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数年前、銀行に対し、数十兆単位で公的資金が投入されたと記憶していますが、あれはあくまで「貸付」ですよね。銀行が大きな利益を出している今日、借金の返済は完了したのでしょうか?また、利息というのはあったのでしょうか?

A 回答 (1件)

 公的資金の投入方法はいくつかのパターンがありましたが、貸付はなかったと思います。



1.破綻した銀行を丸ごと政府の管理下に置く方法。
 不良債権の処理を公的資金で行い、可能ならば再建させ経営できる状態になったその銀行を売りに出したり再健して、少しでも資金の回収を行います。
 新生銀行・あおぞら銀行など
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E7%94%9F% …

 朝銀信用組合など 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E9%8A%80% …

 その他、多くの金融機関。 

 これらは、投入された公的資金の多くが回収されず、その都度赤字処理されています。

2.不良債権買取
 銀行の持っている不良債権を、リスクに応じた低価格で買取り、不良債権の処理を早めるものです。これは、不良債権の買取査定模されており、その後景気も回復したところから、投入資金の金利に見合うだけの利益があり、当初の予定の成果があったものと思われます。(国会で赤字になったとか、マスコミで査定がザルであるとかいう報道はなされていないので、そのように判断しています。) 

3.大手都市銀行に対する自己資本拡充のための公的資金投入。
 全部で10兆円くらいだったか?
 大手銀行は優先株を発行し、それを公的資金で購入することで、資本の増額を図りました。(株式ですから、銀行がつぶれれば戻ってきません。貸付では自己資本にならないので、自己資本比率が上がらず、信用不安が解消できません。)
 優先株は、経営に対する株主の権利が行使できない代わりに、配当を優先的に受け取ることが出来るものです。

 東京三菱銀行(当時)は、早々とこの優先株を買戻ししましたが、他の銀行は、かなり買戻ししたものの全額買戻しには至っていません。
 また、東京三菱銀行は経営不振で優先株の買い戻しがほとんど進んでいなかったUFJ銀行と経営統合し三菱UFJ銀行となったため、三菱UFJ銀行としては、優先株の買い戻しは終わっていません。

 また銀行側の買い戻しは、「株」の買戻しで、公的資金が投入された時の株価のものを現在の株価で買い戻す形になりますから、現在では投入された価格の二倍程度で買戻す状況です。

 株価が上昇すれば、更に多額の資金が必要となるので、銀行側は株式の買い戻しを急いでいます。どうせ買い戻すなら、配当を払う期間が短いほうが有利ですしね。
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この回答へのお礼

大変詳しいご回答ありがとうございました!

お礼日時:2007/07/26 17:41

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