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最近、電車の車内放送などで
 「携帯電話のマナーにご協力ありがとうございます」
 「車内マナーへの協力をお願い致します」
といった表現を良く聞きます。

「マナー」を辞書で引くと「行儀作法」「礼儀」「態度」といった意味が
載っていますが、「マナーに協力する」という言い回しは正しいのでしょうか?
例えば、「マナーの遵守にご協力下さい」なら分かる気がするのですが。

言葉づかいに詳しい方、ご意見をお待ちしております。

A 回答 (6件)

> とすると、「マナーに協力」という言い回しを聞き慣れて


> いなから違和感を覚えてしまうだけなのでしょうか?

うーん、もはや聴き慣れない言葉とは言えないほど、この表現は市中に氾濫しています。むしろnewold さんが言葉に敏感な方だからではないでしょうか。それ自体は貴重なことだと思います。

● 余談ですが‥
私も若干その傾向があるようで、先日行きつけの某大手スーパーの次のような店内放送(テープで流しています)がすごく気になりました。

「○○○○(スーパー名)は、間もなく閉店のお時間となりまし “た”」

で、早速本社の質問受付担当の方に電話でお尋ねしてみました。
「なぜ完了形なんですか?」
実は私は、「これにはきっと理由がある筈だ!」と思って問い合わせたのです。例えばそう言った方が「早く買い物を済ませなきゃ」という意識を来店客に抱かせることが出来るとか‥。

しかし、返って来た答えは意外なものでした。
「確かに、これは変ですね。このテープは10年程前から使用しているのですが、今までまったく気付きませんでした。早速直します。お知らせいただきましてありがとうございます!」
‥ ですと ( ^^;
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はじめまして。



ご質問1:
<「マナーに協力する」という言い回しは正しいのでしょうか?>

正しくありません。理由は以下の通りです。

1.「~に協力する」という動詞は、他人を必要とする動作です。

2.一方、マナーは個人の心構えであり、他人を必要とする「協力」は関係のない語です。

3.「協力する」という動詞は、「各人がマナーを守る」「各人がマナーに気をつける」といった、相互的な動作を示唆する場合に使える言葉です。

4.また、「~に協力する」とは、協力対象が必要となります。その対象が「マナー」という抽象名詞では、具体的でなく何に協力するのか不明瞭なので、意味的に不自然です。


ご質問2:
<「マナーの遵守にご協力下さい」なら分かる気がするのですが。>

おっしゃる通りです。

1.マナーの遵守=「礼儀作法を守ること」「礼儀作法に則って行動すること」に対する他者への協力要請になります。

2.協力の対象が具体的に示されているので、この語法は正しいと言えます。


ご質問3:
<「携帯電話のマナーにご協力ありがとうございます」「車内マナーへの協力をお願い致します」>

1.これらの表現は、日本人がよくする「省略表現」です。

2.省略を補うと
「携帯電話のマナー遵守にご協力ありがとうございます」
「車内マナー遵守への協力をお願い致します」
となります。

3.こうした省略表現は日本語では多々あります。
例:
「ここに印鑑をお願いします」は
「ここに押印(印を押すこと)をお願いします」
の省略です。

4.これは、日本人の「相手の解釈を期待する」「ツーカー」「一を言って十を語る」といった、独特な精神構造に起因すると思われます。しかし、この語法は欧米人には通じにくいので、そのため和文英訳では不可解な英訳になることがあるのです。

従って、上記の例文「ここに印鑑をお願いします」をそのまま英訳すると意味の通じない英語になってしまいます。ここは「ここに印を押すことを、お願いします」と直訳に置き換えて英訳する技術が必要になるのです。

5.もともと「マナー」自体が、英語の省略表現なのです。他の回答にある通り、manner「マナー」だけでは「礼儀作法」という意味にはなりません。

英語で日本語の「マナー」に相当させるには、
good manner
と形容詞で修飾する必要があります。

日本人は、このgoodも省略させて和製英語化しているのです。

以上ご参考までに。
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本来の日本語における“マナー”と、“manner”とは意味が違います。



“マナー”は“マナーがいい”か“マナーが悪い”と用いるべきであり、「マナーを遵守」という使い方は本来間違っています。

つまり、車内放送でマナーを呼びかける場合は
「車内ではマナーよくしてください」
ということになりますが、これは
「車内ではお行儀よくしてください」
と言っているのと同じことであり、サービス業である鉄道会社がお客様である乗客に用いるのは、じつはたいへん失礼なことなのです。

つまり、マナーとは各自がおのずと心得ておくべきことであり、「マナーを守れ」のように他者に対して用いるべき言葉ではないのです(本来はですが)。

以前、警視庁のラジオ交通情報で「交通ルールとマナーを守り・・・」といっていましたが、指摘があったそうで今は言いません。
税金のポスターに「マナーだよ、全員納税」とありましたが、納税はマナーではなくルールです。

しかし、現在“マナー”といえば「普く絶対的に守らなければならない正義」のように使われているようですね。

余談ですが、アメリカ人に聞いたところ“manner”は“態度”という意味しかないそうで“keep manner”という使いかたは間違っているといっていました。
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この回答へのお礼

どうもありがとうございます。
自分のモヤモヤしていた部分がかなり晴れました。

ご回答者さんのご指摘通り、「車内では行儀良くせい!」という事なんですよね。
そこに「マナー」が出てくるからややこしくなるのかもしれないですね。

お礼日時:2008/07/07 22:39

私はあんまり気になりませんでしたので、「マナー」とは何だろうと思って、ウィキペディアを見てみましたら、以下のように出ていました。



【「他者を気遣う」という気持ちを所作として形式化し、わかりやすくしたものが形式としてのマナーである。】

「ルール」とくると「遵守」になると思いますが、「気遣い」や「配慮」だとすると「遵守」という言葉は、余計なように思います。
まあ、マナーはルールというよりも、「他者への気遣い」ということだと思いますので、車内放送の文句は、いいんじゃないでしょうか。
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この回答へのお礼

確かに、私が質問で挙げた「遵守」という言葉は「法令」「規則」
なんかに結びつくイメージで、適当な使い方ではなかったかもしれませんね。

車内放送でも、要は「気遣い」の事を言っているのは分かります。
正確に伝えるのは難しいですね。

お礼日時:2008/07/07 22:32

> 例えば、「マナーの遵守にご協力下さい」なら分かる気がするのですが。



つまりそういう意味です。滑らかな表現のために適宜言葉を省略したり言葉を換喩(かんゆ)したりする例は、他にも一杯あります。

「ねえ、戸棚から醤油取ってくれる?」
「え、醤油のビンじゃなくて中身だけ取るの?」

「君はパソコンに詳しいそうだね」
「いえ、パソコン用のソフトの使い方に詳しいだけです」

「夏目漱石はお好きですか?」
「好きも何も、私が生まれる60年以上前に死んだわよ!」

こういったものをすべて誤りだと指摘したならば、正しい日本語を話せる人間はこの世に一人も存在しないことになってしまいます ( ^^;
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この回答へのお礼

色々例を挙げて頂き、ありがとうございます。

確かに、この例で意味はすべて伝わりますよね。
とすると、「マナーに協力」という言い回しを聞き慣れて
いなから違和感を覚えてしまうだけなのでしょうか?

お礼日時:2008/07/07 22:26

「省略しても意味が通じるから」でしょう。



ご質問の最初の文も「主語」が省略されていますが、
十分に意味は通じていますよね。

それと同じことではないかと。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

確かに、省略しているというのは分かります。
その度合いの問題なのかもしれませんね。

お礼日時:2008/07/07 22:21

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