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こんばんは。
紫式部日記(しめやかなる夕暮…)を読んでいたのですが、分からないところがあったので、投稿させていただきました。

・女郎花おほかる野辺に宿りせばあやなくあだの名をや立ちなむ

「なむ」と「や」の文法的意味はなんでしょうか。

・立ちたまひにしさまこそ、物語にほめたる男のここちはべりしか

「にし」と「しか」の文法的意味はなんでしょうか。

よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

>女郎花…についての質問なのですが、ということは、きっと~してしまうだろうかという訳になるのでしょうか。



そうですね。
この「なむ」という助動詞の用法は大きく分けて二つあります。

1.語り手の強い意志(船に乗りなむと欲す…船にぜひ乗りたい)
2.語り手の強い推量(花も咲きなむ…花も咲くだろう)

このうちの後者が(きっと~してしまうだろう)の用法に当たります。
砕けた風に訳せば、
「こんな綺麗な女性たちのもとに長居していたら、また俺は
プレイボーイなんて噂を立てちゃうだろうな」という冗談です。

しかし、あまり文法はやかましく詮議しない方が良いと思います。
実際のところはこんな綺麗に分類できる方が稀で、
時代を下るほど曖昧な用法が出てきます。

ややこしかったら、とりあえず語り手の強い気持ちが込められているんだな、という感覚で理解しても構いません。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
はい、文法については、そう考えてみます。

お礼日時:2009/02/12 21:00

「なむ」…完了の助動詞「ぬ」の未然形+推量の助動詞「む」の連体形


    ※この形で「きっと、~してしまうだろう」の意味を表す。
「や」…疑問の係助詞(これを受ける言葉は係り結びで連体形になる)

和歌の大まかな意味は、
(女郎花の群生する野原に宿れば、好色な男という噂が立ってしまうだろう)
女郎花はもちろん紫式部たち女性陣を見立ててのこと。

「にし」…完了の助動詞「ぬ」の連用形+過去の助動詞「き」の連体形
「しか」…過去の助動詞「き」の已然形(係助詞「こそ」を受けている)

(御立ちになられたその所作は、物語で誉めそやされる殿方のように覚えましたことよ)

この回答への補足

ありがとうございます。
女郎花…についての質問なのですが、ということは、きっと~してしまうだろうかという訳になるのでしょうか。

補足日時:2009/02/12 17:37
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