プロが教えるわが家の防犯対策術!

お世話になります!

さて、ピアノの音というのは、完全にキレイな音ではないのでしょうか?

なぜこんな事を聞くのかというと、
4~5年前にJ-WAVEで聞いた、ピアノの音に関する
うろ覚えのエピソードがどんな事だったのか、
気になっているからです。

いわゆる「ちょっとイイ話」みたいな感じで語るコーナーを
聞いていたのですが、確か、
「ピアノの音というのは、完璧に美しい音(?)とは
ホンの少しだけ音程だかタイミングだかがズレて
聞こえる様になっていて、
逆にその事によって聞く人が哀愁とか感動を感じる様になっている」
…みたいなエピソードだったと思うんです。

特別にピアノが好きなワケではないんですが、
人は、不完全な物を愛おしく感じる…なんてのはチョイとイイ話だと
思ったから、まだ頭の片隅に残ってるのです。
でもネット検索しても、そんな事はどこにも書いていませんでした。

私の聞き間違いだったのでしょうか?
情報、お待ちしております!

A 回答 (11件中1~10件)

my-tempoさんの回答に、私の提示の要素があると思います。


楽器の音は基本の振動音(基音)の上にさまざまな倍音が加わっています。倍音は、たとえばドの音を出すと1オクターブ上のドや、さらにその上のソの音やもっと上のミの音とかが混じっています。物理表現でいうと基本周波数の2倍、3倍・・・と加わっています。この混ざり具合が音色に大きくかかわります。ピアノの場合、アタック音のあとは基音がほとんどになり、サイン波に近くなります。
ピアノの倍音は、高い倍音になるほど理論上の整数倍から高めにずれるそうです。鉄や木やフェルトを使って作った結果、理論からずれる要素が加わるのでしょう。この「ずれ」があることがピアノらしく感じるのだとも言われています。
「低いほうはより低く、高いほうはより高くずらすほうがきれい」といのも、このことに関係するのかもしれません。
1/fゆらぎが一時話題になったように、なんらかの形でずれるよう人は求めるのだと思います。調律師も、気持ちのいい音になるよう我知らず「きっちりずらしている」のかも知れないですね。
大変面白いテーマでした。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

再度のご返答、ありがとうございます。

~「鉄や木やフェルトを使って作った結果~
 というのがピアノならではの音に一役買っているのですね。
みなさんの説明を理解する為にそれなりに調べながら
読ませてもらっているのですが、
倍音なんていう概念がある事すら知らなかったので
見聞が広がっていく感じです。

個人的に「きっちりずらしている」という概念が大好きです。
ハッキリとした答ある事ではないのかもしれませんが、
皆さんの情報に関心しきりです。
最初に考えていた様な単純な事ではなくなってきた
むきもありますが、面白がって頂けた様で、
意義があったんだなと思っています。

お礼日時:2007/09/23 23:50

No.10 です。



調律の仕方(低域や高域での音程の合わせ方)についての解答がありますが、質問者の方が書かれていることとは別の問題だと思います。

例えば、ピアノの中央あたりの狭い音域の音に注目しても、調律の仕方(ここではユニゾンの合わせ方)によって音が変わるので、きれいに澄んでいるけれど何かひとつ足りない感じがする。あるいは、聴く人の心に響くものがある、というようなことになるのではないかと想像します。

ユニゾンを完全に合わせることはかなりの技量が要求されることでしょうが、トップの調律師の人は、その先を行っているのではないでしょうか。つまり、使われているピアノの状態、演奏者の好みやプログラムの内容、ホールの響などの状況によってユニゾンの合い具合を調整する(計器で測定するとユニゾンは完全には合っていない)ということだと思います。
 
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご返答ありがとうございます。

「ユニゾン」、「雑音」はピアノ全体の質について、ですね。
うろ覚えとはいえ消去法で考えると、
J-WAVEの数分のコーナーでは「ピアノの低域や広域の場合は」
の様な細かい区分けではなく、「ピアノという楽器の音は」なんて
話だったかも知れません(そうでなければ私が覚えていない…?)。
でも、それぞれが一つの答なんでしょうね。
もうラジオがどうこう言うのは
たいして意味が無い気もします。
…どなたにポイントを差し上げるか、それだけ困り物ですね…。

調律師(ピアノも、ですが)についてこんなに考えたのは
人生初ですが、技術・知識だけではなく気配りが大事なんですね。
目立つ職業ではないのでしょうが、うーん、素晴らしい!!

