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何故、自由を標榜するアメリカが、あれほどまでにロシアに対して敵対心を持っていたのでしょうか? 自由を愛するなら他人の思想に関しても寛容であっていいはずなのに、と思うのですが。マルクスの言っていた事も全くおかしな事だとは思えません。どなたか御指南下さい。長文でも構いません。

A 回答 (10件)

 アメリアVSロシアではなく、アメリカVSソビエト連邦です。

また、民主主義VS共産主義ではなく、資本主義VS共産主義です。

 生産設備の個人・民間所有を認めるのが資本主義社会、生産設備は社会全体や自治組織の所有にするのが共産主義社会です。

 ソ連が、発展途上国の共産主義化を目指す人々を支援し、軍事援助などを行ったので、アメリカが敵対したのです。

 アメリカの民間資本は、発展途上国の鉱山開発などに多額の資金を投下し、投資資金の何倍もの価値のある資源を売って、多額の利益を上げていました。
 これらの国で、社会主義革命が起こって、アメリカの開発した鉱山が
国有化され、アメリカ企業は利益が上げられなくなることを恐れ、アメリカ政府もこれらの国の、資本主義経済支持者(政治的には自由主義者)を支援したのです。

(ただ、社会主義国は共産主義をスローガンに掲げましたが、実際はかなり違っていました。ソ連では、国家が庶民を搾取してインフラ整備などを行いました。)
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

>アメリカVSソビエト連邦です。資本主義VS共産主義です。
 ごめんなさい。肝心な所ばかり間違っておりました。

なるほど、ということは、思想対思想ではなく、単純にみればシノギの問題だったわけですね。

どうして共産圏の国では、独裁主義になりやすいのでしょうか?。ついでに教えて頂けると助かります。お手数かけます。

お礼日時:2008/01/29 16:01

 No.3です。



 質問にお答えして。
 経済システムである資本主義は、個人がお金(資本)の自由な移動を行なわないと機能不全に陥りますので、政治的には「自由主義」と一体となります。

 それに対し、共産主義は資本を共有にすることによって、個人に対する富の分配を公正に行なうのが理念です。

 政治においては、時間をかけても正しい方策を見つけ出すと言う姿勢は合理的ですが、経済では今決断して実行しないと大損するということもよくあります。

 会社の経営は、そうした臨機応変の変化に対応するため、「民主主義」よりも「独裁主義」や「少数指導体制」で行なわれているのが普通です。

 社会全体が資本を所有すると言う経済体制=社会が一個の会社のような状態なので、経済の効率化を求めるならば、「民主主義」をはなれて「独裁主義」や「少数指導体制」を取らざるを得なくなります。 
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この回答へのお礼

sudacyuさん、お礼が遅くなりまして大変申し訳ありません。

なぜ共産主義が独裁に陥りやすいか、ということは理解できました。

分かりやすい御指南ありがとうございました。

お礼日時:2008/02/04 20:52

アメリカもソ連も「原理主義」の国だからです。


ヨーロッパにおける外交の基本は「バランス オブ パワー」です。それぞれの国の思想だとか体制がどうだとかは問いません。
それが、30年戦争を経験しヴェスファーレン条約(1648年)の結論です。例外は、フランス革命による、革命の輸出くらいなもの。

アメリカは「みんなが自由であるべきだ」という原理主義国家です。
巷間言われるネオコンもアメリカの自由を世界に広げるのがアメリカの責務だと考えています。ソ連が倒れたときに、フランシス フクヤマが書いたのが「歴史の終わり」つまり、自由主義でないソ連が無くなったので、自由主義発展としての歴史は終わったとしたわけです。もう、全部が自由主義になったのだからと。
一方、ソ連は「みんな共産主義であるべきだ」という原理主義国家です。ロシア革命に続いて、すぐに世界中に革命を!としたのが、トロツキーの世界革命論で、その対抗としてスターリン等が唱えたのが一国社会主義。これは、ソ連一国で社会主義が終わるというのではなく、まずは革命の基地としてのソ連一国で社会主義を成立させれば、他の国も続いて社会主義になっていくのが歴史の必然で、その必然を促進させる責務がソ連にはあるとしています。
第三インターナショナル(コミンテルン1919=1943)においては、各国の共産党は、コミンテルンの各国支部とされています。日本共産党は、コミンテルン日本支部です。
共産主義の輸出が当たり前の原理主義国家です。

