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広義のミステリの定義は一体なんでしょうか?
簡潔に説明しているサイトがあればそちらの紹介でもとても助かります。

疑問は・・・。
・ 人が死ななければミステリではないのか?
・ トリックや暴露話がなければミステリではないのか?
・ 謎の提示が無ければミステリではないのか?

最近読んだ本は、1つめ以外は無いのですが、ミステリとされていました。
しかし、ふと思うのは、読み進める上で「意外性」さえあれば広義のミステリになるのか?と言うことです。
ある意味、どんなジャンルでも意外性は必要ですよね?でないと面白味も半減ですし。
しかし、どうも暴露話ではなくエピソードの積み重ねだったとしても「意外な発見」がありさえすれば、広義のミステリとして扱われているような気がしてなりません。
そうなるとあまりに懐が深い。どんなものでもミステリ要素を含んでしまう。どうなのでしょう。

A 回答 (3件)

推理小説の話になっていますが、「分からないこと」という広義ではないかと想像します。


推理小説であれば、分かってることから、分からないことを見つける作業ではないかと思います。そういう意味では、歴史も充分にミステリーになり得ると思います。

提示された疑問に関してですが、所謂ミステリー小説を読んだ時、何か突出したことがないと、物足りなかった経験があります。
日常では味わえない、強烈な何かを人は期待するのではないでしょうか?
何か事件もなく日常を過ごした話では、誰も詠まないと思います。
余談ですが、探偵役が犯人というのも落胆する展開でした。

この回答への補足

>「分からないこと」という広義

私の中では、この視点が一番しっくり感じました。
さらに付け加えて

>物足りなかった経験

でしょうか。
勝手にまとめると、エンターテイメントとして分からない事がある。って感じ?
ああ、もう、ほとんどです。(笑)

一般的・・・、例えば書店や出版社や、読書家さん、のイメージとして広く認知されている定義が最も気になるところですが・・・。

補足日時:2009/10/09 00:44
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
どうも狭義と広義の堺が分からないんですよね。
私自身は、狭義ミステリ≒推理物と受け取っています。

一般的な(ミステリに疎い)視点からすると推理物=ミステリですらあると思います。
それでも、ミステリとされる本を読むと「これは、ただのホラーでは?」とか「ファンタジー」であったり、もはや「なんでもあり」の様相です。

邪推するならミステリに傾倒する者の中には
ミステリ ⊃ 他ジャンル
の図式があって、ある意味アッパー意識があるようにすら見えます。
自らをボカして他者を取り込んでいるのでは?と
まあ、広義ミステリ≒ノンジャンルってみちゃってもいいんですが・・・。

ミステリ批判がしたい訳ではないのですが、私の中で「何となく曖昧ですっきりしないなぁ」という思いがあるわけです。

お礼日時:2009/10/01 14:20

回答にならないかもしれませんが、この話題で日ごろから思っていることがあるので書かせてください。



最近はミステリーとは呼べない作品をミステリーと呼ぶ傾向が増えつつあると思います。例えば2009年の「このミステリーがすごい」では1位が伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバーー」2位が柳広司の「ジョーカー・ゲーム」ですがこれらはいずれもミステリーと呼べるような作品ではないと思います。(両作とも作品としては素晴らしいです。)

私が考えるミステリーの定義は「ある種の謎」が物語の中心に据えられており、「それを読み解く」ことがストーリー全体の大目標となっている作品です。その謎自体は必ずしも人が死ぬ必要はないと思います。ただしシリアスで込み入った謎を作るためには死人が出るのが最も簡単かつ合理的だとは思います。

これをミステリの条件に挙げる理由は単に謎があるということだけでミステリーとするなら大抵の小説にはある種の謎があるからです。そうなると純文学的な作品までもミステリーとなってしまいます。

私が思うのは謎を強調したりミステリー的なキャッチコピーをつけると何となく興味を引くし敷居が下がるために出版社がミステリーとして売りたいのだと思います。あるいは新人賞や持ち込みの新人作家たちもそれを見越して作品作りをしているからこんなことになるのでしょう。

ただそれってあんまりフェアなやり方ではないですよね。推理合戦を期待して読んだらそんな要素がろくにない作品だったら期待した人はがっかりしますし。
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この回答へのお礼

