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通貨安のときは輸入品が高くなってインフレになりやすいとあったんですが、現在の日本がデフレなのはどうしてですか?
アジアのほかの国からもっと安いものが入ってくるからでしょうか?

A 回答 (2件)

 ●インフレは何時いかなる場合も貨幣的現象である●


 インフレとは物価が上昇する経済現象を言います。けれども、どの程度の率からインフレなのか?とか、どの程度の期間続くとインフレなのか?といった厳密な定義はありません。そこで「今はインフレだ」「いや、まだインフレとは言えない」といった論争も起こります。
 物価が上昇する原因としては幾つか考えられます。(1)原油などの価格上昇により関連製品が値上がりする。(2)生産性の上昇以上に、たとえば春闘などで賃金が上昇し、企業は人件費コストを吸収するために製品価格を値上げする。 (3)自然災害、社会不安などで生産活動が低迷し、製品の供給が低下し、品不足で価格が上昇する。(4)16世紀ボリビアのポトシ銀山で銀が大量に産出され、通貨としての銀が大量に出回ったため、起きたインフレ。 (5)元禄時代、荻原重秀の行った貨幣改鋳により、通貨流通量が増加しインフレになった例。
 原因は幾つかありますが、ポイントは「貨幣が必要以上に流通すること」です。つまり市場で必要とする貨幣、この需要と供給の関係で、貨幣が供給過剰になれば、貨幣価値が下がり、インフレになります。こうしたことを短く表現すると「インフレは何時いかなる場合も貨幣的現象である」(ミルトン・フリードマン)となります。
 これは以前に「インフレ」について書いたものです。 http://okwave.jp/qa3182977.html 
 さて、上記「インフレ」の定義を理解すると、「円安だとインフレになる?」かどうかが分かるでしょう。輸入品が高くなって、日本国内での商品取引量が増え、それに伴って、通貨流通量が増えれば、インフレになります。けれども、輸入品が高くなれば、日本国内での外国製品の流通量は増えないでしょう。そうであるならば、一部の物価は高くなるけれども、貨幣量は増えないからインフレにはならない、と考えるべきでしょう。
 日本「円」の為替変動は直接、インフレ、デフレには関係ないと考えるべきです。日本がデフレだったのは、不況で経済が成長しなかったからです。けれども、円安のお陰で、輸出産業(自動車、家電製品など)が輸出を伸ばし、景気が回復しつつあります。これからも為替変動はあっても、日本経済は徐々にデフレを脱していくことでしょう。
 この様な説明でいかがでしょうか?
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この回答へのお礼

ありがとうございました!

お礼日時:2007/08/21 18:09

その国の経済が、どの程度輸出入に依存しているかを、まず考慮するべきでは。


例えば、アメリカのGDPに占める国際貿易量は10%だそうで、
通貨が10%違おうが、全体に対する変動比率は1%です。
あまり関係ないでしょう。(この議論は国際経済論が専門の
クルーグマンの書いた記事で、かつて読んだものです。)
日本については分かりませんが、円をドルに対して、200円程度にしたら、丁度いいインフレになり、
経済が活性化するだろうという議論はあります。
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この回答へのお礼

ありがとうございました!

お礼日時:2007/08/21 18:09

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