大人数の出演者によるダイナミズムの有無について。

Question

人数が多く登場する映画にはダイナミズムや躍動感が溢れるかと思います。
例えば、「ムトゥ　踊るマハラジャ」等では邦画に見られないダイナミズムを表現しています。

ところが、これは極めて個人的な意見だとは思うのですが、Naughty by Nature　が　歌うHip Hop Hoorayという曲のＰＶでは、同じく大人数が登場しているのに、ムトゥとは違ってダイナミズムを感じる事が出来ません(Hip Hop Hooray - Naughty by Natureで検索できると思います)。

同じ大人数の出演によるものなのに、ダイナミズムを感じさせるものと感じさせないものがある。
その理由を色々と分析中なのですが、下記の理由以外にダイナミズムの有無を表出させる原因等はあるでしょうか？　

・製作意図（ムトゥは娯楽を最前面に押し出している為、見ているものも躍動感に取り込まれやすいが、hoorayはメッセージ性を打ち出している為に躍動しない）
・音楽の性質
・ダンスの性質(ムトゥはキレのある手さばき・足裁きがあるが、hoorayは無し)
・上下に動くカメラワークの有無
・動的なカメラ視点の有無

また、そもそもが、ダイナミズムの度合いは出演人数に比例するという考え方が誤り、もしくは先入観なのかもしれませんが、自分の中ではっきりしません。
上手く質問にまとまりませんが、何かお気づきになった点などありましたら、ご指摘頂きたく宜しくお願い致します。

ribisi · Accepted Answer

『ムトゥ　踊るマハラジャ』は残念ながら見たことがありません。
Naughty by NatureのPVはyoutubeで見ましたが、みんな同じ向きを向いて同じ単純な動きだからダイナミズムなんて生まれる余地がないでしょう。
映画や演劇における群集シーンはモブシーンといいます。モブシーンの凄い映画は洋画も邦画もいくらでもあります。その凄さの要因は、カメラが引いたときには大人数がまとまって動いているように見えて、クローズアップにすると一人一人の動きが全部違う、そしてそれらが連携して何らかの秩序を生み出しているというところでしょう。

もちろん出演人数の多さもそうですが、それを生かす空間設定とそれを把握しわかりやすく見せるカメラワーク、大局と局面を切り替える編集技術、何か大きなことが起きているという映像と音響による臨場感の演出、役者一人一人の動きや表情、発声の違いとそれを段どる振り付け、そして当たり前のことですが大勢のエキストラを裁く能力（これは主に助監督が行う）、それぞれのエリアにおけるリーダー的キーパーソンの存在などが重要になるでしょう。

モブシーンはその性質上、アクションシーンに多いようです。黒澤明の時代劇、ジョン・フォードの西部劇、スピルバーグの『プライベート・ライアン』のノルマンディ上陸作戦シーン、スコセッシの『ギャング・オブ・ニューヨーク』の冒頭など、参考になるでしょうか。

y1y9y8y1a · Answer

映画はどちらとも観たことがない上に舞台をベースに考えるので、見当違いであればすみません。

ダイナミズムと出演人数は、厳密にいえば比例しないのではないでしょうか。
たとえば、野田秀樹さんの舞台は、役者が縦横無尽に舞台上を躍動し、キレのいいセリフを次々に発していきます。
一度に舞台の上に上がっている役者の数は少なくとも、私はここにダイナミズムを感じます。
一人舞台であっても、役者の動きや立ち位置などでダイナミズムを感じることはあります。

映画でも同じで、人物の数よりもカメラワークや役者の動き、音響などによって大きく左右されるのはないでしょうか。

大人数の出演者によるダイナミズムの有無について。

『ムトゥ 踊るマハラジャ』は残念ながら見たことがありません。

この回答への補足

映画はどちらとも観たことがない上に舞台をベースに考えるので、見当違いであればすみません。

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