>これをミステリの条件に挙げる理由は単に謎があるということだけでミステリーとするなら大抵の小説にはある種の謎があるからです。そうなると純文学的な作品までもミステリーとなってしまいます。
>私が思うのは謎を強調したりミステリー的なキャッチコピーをつけると何となく興味を引くし敷居が下がるために出版社がミステリーとして売りたいのだと思います。あるいは新人賞や持ち込みの新人作家たちもそれを見越して作品作りをしているからこんなことになるのでしょう。

んー。やはり、かなり曖昧になっているようなんですね。
まったくもって同感です。
作者の視点自体「ミステリとして見ていない」ようにすら感じます。

アクションだとかホラーだとか読者層が限定されそうなジャンルと比べれば、おっしゃる通り「ミステリ」は売りやすいですよね。そうなると、もはやエンターテイメント小説の代名詞となっている感がありますね。

文学小説、エンターテイメント小説(広義のミステリ)、ライトノベル・・・の大きなくくりがあって、その中に様々なジャンルがあるような全体像ですか。
もちろん境界はぼやけているんでしょうけど、特に文学。

私的な想像では、おそらくこの傾向はもっと進むのでしょうね。
出版業界?ミステリ界?でオピニオンリーダーのような人物が軌道修正するような事にならない限り、社会に望まれる形に収束して行きそうです。
今は、個の「権威」は嫌われますから、なんでもかんでも境界がぼやけてきている気がします。それがいいのかどうか分かりませんが、こんな文学系の所でも現れているのは面白い事です。個性個性と誰も彼もが主張すると、結局「平坦」になるような・・・。そんなイメージです。(笑)

お礼日時:2009/10/09 00:42

広義のミステリーということになると、出版社が売るために分類するなんていうこともあるので、明確な定義は難しいでしょうね。



個人的には、
広義のミステリー:主に謎によって物語が展開するお話。
狭義のミステリー:主に謎によって物語が展開し、解決のための手がかりは作者によってフェアに提示され、読み手が物語の途中の段階で論理的な推理によって謎の答えが導けるお話。
かなと思っています。

例えば、探偵がひょんなことで人探しを頼まれて、気がついたら大きな陰謀に巻き込まれる、みたいな話が良くあります。これは、少しずつ謎がふくらんでいくという意味で広義のミステリーだと思いますが、「そんな背景があったのか!」ということを読者が事前に知る術はありません。

といった私の定義に沿って考えると、人が死ぬ必要はないし(人が死なない狭義のミステリーも多数あります)、トリックも不要です。
「意外性」については難しいところですが、謎が物語の展開のキーである以上、それにまったく意外性が無いとすると、小説としての面白さが小さくなるように思います。舞台が特殊であるとか、キャラクターに魅力があるとか、他の売りがないと。

非常に幅の広い定義だとは思います。謎によって展開するか、それ以外の要素(主に人間の意志や感情-欲とか恋愛とか-かな)によって展開するか、中心的なウエートがどこにあるかという程度の事として受け止めています。
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この回答へのお礼

>広義のミステリー:主に謎によって物語が展開するお話。
>狭義のミステリー:主に謎によって物語が展開し、解決のための手がかりは作者によってフェアに提示され、読み手が物語の途中の段階で論理的な推理によって謎の答えが導けるお話。

やはりこう言った感じになるのでしょうか・・・。
このカテゴリでもう2回も書いたので、挙げたくなかったのですが「四日間の奇跡」を読むと、実は「謎によって物語が展開」というものも破綻しちゃってるんですよ。コレがまた難儀な事に。謎がないというか、むしろ最後に謎が残されるし、明かされもしない。意外性だけ(じゃないかな?)
内容的には気に入っているんですが、ジャンルとして腑に落ちな過ぎて変な処で悩んじゃってます(笑)

>非常に幅の広い定義だとは思います。謎によって展開するか、それ以外の要素(主に人間の意志や感情-欲とか恋愛とか-かな)によって展開するか、中心的なウエートがどこにあるかという程度の事として受け止めています。

なるほど、ウェイトというとそうかも知れません。

お礼日時:2009/10/02 01:14

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