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日本語で「息を引き取る」=死ぬ という慣用表現があります。
「引き取る」という他動詞は「受け取る」という意味でよく使われますが、
そうすると「自分の息、つまり魂、命を受け取る」という解釈になり、反対の意義
となるように思われます。この意義を拡大解釈して「自然に還る、自然との合一」
という、いわゆる日本の文化的側面を表現した言葉という考えにもいささか
疑問が残ります。どうも「引き取る」という言葉自体の意味が「受け取る」では
ないのではないかと推測しています。広辞苑第5版では、浄瑠璃からの出典で
どうも江戸時代に出てきた言葉のようです。
この表現の初出の出典と慣用表現となったプロセスを教えて下さい。

A 回答 (3件)

臨終の者に「お前の息を引き取ってやるから、つまり、代行してやるから



お前はもう息をしなくても良いぞ。安らかに眠れ」との遺族(まじかの)たちの

思いやりからきていると聞き及んでいます。出典、プロセス等不知。
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この回答へのお礼

どうもありがとうございます。

お礼日時:2003/03/04 23:55

こんばんは。


わたくしも#1の方同様「引き取る=最後の息を”吸うこと”」だと思っておりましたので、
この表現に疑問を感じたこともなく、また
日本語におけるこの表現そのものの成り立ちなどはわかりませんが、
英語と比較しての違いは読んだことがあります・・・

英語で「死ぬ・息を引き取る」にexpireという表現がありますが、ex‐「外に」spir-「息する」で、
息を「吐き出す」ことですね。日本語とまったく逆です。
spir-=spirit、つまり魂・精神・本質・・・これはユダヤ・キリスト教思想では、
「土から作られた肉体に神が吹き込んだもの」です。
体に吹き込まれた「神の息」を吐き出すことが、死ぬこと、です。

一方、日本語で「息を引き取る」と言う時の「息」は
魂でも精神でもなく、ただ「空気」なのではないでしょうか。
日本語では「いきもの」=「いき(呼吸)するもの」=「生きるもの」だそうです。
また古い日本語では呼吸のことを「い」といい、
「いのち」←「いのうち」=「呼吸している間」だという説があるそうです。
特に「息=魂」であるという解釈は、古来なかったのではないでしょうか。
手元の広辞苑・第二版(古い!^^;)で「息」をひくと
「呼気または吸気、とくに呼気をさす。」とあります。
呼気を「引き取る」とは、最後の呼気を吸って止まる、という場面のようです。
(これと対になって「息を吹き返す」=生き返るという表現もありますね・・・)

おそらく、
  >「引き取る」という言葉自体の意味が「受け取る」ではないのではないか
というよりも、「息」の意味するものが「空気」なのか?「魂」なのか?
という点に注目したほうがよいと、わたくしは考えます。

  >「自分の息、つまり魂、命を受け取る」という解釈
というのは、キリスト教的な解釈での「命」を、
日本語で「引き受ける」と解釈した、ということですよね。
まさに英語では、さきのspir‐にin‐をつけて、inspire=吸い込む、霊感を得る、
ひいては文脈によっては「~がうまれる」という意味合いにも使われます。
英語圏の方が「息を引き取る」という慣用表現を知らないで直訳していくと、
「いま生まれたのか?!」って思われてしまうかもしれませんね。面白いです(^^

以上、参考といたしましたのは 『英語の語源』著者:渡部昇一 講談社現代新書
でした。
ご期待通りの回答ではなかったかもしれませんが、何かご参考になりましたら幸いです。
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この回答へのお礼

どうもありがとうございます。
実は参考にされた本も確認し、expireとの比較はおもしろいなとは感じながら、
日本語の分析がないことにいささか物足りなさを感じていたところでした。
「引き取る」の解釈より「息」の解釈を考える方が良いという提案も参考になり
ました。

お礼日時:2003/03/03 01:42

出す息、引く息、という言い方がありますね。

この二つの息が一組になってはたらいておれば、生きているわけですね。
ところが息を出して、引く息がなかったら、または息を引いて、そのまま出さなかったら、大変ですね。
死ぬ瞬間はスーッと息を引いて、そのまま息を出さない、というように見えます。まさに息を引き取ったという感じがします。
あまり自信はないのですが、うまい言い方だなあと思っています。
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この回答へのお礼

早速のコメント、どうもありがとうございます。

お礼日時:2003/02/26 23:38

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