そんな 原理主義国家同士が並立できるわけがない。

※ ソ連や中国との共存を進めた キッシンジャーは、欧州政治のパワーオブバランスの研究家であり主著は 回復された平和 1812ー1822 つまり フランス革命後の、思想のない平和を著述したモノ。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなりまして大変申し訳ありません。

>アメリカもソ連も「原理主義」の国だからです。
なるほど、共存なんかできるわけありませんね。

>みんな共産主義であるべきだ。
今頃、自分の無知さに気づいてしまったのですが、そもそも共産主義って何を主張しているのでしょう?

フランシス・フクヤマは、是非、読んでみたいです。ありがとうございました。

お礼日時:2008/02/04 20:33

アメリカが、共産主義を標榜したソ連を敵視した理由に絞りますが、


共産主義は経済思想なので、国家とは違う次元でも勢力を伸ばすことが可能だったからです。

例えば、日米間の戦争は国家対国家の戦争だったため、アメリカとしては日本政府を負かすことで戦争に勝利することができました。戦争中、日本に味方する他国家・他民族・他組織はあっても、日本国家を構成する日本人は生まれてくる以外増えることがありませんでした。

ところが、米ソ間で仮に戦争が起きたら、ソ連は共産主義信者の指導的地位もかねていましたから、ソ連に忠実は共産主義者を国の内外はおろか、敵国アメリカ内でだって増やすことが出来たわけです。つまり、ソ連と戦うことはソ連という国家だけでなく、他国・自国にいる共産主義者全員を相手に戦わなくてはならないことを意味しました。

現在、アメリカは国家として敵なしですが、イスラム原理主義のテロに対しては正直なところ勝てていません。(負けてもいませんけど。)ソ連との戦争は、国家間戦争だけでなく、やっかいなテロに対する戦争も同時並行で行う必要があった訳ですね。

しかも、その教えがアメリカのような自由貿易によって富んだ国・集団を批判するには好都合の理屈でしたので、アメリカを妬む人々にとっては非常に共感しやすい思想だったために余計やっかいでした。

そういう意味では、共産主義国家ソ連は、日本やドイツといった民族主義によって台頭した国家よりも対応しにくかったはずです。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなりまして大変申し訳ありません。

>ソ連は忠実な共産主義者を国の内外はおろか、敵国アメリカ内でだって増やすことが出来たわけです。
でも、同じようにアメリカ国内にいる仏教徒、またはイスラム教徒(または、菜食主義者)とは戦わずに、共産主義者だけを目の敵にしたのだろうと思ってしまった訳ですが、

>自由貿易によって富んだ国・集団を批判するには好都合の理屈でしたので…
という一文で納得しました。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/02/04 20:20

> 何故、自由を標榜するアメリカが、あれほどまでにロシアに対して敵対心を持っていたのでしょうか? 自由を愛するなら他人の思想に関しても寛容であっていいはずなのに、と思うのですが。



芥川龍之介が喝破したように、人間、あまり持っていないものを自慢したがるものです。
アメリカは自由の国と言いますが、例えば 9.11 の直後のアメリカを見ると、自由はタテマエで、本当は全体主義的な要素が極めて強いことが分かります。

ソ連に対しての敵愾心は、両雄並び立たずのことわざ通り、二つの覇権国家が全地球的な覇権争いを行っていた、ということにその根があります。たとえ、ソ連ではなくイギリスが覇権国家の位置にあったとしても、両者はやはり敵愾心を持ったことでしょう。
このことは、第一次大戦前夜の英独間やそれ以前の英仏間などでも同じ事が起こっていることからも確認できると思います。


> どうして共産圏の国では、独裁主義になりやすいのでしょうか?

