No.1
- 回答日時:
石油・石炭は生物の遺骸由来でも、地熱や圧力により低分子の有機物に分解されたおかげで、
微生物に分解されない状態になって地中に蓄積されています。
残念ながら人工的に生物の遺骸から石油・石炭を作ることは難しく、
一度使ってしまうとそれっきりで、エネルギー資源が減っていてしまうのです。
しかし、バイオエタノールならばなんとか人工的に作れるので、
植物が固定した分をそのままエネルギー資源化できるというわけです。
また、農業でできた農作物食べられない部分(麦わら、とうもろこしの茎など)は、
土に還して肥料にしたり、燃やしてしまうこともあり、
有機物でありながら短期間で有効利用されることなく、
大気中に二酸化炭素として放出されてしまいます。
(生物(動植物)の遺骸は放っておくと、微生物(分解者)により分解されて、
二酸化炭素を発生させてしまいます。)
なので、農作物の食べられない部分をバイオエタノールにして
エネルギー資源とすることは、無駄がないのです。
エネルギー資源のために農作物を作ることはある意味本末転倒に思えるきがします。
>バイオエタノールならばなんとか人工的に作れるので、
植物が固定した分をそのままエネルギー資源化できるというわけです。
>農作物の食べられない部分をバイオエタノールにして
エネルギー資源とすることは、無駄がないのです。
なるほどどうせCO2排出してしまうならタダ燃やすだけでなく、エタノール発酵でエネルギーとして用いようということですかね。作物(の食べれない部分)ということで、生産は維持されているわけですからね。
>エネルギー資源のために農作物を作ることはある意味本末転倒に思えるきがします。
どういうことなんでしょうか。無駄を無くす、再生可能というキーワードはイメージできたのですが、こんがらがってきました・・。食のための作物でなく再生可能なエネルギー源としての作物なんですかね?
No.2
- 回答日時:
私自身もあまり詳しくはないのですが興味のある事柄だったので回答させていただきます、もしかしたら間違っているのもしれないので聞き流して下さっても結構です。
おそらく、動物にしても植物にしても呼吸(酸素を吸って二酸化炭素を吐く行為)をしますよね、そしてバイオ燃料を作成するにはその元となる植物を刈り取る必要がでてくるわけで、
それで、本来(刈り取られた)植物が排出予定だった二酸化炭素の量とバイオ燃料を使用することによって排出される二酸化炭素の量が同じくらいになるので、環境に優しいと言われているのではないでしょうか。
具体的な数値まではわからないですが、化石燃料を使用したさいの二酸化炭素の排出量は、バイオ燃料と比較すると遥かに高くなると思われます。
化石燃料を使用したさいの二酸化炭素の排出量は、バイオ燃料と比較すると遥かに高くなると思われます。
反応経路の違いなどあるのでしょうか?私も素人なのでよくわからないです(笑)。貴重な意見ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
余談ですが・・・
コムギ・ダイズ・トウモロコシなど穀物(食料)から、エタノールを造って「バイオエタノール」なんて大々的に宣伝していますが、食糧危機の観点から見れば、バカげたことだと思います。
木材やバガスなどのセルロース素材からエタノールを生産すべきであると考えます。
日本で廃棄されている(焼却など)セルロース素材で注目すべきなのは、稲ワラではないかと考えます。
>木材やバガスなどのセルロース素材からエタノールを生産すべき
なんだか利用できる資源には限りがある(時間的な問題で)。という意味では有効なのかもしれません。リミットを遅らす、もしくは代換えできるくらいなら、木を植え続ければ、時間的な限りを短くできる(石油や石炭が生成する時間に比べ、木が育つ間という時間で)わけですね。