お礼日時:2007/09/24 00:14

ずっと以前、ある調律師の方がしてくださった簡単な実験を体験したことがあります。

その調律師は、いわゆるコンサート・チューナーでしかも一般の調律師の方々を指導される立場にあるひとでした。

その実験とは、ユニゾンを、微妙に(ほんの少しだけ)ずらすと音がどう変わっていくかというものでした。音が(音の輝き度合いなどが)変わってくるということ以外に、音の「飛距離」が変わってきた感じがして、聴いていてびっくりしました。

「音の飛距離」ですが、例えば、ある一つの音をポーンを鳴らす。その音は 3メートル先のところに落ちるように聞こえるのだが、ほんのちょっとだけユニゾンを狂わすと、その音の飛距離が 6メートル先のところまで伸びる。そんな感じで、とにかくピアノという楽器は調律師がちょっとさわるだけで音が大きく変わるということを実感したのでした。

ということで、No.4 tomei- さんが書かれた回答に 1票を投じたいと思います。

なお、ピアノからは、弾くときに色々な「雑音」が発生するのですが、その雑音もピアノの音を魅力的にしているとなにかで読んだことがあります。雑音ですが、例えば、鍵が鍵盤の下部にある板(正しい用語は知りません)に当たるときに出る音などです。
 
    • good
    • 0

多分ですが、「完全にキレイな音」を「機械的で正確な波形」と解釈したばあい、


なんとなく言いたい事は分かる気がします。
「生楽器の音」と「電子音・機械音」の違いというとこでしょうか。

ピアノの「ぽーーーーーーーーーン」という音の、「ぽ」の音(アタック)を除いた「ーーーーーーーーーン」の伸ばしてる音(サスティン)は
サイン波に近い波形(NHKの時報の「ポ、ポ、ポ、ピーン」の音がサイン波の音です)
なのですが、
この「ーーーーーーーーーン」を機械(シンセ)で正確な波形でシュミレートした場合、
楽器としてはなんだか面白くない「ただの機械音」になってしまう場合があります。(わざとそいった音で作る音楽もありますね)
実際のピアノの生音の「ーーーーーーーーーン」の波形は、周波数もご~く僅かに変動しており、
(チューニングが狂うという意味ではありません。0.0001Hzか0.00001Hzくらいのミニマムな変動があるはずです。よくは調べていませんが…)
サイン波に近い波形の中に、微妙なごく小さい倍音が、不規則なタイミングで混じっていて、波形にちょっとした乱れがあるものです。
その不規則なタイミングで混じる波形のちょっとした乱れが、その楽器の音色の個性や、演奏の表現といったものに影響してくると思います。

ご参考まで。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご返答、ありがとうございます。

元々、この質問をしようとした発端からして
うろ覚えのラジオコーナーだったので、
「ピアノの話」に限定するか、調律の方法で分けるか、
全ての楽器に通じる話なのか…で色々と考えていかないと
いけないと思います。
こんなに皆さんに多様な情報を頂く事になるとは思っていません
でしたから。

なので、全ての楽器に通じる話としては
端的に説明してくださっているので、素人としては助かります。

そもそも当時は2~3分くらいのコーナーを流し聞き(?)
しただけで素人に理解出来た内容だったはずなので、
「詳しい方がうまく噛み砕いて教えてくれたら嬉しいな」なんて
あまーい考えでしたから…正直、理解に手間取っていたんです。

お礼日時:2007/09/23 23:25

#4のtomeiです。


調律師さん本人の意見がでてるので、そっちが正当だと思います[笑
無責任な発言で申し訳有りませんでした。

ただ、私の言った事は知り合いの調律師による事なので…
本当の所はどうだか定かではないんですがね[笑

紛らわしい発言にお詫び申し上げます。
    • good
    • 0

No.1で平均律と純正律を出したものです。

補足させてください。

私が補足したいことは、美しい音とか気持ちの良い音とか、そういった主観的なものでは全く無く、あくまで「物理的な概念」だということです。

音響学の基礎を勉強されることをお薦めいたします。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E9%9F%BF% …
英語では Acoustics です。
http://en.wikipedia.org/wiki/Acoustics

私はピアニストで調律もしますので、元調律師のNo.5様に賛成いたします。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

再度の返答、ありがとうございます。

ただ、残念ですが、私はそもそも
こういう事にそれほど興味があるわけではなくて、
でも、質問の様な「素人でも興味を引かれるエピソード」から
入っていって、見聞が広がれば良いな…みたいなスタンス
なんですね。

ですから、音響学を一から追求するほどの気持ちがなく、
「どの情報が質問の趣旨に合っている物か」が
判らないので、混乱してしまいます。

「音響生理か音響心理のどちらかを調べたら良いのかな」程度
なもので。
せっかくヒントを頂いたのに活かせなくて申し訳ありません。

お礼日時:2007/09/23 23:04

元調律師です。


tomeiさんの趣旨はわかりますが、3本の弦は完全にピッチを合わせようと調律師は努力しています。同音(ユニゾン)を一致させるほうが美しいと私は思います。ずれによってはっせいする「うなり」は、一般的に調律師にとっては「気持ち悪く」感じます。私の知る調律師は皆そう言ってました。感じ方に個人差はあるでしょうが。
もう一つ別の視点を提示します。
ピアノは音域の広い楽器です。低音域では理論値より低めに、高音域では理論値より高めに音程(ピッチ)をずらすほうが、音程感が良く感じられます。高音域や低音域になるほど、耳の感覚がにぶくなるんですね。合ってないほうが美しいというわけです。ユーザーの好みによって、かなりずらすケースも経験しました。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご返答、ありがとうございます。