共産主義社会(社会主義)の中でもっとも問題なのは、計画経済をおこなって財の生産・分配に市場システムを利用しないことです。市場システムを利用すると、市場が勝手に最適な形に(限界はありますが)してくれるのですが、共産主義社会ではこの部分を政府(官僚)が担うことになります。
ということで、必然的に官僚の力が非常に強くなり、その中でも権力の集中するポスト(書記長など)が独裁的な力をふるうことになります。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなりまして大変申し訳ありません。

>芥川龍之介が喝破したように…
まったく歴史の話ではないですが(笑)、飲み込みやすい話です。
何々主義云々より心理学の観点から見た方が、案外すっきり理解できそうな気もします。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/02/04 20:04

主義(イデオロギー)や思想というのは、ほおっておくと短い期間で、全土的に広まる可能性があることを、どの国も経験的(歴史研究的)に知っているからだとおもいます。



キリスト教が広まった欧州も、ある時期にはイスラム教が地中海の南北両サイドをつたうようにひろがり、スペインの南半分まで延びていってしまいました(いまでもスペインやイタリアの南部には、イスラム文化の影響が建物に残っています)。

共産の反対にあるのは民主だけではなく資本主義もありますが、資本主義は物理的にお金がまわり豊かさの結果が社会の多くの人に見えてくるまで、時間がかかります。しかし共産という思想は、主義がまずありきで、また一部の優秀な階級が国を導き、それに従うことで社会を実現しようとする考えであるため、統制力を使いながら広めれば、あっという間にひろがってしまいます(中国は、力による王朝塗り替えの歴史と、科挙による優秀なトップによる全体の支配という歴史があり、共産主義の雛形がすでにあったため、内戦で共産軍が勝ったあとの支配がはやかったと見る人もいます)。

民主主義は自由主義とイコールではありません(フランス同様自由を標榜するが、国のイデオロギーではなかった)。民主主義は、ナチのような独裁政権も一部の国王による統治(革命がおこったロシアやフランスのような王族による統治)とは異なり、民の意思による国の実現がそこにあります。民主という、民がリーダーをえらび、政策にイエスかノーをつきつけ、豊かですみやすい国を実現するには、その民が「主義ありき」「体制ありき」の共産主義に感化されてしまっては、実現できなくなってしまうため、民主、自由をまもるためには、戦うしかなかったのです。

マルクスなどその思想自体はおかしくないですが、それは国民全員が善者であり、協調的で掟に従順である、という前提がないとなりたちません。彼ら共産主義に没頭した人たちは、一般民が権力の座やお金が懐に入るような地位についたとき、かつての国王や、独裁者、あるい神のように、その力をつかって自らを高めてしまう(つまり私利私欲にはしる)ということは(意識のどこかでわかってはいたももの)、主義上それは文面化できなかったのです。(書いている本人が、その地位にあるべきは自分であるとおもっていたので、それは書きたくなかったのかもしれません)
現在共産主義について、共産主義者の思想がどうのよりも、採用されている(あるいは書かれていない)前提条件がそもそもありえないと指摘する人が多いのが、けっこう日本で売られている歴史本などでもよく目にします。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなりまして大変申し訳ありません。
分かりやすい御指南ありがとうございます。
つまり、平等のためではなく、支配のための共産であったということですね。掴めてきました。

>自由をまもるためには、戦うしかなかったのです。
ただ、どうしても、ここが理解できません。
すごく耳ざわりはいいですが…。アメリカが共産主義を強制された訳でもないのに何故戦う必要があったのでしょう?

お礼日時:2008/02/04 19:50

なぜ共産主義国家が独裁に傾きやすいか:


まず、資本主義陣営でも韓国をはじめ、軍事政権が独裁的運営をしていたことはわりとありました。
さて上の疑問について。社会主義・共産主義国家が誕生した地域にヒントがありそうです。
こうした国家は多くが元植民地、ヨーロッパ列強に対抗する必要のあった地域でした。君主を打倒して共産主義国家を誕生させたものの、君主ではなく理念による統治はままならぬことも多く、君主的存在に国家主席なり党書記長なりが就きます。ではなぜ、君主的存在の人に権力が集中したか。

マルクス主義が高度に論理的で、知識人に大きく頼るところがあった点も無視できません。思想の純度が追求され、ちょっと違ったマルクス解釈は共産主義国家内でも「修正主義」etcと異端視されました(中世・近世キリスト教の伝統と関係するかも?)。政党が選挙で信を問うなどの慣習がなかった地域で、思想の相違をうまく対処する伝統がなかったことが挙げられるのかも。権限は党に集まり、君主国から植民地をへて共産主義国となった地域に、合議は馴染まなかったとも考えられます。