稲ならばその時間はさらに短縮されるのですね。
なるほど。ありがとうございました。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
バイオ燃料が発する二酸化炭素を使って植物が生長し、
その植物を使ってバイオ燃料を生産し、
そしてまたそのバイオ燃料が発する二酸化炭素を・・・
ということを繰り返そうというのがバイオ燃料のねらいです。
それに対して化石燃料は、その消費によって生じた二酸化炭素を使って、
新たにまた化石燃料が地中に再生されることはありません。
(いまでもどこかで化石燃料が生成されつつあるとしても、
その速さは化石燃料消費の速さにはとうてい及ばないでしょう)
つまり化石燃料は、バイオ燃料と違って、再生産不可能であることが大きな違いです。
>化石燃料は、バイオ燃料と違って、再生産不可能であること
これが重要なポイントだったのですね。ちまたに溢れている論がもう前提条件としてこういう事がわかったようなこととして書かれている、もしくは要点がはっきりしないので、ついていけなかったのです。
理解できました。ありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
>植物が消費する二酸化炭素と、バイオ燃料が発する二酸化炭素が同等で。
これの意味がわかりません。こう考えたらいかがでしょう。
例えば、大木があります。もとは小さな種でした。それに芽がでて、葉が出て、次第に大きくなって大木になりました。種のときは1グラムもなかったでしょう。それが大木になったときには何トンもの重量になります。この重量の増加はどこから来たのでしょうか。それは、その木が空気中の二酸化炭素と土の中から吸収した水とからセルロースとかリグニンとかを合成して自分の体を作ってきたからです。
この木を切り出し、火をつけて燃やしたら二酸化炭素と水蒸気がでてきますが、ここで出てきた二酸化炭素は、その木が成長するときに吸収した二酸化炭素と原理的にまったく同じ量になります。(質量保存の法則です。)確かに木を燃やせば二酸化炭素は出てきますが、これはもともと木が成長するときに空気中から取り込んできた二酸化炭素ですから差引きゼロになります。
一方、化石燃料も元はといえば、生物ですから、生きていたときに二酸化炭素を吸収して成長してきました。だから燃やしたときに出る二酸化炭素も空気中にもともとあったものであり、長い目でみれば空気中の二酸化炭素は差し引きゼロになります。
ただし、化石燃料が吸収した二酸化炭素は数万年にわたって少しずつ蓄積されたものです。ところが、われわれ人類はここ100年くらいの間に大量の化石燃料を使い始めたのが問題なのです。これは、お爺さんやお父さんがコツコツと貯めてきた貯金を馬鹿息子があっという間に使いきってしまうようなものです。
この馬鹿息子(現代人)が今後やるべきことは、お爺さんやお父さんの財産(化石燃料)をできるだけ使わずに、自分の収入(つまり再生可能資源)でなんとか生活していくことでしょう。そうしないと請求書(つまり二酸化炭素)がどんどんたまってくることになります。
ありがとうございます。
んーと。エネルギー源を新規につくらずに、ただ今ある化石燃料とか植物を使うと、発生したCO2分、全体としてCO2が増える。
エネルギー源を自らつくる事から始めるなら(特に植物を1から育てるなら)、育つ間にCO2をとりこんでくれるので、
エネルギー使用前・・・全体としてCO2減少
エネルギー使用後・・・CO2発生するが、使用する前に植物に吸収させ減少させておいた分なので、全体として差し引き0
ということなんでしょうかね。エネルギー源を消費するだけでなく作り出すことが必要で、化石燃料を作り出すには時間かかるけど、植物は人の手で作り出せる!
