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ヒトが全速力で走ると、嫌気呼吸になるのはなぜですか?

A 回答 (3件)

筋肉には大きく分けまして二種類の筋肉があります。

遅筋(赤筋)と言いまして,赤血球中にあって酸素を運搬します血色素のヘモグロビンと同じようなミオグロビンという色素を多く持つものです。この筋肉はミオグロビンが赤いため赤身の筋肉です。遅筋はこのミオグロビンに一次的に酸素を貯蔵し,筋肉中のミトコンドリアで酸素呼吸をしたエネルギーで収縮を繰り返します。遅筋は酸素呼吸をしながら機能しますから疲れにくく長時間機能し続けますが,残念ながら収縮スピードや力は余り発揮できません。マラソン等に使用される筋肉です。また,マグロのような赤身魚の筋肉です。マグロは鰓を動かすことが出来ず,泳ぐことをやめると窒息死してしまいます。

速筋(白筋)と呼ばれる筋肉があります。正確にはこれも二タイプに分けられますが,完全な白筋は筋肉中にミオグロビンやミトコンドリアを持ちません。ですから筋肉は白いのですが,酸素呼吸が出来ない筋肉です。この筋肉は筋肉中にクレアチンリン酸の形でエネルギーを蓄えていまして,このエネルギーで収縮します。クレアチンリン酸を消費しますと,解糖と呼ばれます嫌気呼吸を行います。その結果乳酸等が蓄積し収縮できなくなります。この筋肉は瞬発力も強く大きな力を出しますが短時間しか収縮できません。短距離走者や白身魚の筋肉です。

以上の説明でお解りいただけたと思いますが,全力疾走とは速筋を使用した運動です。ですから陸上競技の100m等の短距離走は,口をパクパクする人もいますが,全く呼吸をせずに走り抜けます。
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全力を用いるには腹筋がどうしても


かかってしまいます。
腹筋に力を注ごうとすれば凝縮するわけです。
この凝縮という運動を保ち、一定のピークで停止
させるにはどうしても呼吸を停止しなければいけ
ないのです。

逆に、放出時の拡大では開放感があり、
ほんわぁ~っとしますね(笑)
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酸素の供給が追いつかないからではないでしょうか。

酸素を使うATP産生は嫌気的なATP産生より量的な効率は良いですが、産生の速度は遅いので、後で酸素が十分ある時にATP産生が改めて再開されます。これが酸素負債という現象ではないでしょうか。これはジョギングなどでも息が苦しくなる前からわざと激しく息をしておくと楽に走れることから確認できます。つまり予め酸素を沢山取り入れておくと酸素負債を少なくできるということではないかと思います。
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