は,主和音の根音へ移ろうとする性格が非常に強く,第三音としてはとても目立つため,重複は特に嫌われます。

【転回形】
・低音部の自然で美しい動きを作るため
が,転回形が使われる一番の理由だと理解しています。低音部は,単に和音の響きの土台なのではなく,対旋律的な役割も担っており,声部の動きとしての美しさがあるかどうかは,音楽の魅力に大きく影響します。
他には,
・連続五度,八度といった禁則を犯さないようにする
・和声進行の途中で響きの印象を変える
といった理由もあるでしょうか。

残念ながら,私は具体的な例が挙げられるほど詳しくはありませんが,古典的な和声では,転回形が用いられる和音進行にはある程度のパターンがあると思いますので,そういうのを蓄積していけば自然につかめてくると思います。
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この回答へのお礼

詳しい解説をして頂き、ありがとうございます。
>>低音部は,対旋律的な役割も担っており、
やはり和声法であっても旋律的な考え方は無視できませんね。

これからも転回形が用いられる和音進行のパターンを多くの曲を聞き、分析をして自分のものにしてゆきます。

お礼日時:2007/06/15 14:45

バロック音楽が専門ですか。

かなり私の世界とは距離がありますね。あまり参考にならずにすみません。
確かに通奏低音の楽譜はジャズやポピュラーほどではないですけれどコードによる即興演奏能力が必要ですね。それも時代背景から言って厳格に。ただ、まだ複雑な和音が出ていない時代ですね。だとすれば正しい和音の連結。練習次第でいけるんじゃないでしょうか。
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この回答へのお礼

いや参考になりました。
おっしゃるとおり確かにジャズやポピュラーよりは全然単純な和音が相手です(17世紀初期は三和音はたった13種類!)。
練習と経験の積み重ねですね。がんばります。

お礼日時:2007/06/15 14:54

補足です。

私は音楽療法の関係者です。音楽療法では即興演奏はよく使うのです。ただ、芸術的にすばらしいものかと言えば疑問があります。そういう意味で私の回答は捉えてください。
ですから、結局のところ質問者さまがジャズとかの即興演奏ではなく西洋和声での即興演奏のプロフェッショナルになりたいのであれば和声法のとおりに動けるよう練習するのは一つの策ですね。ところで作曲はしたことありますか? 和声法だけ、というか理論だけでは面白い作曲はできないというのが私の経験です。きれいに響くための和音の積み重ね方のルール(重複や省略のルール)は参考にはなりますが、自分の感覚でこの響きがいいというのが出てきます。それがなんの和音でもなかったりするわけです。
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この回答へのお礼

私はバロック音楽を専門に勉強&演奏している者です。作曲は初級レベルで16小節のメヌエット等の舞曲を書く練習をしています。
即興に関してはこの時代の通奏低音という伴奏では欠かせないから真剣になっています。リアルタイムでの正しい和音連結と旋律付けを要求されるので作曲行為に等しいと感じています。もちろん勉強不足でメチャメチャです。

>>理論だけでは面白い作曲はできない
共感できます。理論はあくまで理論であって結局、私の場合作曲に直接結び付きません。多くの曲を聴いて気に入ったメロディーを書きとめる事を繰り返ししているうちに突然フレーズが思い浮かぶ、こんな感じです。理論とは縁遠いです。
こんな感じで作曲しているのでこれでよいものかと基本的な和声法が気になり質問させていただいた次第です。

お礼日時:2007/06/14 22:23

即興演奏の時に和声法どおりに移動できるとしたらかなりすごいですね。

私は即興演奏では適当です。和声進行にしたがって動きますがその時に適当に和音を構成する音を引きます。それが結果的に前の和音と比較的近い位置で次の和音を弾くことになってしまいます。

和声法でもっとも正しいのはたぶんそれが一番移動の少ないものになった状態だと思います。

I→Vならば、ドミソがソシレになるわけですが、その時に和声的に正しいのはIが基本形ならばVは第一展開形ではないでしょうか。一番指が動かなくて済みます。でも即興ですから思わず第二展開形を弾いてもいいと思います。
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この回答へのお礼

連結法の基本は1番移動の少ない連結を行うことなのですね。
経験者の方であっても即興演奏の時に和声的に正しい和音連結を行うのは難しい事なのですね。

お礼日時:2007/06/14 21:25

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