なんとなく理解できすっきりしました。大変助かりました。
No.7
- 回答日時:
人間が利用する為に得るバイオ燃料と化石燃料を使う時の大きな違いは,環境へ与える影響です。
化石燃料は化石として地下に固定されていたもので,この化石燃料の燃える事により排出される二酸化炭素の無い状況で,現在迄の環境はバランスが保たれています。しかしこの眠っていた燃料を人間が燃やす事で,急速に今までのバランスが崩れ初めているのです。我々が地球上で育って来た環境を維持する為に,酸素と二酸化炭素のバランスを維持する必要に迫られて来ているのです。
このアンバランスへの増大を減らす最大の効果を齎す方法が,現在の環境から直に燃料を得る方法なのです。詰まり,燃焼の際に排出される二酸化炭素と同等の二酸化炭素を植物が二酸化炭素を消費する事でバイオ燃料が作れるならば,二酸化炭素の収支のバランスが保たれると言う事です。
要するに,エタノールを含めて人類が使う分の燃料を,自然を利用して生産できれば,バランスが崩れる事は無いと言う事ですよね。化石燃料は,昔の環境下で作られたもので,化石として寝ておれば何の問題はないのですが,現在の環境化に解き放つと問題が生じると言う事ですよね。
人類が使う分の燃料を,自然を利用して『生産』できれば,
バランスが維持できるのですね。
すっきり致しました。ありがとうございました。
No.8
- 回答日時:
素人なので間違ったことを書いているかもしれませんが、化石燃料もバイオ燃料もある意味同じです。
他の方が書かれているように、化石燃料もバイオ燃料と同じく植物が固定した二酸化炭素が原料の一部になっていますから、差し引きはゼロのはずです。
なので、植物は再生可能であること以外のメリットはないのではないかと思います。
>木を切り出し、火をつけて燃やしたら二酸化炭素と水蒸気がでてきますが、ここで出てきた二酸化炭素は、その木が成長するときに吸収した二酸化炭素と原理的にまったく同じ量になります。(質量保存の法則です。)
が、普通は完全に燃え尽きることはないので後に炭が残ります。すべて二酸化炭素として大気中にでるわけではありません。しかし、バイオ燃料の場合にはほとんどが二酸化炭素として大気中にでてしまいますから、せっかく固定された二酸化炭素が結局もとどおりになります。
なので、二酸化炭素のことを考えるならば木を切って炭にして積み上げて、また木を植えてを繰り返せばいいのではと思ってしまうのですが、素人の馬鹿な考えですみませんね。
>植物は再生可能であること以外のメリットはないのではないかと思います。
その通りなようですね。人が自ら生産できることのみがこの件に関して重要なようです。
>二酸化炭素のことを考えるならば木を切って炭にして積み上げて、また木を植えてを繰り返せばいいのではと思ってしまうのですが、素人の馬鹿な考えですみませんね。
いえ非常に参考になります。CO2をゴミ捨て場みたいなところに固体としてためておければ良いということですよね。気体として空気中にでることで温暖化につながるのでしょうから。
なんだか大きな目で見たら、地球上の炭素量は変わらないわけで、今は蓄積された炭素量より副産物として発生したCO2の割合がどんどん多くなっている状況なんでしょうかね。炭素をCO2でない形にすることが大事なのか!
だから植物を使ってCO2をエネルギー蓄積源にするのが重要なイチしめているのですかね。
私も素人なのですが、なんとなく理解しました。ありがとうございました。
No.9
- 回答日時:
本題からずれているので削除されてしまうかもしれませんが…
植物が消費する二酸化炭素と、バイオ燃料が発する二酸化炭素が同等
と宣伝されていますが、植物材料からバイオ燃料を作る際には、化石燃料が消費されているはずです。そこまで計算してどの程度「同等」なのか調べてみたいですね。それから#1さんや#4さんがおっしゃられていることは、まったくそのとおりで、可食部で生産しているうちは、むしろメリットよりもデメリットのほうが、まだ大きいように思います。
研究者は、反応を阻害するような物質をいっぱい含んだセルロース(藁とか)から、少ないエネルギー投資で生産する方法を考えないといけないし、政治家は、技術の進捗状況を正しく見極めて実用化の是非を決めないといけませんね。
いえ、参考になりました。
こじつけ感は否めませんが、化石燃料自体よりはどうやら資源の枯渇という現実問題だけに目を向けると、バイオエタノールは有効ではないかと考えをまとめました。
ありがとうございました。
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