マルクスの描いた共産主義は、資本主義の次に来る政治体制だったにも関わらず、多くの場合資本主義を飛ばしていた、ここに問題のひとつがあったと言われます。

そして1970年代以降、ソ連のアフガン侵攻や文化大革命・天安門事件、日本の例でいえばあさま山荘の事件などがありました。マルクス主義が理想とはとても言えない、と思われるようになり、思想的求心力を失いました。

マルクス主義の中には、暴力的革命でなく議会の議論で戦うべきと考える人もいました。そのようにして出来た一例が北欧型民主主義である、と言われることもあります。

アメリカがソビエトの覇権を恐れた点について:
恐れたという表現にこだわるとポイントを外すかも。
第2次大戦前はソ連くらいだった共産主義国家が、戦後の植民地独立でなだれをうって社会主義国家になったので焦ったと考えるとわかりやすいかも。西側先進国としては、植民地が独立するにしても親ソ政権は防ぎたいと考えても無理がないと思います。

ソビエトに遅れをとることは、即ち資本主義(アメリカ的感覚では民主主義)が共産主義に及ばない「遅れた体制」だと示すことになってしまいます。また、かつての植民地が独立してソ連の陣営に駆け込まれると、求心力の点でもアメリカは遅れをとります。商業的には、ジーンズ、コカコーラ、ハンバーガーというスタイルがカッコイイと認知されなければ、アメリカ的物産は世界で売れなくなります。植民地が独立するさいに体制にこだわったのはそれもありました。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなりまして大変申し訳ありません。
新たな視点からのご回答ありがとうございます。

>君主国から植民地をへて共産主義国となった地域に、合議は馴染まなかったとも考えられます。
では、君主国から敗戦をへて民主主義となった日本では合議は馴染んだのでしょうか?談合は馴染んでいますが……。

なぜ共産主義国家が独裁に傾きやすいかという点は理解できました。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/02/04 19:26

そもそも民主主義 VS 共産主義という捉え方が違います。



民主主義に対するファシズム(専制・独裁主義)
共産主義に対する資本主義というのが正解です。
WW2では実際に民主主義&共産主義vsファシズムという構図とも読めます。

とは言えこれらの構図はあくまでも表面的なものです。例えばアメリカとサウジアラビア(絶対王政)は仲良しですしね。
つまりは冷戦などの米ソ(ロシア)の対立は海洋国家と大陸国家の対立と見た方が分かり易いのです。

共産主義が何故独裁になりやすいかと言うと共産党の最高意志決定機関は数年に一度の党大会ですが一度に数千人は集まるので細かい事や迅速な決定は無理です。だから中央委員会が代行するのですがそこでは幹部が睨みを効かせています。で気に入らない幹部を好きなだけ粛清できるのは書記長ですから彼の命令に幹部は逆らえません。こんな形で独裁されているんです。

軍隊は国家の軍隊では無く共産党の私兵です。見方によっては共産党軍がその国を占領しているとも言えます。つまりは国民を護る義務は無いという事です。なのでWW2直前の赤軍大粛清や戦後の文化大革命にポル・ポトの大虐殺などが発生した理由はそこにあります。おおよ私の知る限りで世界中の共産主義国家で大量虐殺や粛清或いは内政の失敗による大量の餓死者や秘密警察の跳梁が皆無の国はありません。この点だけでも私が共産主義を容認できないのです。

そうそう日本でもあさま山荘事件を始めとした日本赤軍の蛮行を忘れてはならないでしょう。彼らは悉くがマルクス主義の信望者でしたからダーウィンと並び称される大量虐殺の親玉としか私は見ていません。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなりまして大変申し訳ありません。

>そもそも民主主義 VS 共産主義という捉え方が違います。
的を得たご指摘ありがとうございます。その通りです。

>構図はあくまでも表面的……。
なるほど、分かりかけた気がします。

>最高意志決定機関は数年に一度の党大会……
ということは、毎週、党大会をおこなえば、独裁的にならずにすむのか?幼稚な疑問が生まれてしまいましたが、ありがとうございました。

