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ホームページなどを見ていると
『Cu原子の価電子(自由原子では3dl04sl)』とか
『Ni原子1個あたりの価電子数が10であるので』とか
価電子って最外殻電子のことと思っていたので
CuはM殻まですべて埋まっているからN殻の1つの電子が価電子だと思っていました。
どうも遷移金属は違うのかな?って思ったのですが、
遷移金属の価電子ってどうやって決めてるんでしょうか?
希ガスの電子配置以外の電子を価電子としてるんでしょうか?
そうするとGaとかは13個???
あと、タングステン(W)はCrの下にあるから価電子は6つでいいのでしょうか?

詳しい方よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

 「化学辞典」(東京化学同人)や「理化学辞典 第5版」(岩波)によると,「価電子」とは『原子の電子配置において外側の電子殻を占める電子』で,通常は最外殻の s 電子や p 電子をさすそうです。



 ですので,
> 価電子って最外殻電子のことと思っていたので
> CuはM殻まですべて埋まっているからN殻の1つの電子が
> 価電子だと思っていました。
 は正しい事になります。

 ただし,上記の辞典には例外についても記載があり,『原子の原子価やその他の化学的性質を決定するのでこの名があり,非結合電子対を除いたり,結合に参加する d 電子を含めたりすることもある』とあります。

 これで考えれば,
>『Cu原子の価電子(自由原子では3dl04sl)』とか
>『Ni原子1個あたりの価電子数が10であるので』とか
 という事になります。

 つまり,一般には(典型元素では)『最外殻電子のこと』ですが,遷移金属元素の場合は『結合に参加する d 電子を含めることもある』という事です。

 なお,固体の場合は『エネルギー帯の価電子帯を占める電子』を「価電子」と言うことがあり,金属では『自由電子』に相当するそうです。

> そうするとGaとかは13個???
 Ga の電子配置は「1s^2, 2s^2, 2p^6, 3s^2, 3p^6, 3d^10, 4s^2, 4p^1」ですから,「価電子」を最外殻電子と考えればN核(4s 軌道と 4p 軌道)に存在する電子数の3個です。d電子(3d 電子10個)を含めれば,お書きの13個です。

> タングステン(W)はCrの下にあるから
> 価電子は6つでいいのでしょうか?
 タングステンは原子番号74で電子配置は「1s^2, 2s^2, 2p^6, 3s^2, 3p^6, 3d^10, 4s^2, 4p^6, 4d^10, 4f^14, 5s^2, 5p^6, 5d^4, 6s^2 」です。「価電子」を最外殻電子と考える場合はP核(6s 軌道)の2個が価電子になります。d電子(5d 電子4個)を含めれば,お書きの6個です。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
遷移金属の場合は、『原子の原子価やその他の化学的性質を決定するので
この名があり,非結合電子対を除いたり,結合に参加する d 電子を含めたり
することもある』ってのは初耳でした。
疑問が解決できてよかったです。ありがとうございました。

お礼日時:2002/10/08 08:37

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