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教えて下さい。

現代の帝王学で伊藤肇氏が言っておられますが、『幕賓』の語源・ゆわれがお解りの方おられましたら教えて下さい。

古代、中国には国の繁栄と平和のため、皇帝を影で支え、 導き、仕える多くの先生がいました。 それが、武術の師であり、算術の師であり、時には歴史上重要な役割を演じることすらあったといいます。 その先生(パーソナル・アドバイザー)を <幕賓(ばくひん)>と言うらしいですが。

A 回答 (3件)

 大漢和辞典によると、「入幕之賓」の略として、黄滔『喜候舎人蜀中新』「命詩」と『封氏聞見記』「遷善」の引用がなされています。

いずれも唐代の作品です。

 「入幕之賓」の方を引くと、「特別に親しい客、転じて機密の相談相手」とあり、『晋書』「キ超伝」と『世説新語』「雅量」の逸話が引用され、ほぼ同内容です

 『晋書』の方を書き下してみます。

  謝安と王坦之、かつて温を詣でて、事を論ず。温、超をして帳中に臥してこれを聴かしむ。
  風、動じて、帳、開く。安、笑ひて曰く、キ生は、『入幕之賓』と謂うべき。

 『世説新語』の方は要約します。

  桓温は、邪魔な朝臣を罷免するため、チ超と徹夜で名簿を作った。チ超は、その晩、桓温の家に泊まった。
  翌朝、桓温は、家に謝安と王坦之を呼び、その名簿を示した。しかし、王坦之は多すぎると言った。
  チ超は帳の中でやりとりを聞いていたが、桓温が名簿を修正しようとしたので、思わず制止の声を掛けた。
  これを聞いて、謝安は「超さんは、まさに『入幕之賓』ですね」と言った。

 これが、初出なのかは分かりませんが、桓温については参考URLをどうぞ。

参考URL:http://www09.u-page.so-net.ne.jp/bf7/guang/kanon …
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この回答へのお礼

ありがとう御座います。語源に最も近いと思われます。大変参考になりました。感謝です。

お礼日時:2002/10/03 18:24

意外なところで、我が師の書の読者に巡り会えて光栄です。


残念ながら生前、師匠からも何か故事由来といった話は聞いたことはありませんでしたね。
際だった出来事で誰かによって生み出されて流布したという故事成語ではないのかもしれないという気がします。
意味内容なりはichimats21さんやZz Zzさんの分析で良いと思いますし、字句に沿って使われてる言葉ですからね。
単なる幕僚(参謀)と違って、家来・部下ではなく先生であるから「幕」+「賓」そのままですよね。
春秋戦国時代には「食客」とか、こういったアドバイザーはあちこち居たようですし、相当古くから存在してたようですから、余りに古すぎて…。
明確な回答がだせなくて申し訳有りません。
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この回答へのお礼

ありがとう御座います。hatsushioさんの言われる通り、余りに古すぎて…。誰がなんては特定できない言葉かも知れませんね!参考になりました。

お礼日時:2002/10/03 08:14

幕(ばく)


(とばりを張りめぐらした)将軍の陣営。作戦を練る所。
「幕下・幕営・幕僚」

賓(ひん)
うやまうべき客。まろうど。
「賓客・国賓」


ですので、

権力者が、パトロンとして知識人や思想家・芸術家を招
いて、優遇し、政治や文化育成に利用したことから

ではないでしょうか。
 
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この回答へのお礼

ありがとう御座います。読んだ字句では恐らくそういうことだと思うのですが、中国の歴史的な誰が、どんな事から、何時頃から、それを使う様になったかを知りたいのです。

お礼日時:2002/10/02 20:53

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