微積の本に次のような記述がありました。
∞
Σa[n]x^nの収束半径をrとする。
n=1
L=lim|a[n+1]/a[n]|が存在すればr=1/L
(証)x≠0に対し|a[n+1]x^(n+1)|/|a[n]x^n|→L|x|だから
ダランベールの収束判定法(ratio test)より
L|x|>1ならばΣa[n]x^nは発散
L|x|<1ならばΣa[n]x^nは収束
よって、r=1/Lだとわかる・・。
これに関して、収束のほうは
L|x|<1ならばΣ|a[n]x^n|は収束
よってΣa[n]x^nは収束だから、納得できますが。
なぜいきなりL|x|>1ならばΣa[n]x^nは発散するのでしょうか?
この本のratio testは、"正項級数"に関しての定理でした。
なので、
ratio testを適用すれば
L|x|>1ならばΣ|a[n]x^n|は発散
としか言えないと思いました・・・(※)
そこで、ratio testについていろいろ調べていたところ
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question …
↑コチラに、ratio testの証明に関する記述がしてあるのを見つけました。
ですが、ここで書かれている証明には、私が持っている本に書いてある正項級数に関するものではなく、一般の級数に関してのもののように思います。そして証明も自分で読んでみて正しいように思いました。
[質問1]
ratio testが正項級数に関して成り立つということしか知らなければ、
(※)の主張は正しいと思うのですがどうでしょうか?
それとも、(※)からΣa[n]x^nの発散が導けるのでしょうか?
[質問2]
上記のURLにある証明は正しいのでしょうか?
(つまりratio testは正項級数に限らず成り立つのでしょうか?)
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
確かに 2 は微妙ですが, ε-δ を使った lim の定義が出てくれば実はそんなに難しくないはず.
L|x| = 1+ε (ε > 0) を仮定すると, 十分大きな全ての n に対して a[n+1]x/a[n] ≧ 1+ε' (ε' > 0) が言えるはずです.
この回答への補足
回答ありがとうございます。
すると、質問文にあるURLの主張が正しいということで良いのですよね?似たような証明をしていましたし・・。
また、そのようにしてNo1さんの書かれた、2が示されるのだとしたら
私の使ってるこの本に書かれた証明は説明を割愛しすぎだということになりますが・・・。
No.3
- 回答日時:
>私の使ってるこの本に書かれた証明は説明を割愛しすぎだということになりますが・・・。
まあ、そう考えるかどうかは、人それぞれでしょう。
つまり、質問文にあるURLの証明を、こんなもんわざわざ書かなくても分かるでしょ、と思うかどうか、ってとこですが。
確かに、全くふれてないとしたら親切でないのは確かですが。
というか、
>1. L|x|>1 ならば Σ|a[n]x^n| は発散は納得できる?
これは、納得できる、ってことですが、
つまり、ダランベールの収束判定法のところで、ちゃんと、
「 lim a[n+1]/a[n] > 1 なら級数は発散する」
というを習った(証明した)ってことですよね。
この証明は、普通は、
「lim a[n+1]/a[n] > 1 なら、 a[n] は発散する」ていうのをまず証明して、したがって、「 Σa[n] は発散する 」
という流れになっているはずだと思うのですが。
こうじゃない証明のやり方もあるかもしれませんが、わざわざ、そんな変な証明をするとは思えないです。
なんで、普通は、
1.が納得できる = 2.が納得できる
なはずだと思うのですが違う?
この回答への補足
回答ありがとうございます。
>こうじゃない証明のやり方もあるかもしれませんが
はい。そうじゃない証明です。
私のこの本の場合、ratio testは"正項級数"に関する定理ですから、どのような証明法であれ、2は絶対値の記号を付けないと言えないと思うのですが、違うのでしょうか?
ちなみに、証明法は
[1]
Σa[n],Σb[n]が正項級数で、十分大きいnに対して
a[n+1]/a[n]≦b[n+1]/b[n]であるとき、Σb[n]が収束すればΣa[n]も収束する。
という定理を補題として示し、ratio testを示しています。
具体的には
lim a[n+1]/a[n]=L<1ならば、L<r<1なるrをとり、
等比級数Σr^n=Σb[n]を考える。このとき、lim a[n+1]/a[n]=L より
十分大きいnに対してa[n+1]/a[n]≦b[n+1]/b[n]が成立。
[1]よりΣa[n]は収束。
発散についてもにたような感じです。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 数学 画像において、なぜk>1では絶対収束① k≦1でば条件収束②または発散する(正項級数an>0 ならば 15 2022/08/27 19:43
- 数学 解析学の問題です。 「正項級数は収束する、あるいは正の無限大に発散することを示せ。」 単調増加列はそ 2 2022/12/16 05:06
- 数学 微積の数学の質問です。 発散、収束とはなんですか? 0.0000000001/0.02 収束0.04 4 2023/07/03 14:10
- 数学 f(θ)=sinθ/cosθに関して、 f(θ)=sinθ/cosθをθ=π/2のまわりでローラン展 4 2022/09/17 19:11
- 数学 ①lim x→∞で1/xだった場合は発散しないため限りなく0に近い解が求められるのでしょうか? 例え 7 2022/05/16 19:27
- 数学 「数列が無限大に発散するならばその任意の部分数列も発散する」という証明がありますが、 {an}= ・ 7 2022/07/31 10:42
- 数学 『数は実在するのか』 6 2023/06/04 15:15
- 数学 収束と集積点の関係 2 2022/06/23 12:03
- 数学 1-1+1-1+…=sqrt(2)って証明できるの?(解析接続)(グランディ級数) 解析接続はほぼ入 3 2023/06/08 12:35
- 数学 どういう意味ですか? 1 2022/12/07 22:39
おすすめ情報
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
おすすめ情報