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 お恥ずかしいのですが、お教えください。

 よく、企業の経営状態が悪化し始めると、メインバンクから借金をし、その肩代わりのように銀行の社員がその企業の役員に就いたりしますよね。過去私が勤めた企業でもそのようなことがありましたが、その際は上司から「あの銀行から来た○○さんは出向だから」と説明を受けたような気がします。

 その目的は、その企業の経営を改善すべく、金を貸した銀行が人を入れ経営を指導?して建て直し、狙いはもちろん利子をつけて借金を返済させるため・・・と、自分なりに理解していました。

 主人の勤める会社も同様に数年前から銀行員が来て役員をやっているそうですが、主人はあまりその方の経営ぶりを良く言いません。創業以来のその企業の文化や精神を理解しないまま新しい方針をどんどん発令するので、むしろ現場が混乱するらしいのです。

 私が勤めていた企業のことを思い出すと、確かにグループ全体での大規模なリストラなど新聞にでかでかと載るようなこともしましたが、企業ですから役員会や株主など、経営権を持つ人は銀行から送り込まれた人だけではないはずです。
 
 なぜ銀行は企業に人を送り込むのでしょうか?
 それによって何が変わり、最終的な銀行の目的は何なのでしょうか?

 

A 回答 (5件)

>言うことを聞かなければ、融資を引き上げます。

これだけで発言力はOKです。
ややテレビの見すぎのような気もしますが(笑)
貸し渋り・貸し剥がし問題で叩かれてから、この手の実態については当局から厳しくモニタリングされているし、顧客側にも世間に訴える手段がいろいろ用意されていますので、そのような「絵に描いた」ようなことは少ないと思います。
(もっとも貸し渋り、貸し剥がしをしたのはほとんどメガバンクで、大多数の地域金融機関はとばっちりを受けたわけですが)

それに銀行からわざわざ現役行員を出向させるくらいの企業ですから、そんな単純な「脅し」が通用するとは思えません。

>う~ん、そのようなガバナンスは機能していないという話は、確かに日本的経営が外資ファンド会社の買収に抗しきれていないような報道を見て、分かるような気がします。
それと私が申し上げたガバナンスは、そんな大層なものでなくもっと基本的な部分もあやふやだということです。
未上場の中小企業だけでなく、たとえ株式上場している会社でもドンブリ経営しているところは多いです。ライブドアのホリエモンなどまさしくそうでしたし、新興市場に上場しているカタカナ会社などは、個人事業主の延長のような会社も多いと聞いています。

ただ起業の創成期は、強烈な個性と強いリーダーシップを持ったワンマン社長の下で飛躍的に成長していくことも多く、それが日本の産業活性化につながっていることを考えれば、ワンマン経営が必ずしも悪いとは思いません。
日本の会社は、最後は社長の力量次第ということでしょうかね。

最初のご質問からはずいぶん脱線してしまい失礼しました。
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この回答へのお礼

 たびたびご丁寧な回答をいただき、大変ありがとうございます!なにぶんお恥ずかしいのですが、NHKのこどもニュースを見ながら知識を増やしているような人間なので、どんなお話もとても勉強になります。
 脱線と書かれていらっしゃいますが、恐らく会社の経営とか意思決定の現場にいらした方なのでしょうね。実際の見聞を元に回答いただけていると感じます。

>それに銀行からわざわざ現役行員を出向させるくらいの企業ですから、そんな単純な「脅し」が通用するとは思えません。

 そうなのです。前の回答者の方のお答えはとても端的で理屈が通っていますから、それが恐らく銀行員出向の原理原則(?)なのだと思います。
 しかし先ほど書いたこどもニュースの話のように、どんな話でもなぜそうなのかという本質を聞かせていただけば、シンプルですから理解でき納得もするのですが、実際にはもっとごちゃごちゃしてますよね。(私の会社の例で言えば、そんなに銀行員が絶対的なら、社長を凌ぐくらい経営の前面に出て、私たち社員から見ても誰が旗を振っているのか分かるだろうと思うのですが、実際は全然そうではありませんでした。)「存在するものは合理的である」という言葉があるそうですが、曖昧なポジションならそれは理由があるのだろうと。

 また、ガバナンスのあやふやさとはもっと基本的なところで既にそうだというくだりは、正しく我が社のことのようでもありました。「ドンブリ勘定」「まるで個人事業主」・・・確かに・・・。
 もしかして、銀行から人が来たのは、その辺りの経営のルーズさを是正してもっと数字が見える経営にして建て直しを図りたかったのかも?!

お礼日時:2008/05/22 11:54

疑問に思うのは、取締役会や株主総会があり多数決を取っているのに、銀行から人がひとり来るだけでそんなにも会社の方向性が変わってしまうのかということです。


 銀行員の方は、何か法的に保障された権限でもあるのかどうか、ご存知でしょうか?
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言うことを聞かなければ、融資を引き上げます。
これだけで発言力はOKです。

会社は赤字でもつぶれない、黒字でもつぶれる。
運転資金(=銀行融資)が無くなればつぶれますので。運転資金があればつぶれません。
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この回答へのお礼

