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今私はシロイヌナズナについて調べています。カナマイシンとは植物(シロイヌナズナなど)にとってどんな作用が働くのでしょうか?中々カナマイシンについて理解できず困っています。

A 回答 (2件)

簡単に言いますと、生育が阻害される、または死にます。


原理:
カナマイシンは抗生物質の1種で、原核生物のリボソームの30s小サブユニットに作用し、タンパク合成を阻害します。

ここで、余談となりますが原核生物のリボソームは70s(30sと50sのサブユニットからなります)です。
植物が真核生物であることはご存知だと思います。植物は核、小胞体、ゴルジ体、葉緑体どのさまざまな細胞内小器官をもっており、それぞれの器官で、植物の生育に必要なタンパクを合成しています。植物の中にある細胞内小器官も当然、真核生物だろうとお思いですが、実際には違います。例を挙げるなら、葉緑体。葉緑体のリボソームは70sで、これは原核生物のリボソームと一致します。
したがって、カナマイシンにより葉緑体における植物の生育に必要なタンパク合成が阻害されてしまい、結果として生育が阻害されてしまいます。

なぜ、真核生物(植物)の中に原核生物(葉緑体)がいるんでしょう?
このようなことを考えさせてくれるサイエンスはおもしろいです。ぜひとも考えてみてください^^
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この回答へのお礼

とても分かり易くありがとうございます。カナマイシンについてもっともっと勉強したいと思います。ありがとうがざいました♪♪

お礼日時:2007/12/01 16:13

カナマイシンは、ある程度耐性のある植物も多く、組み換え体のセレクションに苦労することがあります。

一方、ヒグロマイン(ハイグロマイシン)は、耐性のある植物が少ない(私の扱った植物では0)ので、セレクションマーカーとして優れています。
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この回答へのお礼

カナマイシンについて勉強になりました。ありがとうございました♪♪

お礼日時:2007/12/01 16:15

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