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こんちわ。
大気の組成は窒素が80%、酸素が20%で、その次に、アルゴン、二酸化炭素が多いと理解しています。成層圏では酸素の一部がオゾンになるのだと思うのですが、20%のうちのどれくらいが、オゾンになるのでしょうか?
簡単に言えば、成層圏では酸素とオゾンはどちらが多いでしょうか?

A 回答 (1件)

圧倒的に酸素(O2)が多くなっています。

つまり,オゾン層とは「他の高度に比べると,オゾンの割合が多い(でも大気組成においてはやっぱり少ない)」ということであって,「その高度に行くとオゾンが大気の主要な成分になっている」わけではありません。

気象庁のサイトに具体的なグラフがあったので,それで説明しましょう(参考URL)。
このページの下のほうに高度別のオゾンの分圧が出ています。南極の昭和基地での観測データです。
赤い線はオゾンホール出現時ですので,黒い線のほうを見てください。
もっとも分圧が高いのは高度17km付近ですが,それでも15mPa(ミリパスカル)程度です。
このあたりの気圧は,左側の軸を見ると分かるように,70hPaぐらいです。
したがって,分圧の比は15×0.001:70×100で,大体1:50万。つまり,その付近の大気中の分子50万個につき1個ぐらいはオゾン(O3)分子だということになります。
このへんですと大気の組成は地上付近とほとんどかわりません(というか対流圏・成層圏の中はほぼ一定。ただし水蒸気やオゾンは変わる)。
したがって,酸素は約20%ですので,酸素分子10万個につきオゾン分子1個,ぐらいの割合ということになります。
それでも,地上付近ですと2mPa:1000hPa,つまり5000万個に対して1個ぐらいですので,地上に比べると100倍も比率が高いということになります。

参考URL:http://www.data.kishou.go.jp/obs-env/hp/3-15ozon …
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
私の疑問を、見事に1回で解決していただきました。
参考URLを見て思ったのですが、オゾンゾンデによるオゾンの直接観測って、すごいっすよね。最初は冗談でやってみようって感じだったんすかね(^^)
ありがとうございました。

お礼日時:2002/10/09 07:02

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