お礼日時:2008/02/04 19:09

>マルクスの言っていた事も全くおかしな事だとは思えません…


おかしくはないのですが、不幸なことに実験場がありませんでしたね。
本来マルクスの共産主義は資本主義の極度に発達した段階である「金融帝国主義」下で、「資本主義下での社会倫理を持っている」「理想的な労働者」が富の分配の「極端な不平等」で生命を脅かされたとき「暴力的な革命に訴える」という仮設の上に希望的観測を重ねたものなので、実在した「共産主義」国家はマルクスの共産主義とはなんの関係もありません。
#1のお答えどおりアメリカが恐れたのはソビエトの覇権主義であって、第二次大戦後政情不安定な国家が沢山あったときにソ連の影響がアメリカの覇権に大きく影響を与えることを恐れた結果です。
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この回答へのお礼

 ありがとうございます。
>実在した「共産主義」国家はマルクスの共産主義とはなんの関係もありません。
 はい。おっしゃる通りだと思います。
そして、現在がまさしく、資本主義の極度に発達した段階である「金融帝国主義」ではないかと思います。(だからといって革命が必要だなんて思いませんが)

>アメリカが恐れたのはソビエトの覇権主義であって
 今回質問させて頂いたのは正にここで、なぜ、何を恐れたでしょう?
イスラム教や仏教ではなく(好き嫌いはあるにせよ)なぜ、共産主義という宗教を徹底的に敵視したのでしょうか?お教え下さると助かります。

お礼日時:2008/01/29 15:34

その自由を脅かすものは、どの国であろうと敵対視していますよ。


ただし、他国を脅かすことのない思想には何も干渉していません。
自由を愛するということ、と自分たちを脅かすものへ警戒しない というのは、全く別の話ですから。
ちなみに当時、敵対視していたのは、ロシアではなくソビエト連邦です。

よくマルクスの思想にかぶれた人々は
>マルクスの言っていた事も全くおかしな事だとは思えません。
と思いがちですが、これまでの歴史で共産主義の国が、その理想を掲げて
ちゃんとした政治としてきちんと成り立ったためしが現実としてありません。

経済がうまくいかず疲弊して国民が貧困にあえぎ国が栄えない、
共産主義の名の下に抑圧された国民がクーデターを起こして
その結果、共産主義の国としては崩壊してしまう、
これらは、これまで崩壊した共産主義の国がたどったいった道です。

共産主義だった中国が、かつてその「共産」といういうことを徹底した文化大革命が
ありましたが、その結果、はたらいても対価らしい対価のない労働に
国民がはたらく意欲をなくし、働かない者が続出し、自国の食料供給でさえ、
危機におちいり経済が疲弊し、国としての力がなくなってしまったという経緯があります。
その後、中国が現在のような発展をとげたのは、経済特区のような
共産主義経済にとらわれない経済を自由にしてきたから。

はっきり書きますが、マスクスのいう共産主義はあくまでも理想論にしかすぎません。
その理想どおりに行けばいいですが、結局は一部だけが何もしなくてもその利益をえて、
底辺で下支えしている労働する国民には何の利益も回ってこなかったり
抑圧して利益を与えずに労働させる構図が出来てしまうからです。

資本主義も似たようなところはありますが、共産主義と違うところは
働いた対価がはっきりしていることや、それを監視・罰する機関が
国の機能としてちゃんとあることでしょうね。
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この回答へのお礼

 ありがとうございます。

申し訳ありません。
>ロシアではなくソビエト連邦です。
その通りでした。

>これまでの歴史で共産主義の国が、その理想を掲げてちゃんとした政治としてきちんと成り立ったためしが現実としてありません。
はい。それも、その通りだと思います。
 
当方、マルクス主義にかぶれている訳ではありませんが、アメリカ、日本の崩壊しつつある資本主義を感じ、ふと、疑問に思っただけです。

また、議論するつもりもありませんが、
>その自由を脅かすものは、どの国であろうと敵対視しています。
具体的にどう脅かした。または、脅かされていると感じたのでしょうか? お教え下さると助かります。

お礼日時:2008/01/29 15:21

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