あなたの習慣について教えてください!!

タイトル通りなのですが、御朱印の習慣があるのは日本の寺院や神社のみなのでしょうか。写経をおさめるところに御朱印のルーツがあると聞いたことがあるのですが、そうなると中国や韓国でも朱印はあるような気もします。でも、御朱印の紹介をされている方々のサイトを見ると国内の御朱印のみで海外のものはみあたりません。
また、日本国内にある関帝廟などにはあるのでしょうか?

A 回答 (3件)

納経朱印はもともと、寺院や神社に自身が浄書した経典を奉納した際に発行された一種の証明書です。


(神社の経典を…というと奇異に思われるかもしれませんが、神仏分離まではたいていの神社には神宮寺や別当寺という、神社の維持管理や神前での仏事を営む寺がありました)

経典を奉納しその証明として宝印の押された証文を受け取り、それをまとめて帳面にするというのが古い形で、それが時代が下がると持参した帳面に印を受け取ると変化します。ですので現在「奉拝」と書かれる部分も、古い形式のものは「奉納経」と記されるのが大半です。
また現在は本尊・祭神名などが墨書されますが、昔のものは木版で捺印する形式が主でした。

なお、仏教民俗学者の五来重先生によれば、ヨーロッパでキリスト教の巡礼にも教会から巡礼証明のスタンプが発行される例があることが紹介されていました。ただし、似たような風習というだけであって、前述の意義に基づくような納経朱印は日本独自のものです。

近年は韓国、台湾においても三十三観音霊場が開創されていますが、これらの霊場は日本人によって企画、発願されたものであり、主に日本人参詣者向けに行われているものです。ですから、もともと現地には納経朱印や三十三ヶ所巡礼という風習はありません。

現在では朱印は参詣の証としていただくことが多いですが、成立をかんがみると、少なくとも本尊・本殿で読経を行って受け取りたいものですね。

この回答への補足

回答ありがとうございます。
経典を奉納すること自体は韓国や台湾でもあって、それに対する証文の習慣というのが日本だけ、という解釈でいいのでしょうか。
それとも、経典の奉納自体も日本だけのものなのでしょうか。
なんだか細かくてすいません。

補足日時:2008/09/18 15:55
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浄書した経典を奉納するというのは日本以外にもあります。


納経朱印の風習は日本だけでしょう(もちろん海外にも似たような風習があったかもしれませんが、現在も信仰形態として残っていると意味です)。

納経帳という名称は明治時代に生まれたものですが、その深淵は納経請取状。これは六十六部回国行者(単に「六部」と略称されます)といい、日本全国六十六カ国(壱岐・対馬の二島を加えると六十八カ国)の一宮神社か国分寺の一国に一カ所、法華経(あるいは他の経典)を奉納する行者がいました。奉納すれば寺社より請取状をもらいます。これをたくさん持っている行者は当然に箔が付くという次第です。
時代がたつにつれて一宮・国分寺だけでなく有力寺社や西国・板東・秩父などの観音霊場や四国霊場なども加わります(四国の札所すべてに一宮と国分寺が入っているのは六部の影響です)。
そして奉納される経典も法華経六巻二十八品という全巻のみでなく、普門品第二十五(いわゆる観音経)をもって全巻を代表するという形も生まれます。

前の回答で「昔のものは木版で捺印」としましたが、より古くは奉納された経典に従って書式が異なっていました。(法華経であれば「奉納大乗妙典」、普門品にみであれば「奉納普門品一部」など)
そして巡礼がより一般化していくに従い木版が生まれ、江戸後期から末期にかけては経典の奉納がなくても宝印を授けるという、現在の形になりつつあったそうです。
そのため奉納経から奉拝へと書式も変化しました。

詳しくは『へんろ功徳記と巡拝習俗』(浅井證善・朱鷺書房)をご参照ください。
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この回答へのお礼

詳しい解説ありがとうございました。
経典を奉納することは、日本以外にもあるとわかり、
すっきりしました。

お礼日時:2008/09/29 11:21

海外にももちろんあります。



重要文化財の大雄殿と三層石塔

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