 回答ありがとうございます。
 そのとおりですね。確かに強制力があります。

お礼日時:2008/05/21 09:10

●改革とは現状を壊すこと、常に抵抗勢力が存在する


 >創業以来のその企業の文化や精神を理解しないまま新しい方針をどんどん発令するので、むしろ現場が混乱するらしいのです。
 改革とは常に現場を混乱させ、新しいやり方を徹底させようとすることでしょう。そして常に抵抗する人が出るはずです。「もう今までの企業文化・企業精神では発展しない」と銀行が考えたから、人を送り込んだのではないでしょうか?その企業の文化や精神で成長する、と考えたら人を送り込む必要はないでしょう。
 >主人はあまりその方の経営ぶりを良く言いません。
 銀行はそれほど、「この会社は、今のままでの経営方針ではダメだ」と判断したのでしょう。もっともその判断が正しいかどうかは立場によって違うはずです。そして、改革の結果がどうなるかによっても違うでしょう。
 銀行の目的は、企業の業績を上げ、融資を行い、利息をスムーズに回収し、銀行の利益を増加させることです。その目的のために「今までの企業文化・企業精神を大切にした方が社員の支持を多く受け、業績を上げることができる」と考えるか、「今のままではダメだ。根本から会社を作り直さなければならない」と考えるか。ですね。
 小泉前首相は「自民党をぶっ壊す」と言って、「小泉改革」を押し進めました。それに抵抗して自民党を去った政治家もいます。
 混乱が大きくても小さくても、その結果業績が上がれば「改革は成功」。業績が上がらなければ「改革は失敗」ということだと思います。
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この回答へのお礼

 回答ありがとうございます。
 私の質問の書き方が悪かったのか、少々質問の主旨をご理解いただけていないように思います。
 
 経営状態が悪化している会社に出向しているわけですから、当然それまでとは違う方向性が出されます。
 疑問に思うのは、取締役会や株主総会があり多数決を取っているのに、銀行から人がひとり来るだけでそんなにも会社の方向性が変わってしまうのかということです。
 銀行員の方は、何か法的に保障された権限でもあるのかどうか、ご存知でしょうか?

お礼日時:2008/05/20 23:06

銀行からの「出向者」にもいろいろな意味があります。

必ずしもネガティブな出向ばかりではありません。

よくあるパターンとしては
1.業況不芳先の経営再建のため出向する
2.地元中小・中堅企業の経営強化のため出向する
3.銀行の関連会社へ出向する     などなどです。

1のケースでは、もともと銀行員は財務や総務的な仕事は得意ですが、実際に経営に携わったことはないので、余程の力量を持った特殊な人以外はあまり役に立ちません。
ですからどちらかといえば、不振企業側が銀行に見放されないよう人質をとっているというのが実態ではないでしょうか。

2のケースは一番多いパターンですが、中小企業では残念ながら人材の確保が容易ではなく、大勢の社員を統括したり、社内の管理に長けた人材が不足しており、即戦力として社長の右腕に期待されることが多いです。
銀行側も一定の年齢が来た行員を社外へ出向させられるメリットがあるので、昔から持ちつ持たれつの関係で来たといえます。
しかし実際に出向しても、その人の能力によっても違うし、会社のカラーに向き不向きがあり、歓迎されない出向者も少なからずいるようですね。

3のケースは銀行グループ内の問題です。

それと会社の意思決定への関与ですが、形式的にいえば取締役会や株主総会での決定が最優先されるはずですが、多くの中小企業ではこのようなガバナンスは機能していないので、特定の「声が大きい人」に引っ張られてしまう傾向が強いです。
ただこの場合でも、「社長の暗黙の了解」があって初めていえることですが。
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この回答へのお礼

 回答ありがとうございます。

 1の場合の通り、確かに私の会社に来ていた銀行員の方は、経営畑の方ではなかったように思います。人質だったのかな?社長はその方をとても優遇していましたから、そうだったのかも知れないですね。

 2のようなケースは、昔学生のころ聞いたことがあるような気がします。私のいた会社は決して大企業だとは思いませんが、その銀行員の方がそこまで社長の右腕として実務を統率していたという記憶もないのです。また夫の会社も一応一部上場企業なので、人材育成はそれなりにやっているのではないかとも思いますし。

 3のケースは、これは全く私の経験したケースとは関係ないと言っていいと思います。

>多くの中小企業ではこのようなガバナンスは機能していないので、特定の「声が大きい人」に引っ張られてしまう傾向が強いです。
ただこの場合でも、「社長の暗黙の了解」があって初めていえることですが。

 う~ん、そのようなガバナンスは機能していないという話は、確かに日本的経営が外資ファンド会社の買収に抗しきれていないような報道を見て、分かるような気がします。
 先にも書いたように、私の会社の社長はその銀行員の方を厚遇していましたから、銀行とのパイプであり、その社長の引きがあって会社の方針がその銀行員の方に引っ張られていったのでしょうか?
 そう考えると、1~3では1が当てはまるような気もします。

 銀行側は、企業側がメインバンクとのパイプとして厚遇してくれることを見越して社員を出向させ、力関係で銀行側の提案する経営方針を選択させ、結果利益を狙う。企業側は人質を取るつもりで出向者を受け入れ、これを厚遇してその方針に沿っていく。
 こういう利害関係でしょうか。

お礼日時:2008/05/20 23:27

普通に投資家として投資対象を持ち直したいというのが目的です。



銀行員が送り込まれるときには、元々現場が「うまくいってない」ときが多いでしょうから、混乱した時にあれこれ口を出してさらに混乱しているという現場は多いかと思います。
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この回答へのお礼

 ありがとうございます。

 主人の会社のことは詳しく分かりませんが、私が勤めていた会社は、某企業の子会社でした。
 うちには銀行から1名来られましたが、子会社にも出向されるということは、恐らく親会社や他のグループ会社にもそれぞれ出向者がいたのでしょうね。

 しかし、子会社ながら経営については自社の取締役会がありますので、その中で1名の銀行員という人員構成ですから、それほど銀行側が画策する(というと言葉が悪いですが)経営決定へ持っていけるのでしょうか?
 銀行から出向で来られる方というのは、たとえばMBAなど持っていて卓越した指導力のあることが普通だとか、銀行に借金がある場合は法的な強制力を銀行が持てるとか、何か具体的な影響力があるのでしょうか?

お礼日時:2008/05/20 12:49

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