なるほど、やはり、「調律」というだけあって、
ピッタリ合わせるのが理想なんですね。
能力があるからこその調律師なのに、
一般の人には逆にツマラナく受け取られてしまうのでしょうか?

化学調味料やタバコなんかの影響で、ちょっとした味覚障害になってる現代人の舌には、修行を積んだ料理人の繊細な味付けより、チェーン店の濃い目の味の方がウケる…なんて事に通じる、と言ったら言い過ぎでしょうか。


どちらかと言えば、趣旨としては「どういう音が脳にどう作用するか」
「不完全な物を人間はどう感じるか」なんていう話だと思うのですが、
まぁ、ラジオで語っていた人の主観も入ってるのかも知れませんし、
そもそも私の記憶も当てになるかどうか…。

ただ、突然ココで日光東照宮の話になりますが、
そこの陽明門という門を支える12本の柱があり、
これが1本だけ模様が上下逆に彫られているのですね。
理由はというと、どうも昔の人は「あまりに完璧な物には魔物が付く」との考えからワザとそう造ったとの事です。
 
…まぁ、なんというかそういう部分が、芸術や人間の感性の幅
なのかな、なんて考えたりしたので。

お礼日時:2007/09/21 22:54

平均律、純正律については、


#1さんと#2さんが答えてくれているので、
違う所の話をしますね。

ピアノって、同じ音を複数本の弦で鳴らしているのをご存知ですか?
まぁ一番低い方は一本なのですが、
二本や三本で一つの音を響かせているのです。
実際にピアノを見ると分かり易いんですが、
例えば真ん中のドとかは3本で鳴らしてるんですよね。

この3本の一つ一つの音程も合っていないのです。
そのピアノの調律をする調律師の好みでそのズレ具合は決まるんですが、
もしその3本の音程を完璧に(不可能ですが)あわせてしまうと、
きっとつまらない音になってしまうと思います。
微妙にずれてるから、そこに響きが生まれるんでしょうね。

そのズレを極端に前面に出した音色がホンキートンクと呼ばれる音色なのですが、
それを聞いてみると分かり易いかもしれませんね。
ピアノは、あの音よりもっと細かいズレを組み立てているのです。

ご参考まで。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご返答、ありがとうございます。

~同じ音を複数本の弦で鳴らしているのをご存知ですか?~
 いえ、全く…そうだったんですか!
~その3本の音程を完璧に合わすのは不可能ですが~
 なるほど、よくiPodで音楽を聴いているんですが、
どうも、MP3の圧縮率がどうで、聞こえにくい部分はエンジニアがカットしたり(?)、デジタルで聞く一般層に合わせた音楽を作る(?)なんていう、昨今のニュース等とはかけ離れた世界ですね!?

主観も客観も必要ですから、微妙な話みたいですねー。

お礼日時:2007/09/21 22:08

#2です。

人名の変換まちがいしました。
谷村新二さん(誤)→谷村新司さん
です。お詫びして訂正します。
    • good
    • 0

「音程がずれている」というのはアコースティック・ピアノが平均律の理論的に正しい音程に対してごくわずかですが高音になればなるほど高く、低音になればなるほど低く調律されていることを指していると思います。

その方が美しく自然に聴こえるとのことです。

やや高い音は華やかに聴こえやや低い音はこもって聴こえるため、オーケストラのチューニングをA=440Hzから1~2Hz高くして華やかさを演出する手法があります。
谷村新二さんが知り合った中国の方の中にはそういう微妙な音程を使い分けて声の明るさ&暗さをコントロールできるという超人的な音程センスを持っている方もいらっしゃるようです。
他に音程のズレの話だと半音の音程差は約6パーセント(2の12乗根)でさらにその1/100(2の12乗根の百乗根)をセントという単位で表現することもあります。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご返答、ありがとうございます。

まったくの素人が興味本位で質問しているに過ぎないので、
440Hzがどの程度だかは解りかねますが、
理論よりも、主観重視にして綺麗にしているのですかね。

平均律だから自然とそうなるのか、意図的にそうしているのか。
音楽家の方は、一般人が知らない所で難しい事を考えて、
素晴らしい音を奏でているんでしょうね。

お礼日時:2007/09/21 21:58

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!